
学長トピックス 2008年11月号
弘前大学を開催校に、第14回国大協総会が開催されました
11月4-5日と弘前大学を開催校に、弘前駅前のホテルを会場に、第14回の国立大学協会の総会が開催され、参加してきました。中部空港と青森空港を結ぶ便は、朝夕の2便です。当日の朝8時過ぎの便で青森に向かいましたが、名大平野学長、名工大松井学長も同じ便で、空港を降りて一緒になりました。私は、青森は一度訪ねたことがありますが、弘前は初めてで、駅前までバスで1時間でした。会議は、午後からのため、それまでの数時間は、3人で雑談をしながら過ごしました。空港から、駅に向かうバスの車中からは、わずかに頂上に雪をいただく岩木山が、右手あるいは前方の窓から見えました。稜線も、末広がりの独峰で、標高は1600m余の、とても素晴らしい山です。
国大協理事でもある平野学長は、梶山九大学長が任期満了で退任され、国大協の副会長も辞められたので、その後任として副会長職を務めることが総会で報告されました。そのほか、会長指名の理事として、尾池学長から替わった松本京大新学長が就任されました。そのほか、いくつかの委員会の委員長の交代がありました。詳細は、国立大学協会ホームページをご覧ください。
総会では、議論の中心は、来年度の予算(7月末の閣議で、毎年1%118億円の効率化係数による運営費交付金の削減に加え、さらに2%236億円の削減を行うことが決定された)をめぐっての議論、次期中期目標・中期計画期間に向けての対応などでした。福田福井大学学長は、地方大学の置かれている現状を踏まえて、国大協執行部に対して、「動く国大協たれ!」と、迫力ある発言をされました。私は、86国立大学法人の中で、2005年人事院勧告によれば、41の大学で、地域手当が上昇する勧告がなされていること、また本学はその中でも0%から12%で最大であること、教育系単科大学では、外部資金の獲得も難しく、独自での対応はきわめて難しくなっていること、教育研究の機能維持の点からも、国大協全体として、第二期には、運営費交付金に組み入れることを要求してほしい旨の発言、及び国大協に会費についても納得しかねる点があるので、当該の委員会でさらに検討してほしい旨の発言をしました。後半部分では、文科省との意見交換会で発言したので、前者の部分についても同様の発言をしました。今後の真摯な対応に期待したいと思います。
弘前は、世界遺産「白神山地」の青森県側の入り口です。弘前大学の配慮で、翌日は「白神山地ツアー」が計画され、現地の案内人の方から、その素晴らしさの一端をガイドしていただきました。白神山地は、屋久島、知床半島とともに、国内に3か所ある世界遺産の自然遺産の一つです。この日の2時間ばかりのショートウォーキングですが、私にとっては最後の3か所目の訪問です。参加者一同、2台のバスに分乗して、アクアビレッジANMONに向かいました。駅前から所要時間1時間です。到着後、4つのグループに分かれ、それぞれ案内人に指示に従い、ウォーキングを愉しみました。
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第15回日本教育大学協会新課程連絡協議会が開催されました
11月7日には、本学を開催校に日本教育大学協会新課程連絡協議会が開催されました。澤自然科学系学長補佐を責任者に、現代学芸課程の各コースの代表からなる実行委員会で準備を進めていただきました。当日は、全国の新課程を置く各大学・学部から約70人の参加がありました。
教大協会長の鷲山東京学芸大学学長の挨拶で始まりました。基調講演は、舘昭桜美林大学・大学アドミニストレーション研究科長・教授の「教員養成系大学の学士課程とリベラル・アーツ」でした。氏の話は、中教審大学分科会で審議されている「学士課程教育の構築に向けて」の答申案(2008年10月28日)の紹介から始まり、その審議状況を説明され、9月11日の中教審への文科大臣諮問「中長期的な大学教育の在り方について」の出された背景等がわかりやすく紹介されました。そして話は、リベラル・アーツに移り、「学校」「學」「校」あるいは「School」「Program 」そして「Liberal Arts」へと展開されました。最後の「リベラル・アーツと教員養成大学」については、時間のない中での説明であったため、肝心な点が十分展開されなかった点は残念でした。
その後、各大学の事例報告に移り、鳥飼熊本大学教授の「新課程の活かし方―熊本大学」、勝本茨城大学教授の「新課程の活かし方―教員体制の見直しとカリキュラム再編成の流れの中で」、最後に、本学の大沢秀介教授の「新課程の活かし方―愛知教育大学の経験から」の報告がありました。
最後に「新課程」の紹介をしておきましょう。「新課程」は、全国の44の教員養成系大学・学部のうち35大学に設置されている、免許取得を義務付けない課程の総称で、本学では「現代学芸課程」という名称です。これは、1987年以降、各教育学部に設置されてきたもので、国立の教員養成系大学・学部には、教員養成課程の入学定員が約10,500人、新課程の入学定員が約4,500人あります。この新課程では、2007年度卒業生は、12%が教員、60%が一般企業や公務員、12%が進学しています。広い意味での教育者養成やリベラル・アーツ教育など、幅広い社会人の養成に取り組んでいます。
【学長挨拶】 |
【パネリスト】 |
日本学校保健学会、第17回総合学術研究集会で挨拶しました
11月14日から16日まで名古屋で、本学を開催責任校、愛知学院大学を会場に開催された日本学校保健学会(学会長:村松理事・副学長)の懇親会で挨拶しました。この懇親会では、教育学部関係の出席者も多く、久しぶりでお会いする方々や、珍しい方々と知り合いになりました。
また、総合学術研究集会は、日本学術会議協力学術研究団体のひとつである日本科学者会議の主催で、隔年に開催される、さまざまな分野の研究者が一同に会し、総合的に成果を交流しあう研究集会で、今年は名古屋大学で3日間にわたり開催されました。400人を越える参加者があり、基調講演は、前フェリス女学院大学学長の本間慎氏による「大学はどこへ行くのか-理想像とかけ離れた現状をどう打開するか」でした。氏は、今日の国公私の高等教育の現状を踏まえて、・・・・。また、午後の全体集会では、地元の学長ということで、中田江南女子短大学長と一緒に挨拶をしました。
教職大学院シンポに出席しました
本年4月に発足した大学院教育実践研究科(教職大学院)では、平成20年度「専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラム」が採択され、「高い実践力を育てる教員養成プログラム開発」をテーマに取り組んでいます。このGPは、名城大学、名古屋大学理学部、愛知淑徳大学との共同事業として取り組んでいるものです。この11月30日(土) には、名城大学の学舎を会場に「学校への要望、苦情への対応を考える」と題したシンポを開催しました。午前中のワークショップは欠席しましたが、午後からのシンポジウムには出席しました。
最初に、名古屋市小学校教頭の長谷川先生の母親としての子育て体験や共闘として勤務している中で得られた教訓などを具体的に語っていただき、その話題提供を受けて、小野田正利大阪大学大学院教授による講演がありました。氏の迫力ある声には本当に圧倒されました。私は、一番前の席に座っていたのですが、時々に発せられる、教室を揺るがすがごとき大声には、何か自分が叱られているような錯覚を覚えました。具体的な事例の中から、その時々のキーワードを、あらかじめ作ってある大きな紙に転写したものを黒板にクリップしながらの話で、聞いている人の胸に一語一語が、ストンと落ちるような体験でした。また、「モンスター・ペアレンツ」など、人としての人格を否定するような言葉は絶対使ってはいけない、「いちゃもん」でいいのではないかという氏の言葉を噛み締めました。
当日は、150人ほどの参加者があったと、担当の方から聞きました。ご協力いただいた、名城大学教職センター(センター長:酒井忠勝教授)及び当日ワークショップ・シンポに参加いただいた方々に感謝申し上げたいと思います。


