
学長トピックス2010年6月号
フライブルグ教育大学訪問(5月19、20日)
5月のトピックスの続きです。
18日の会議が終了してすぐ、私たち愛教大からの参加者3人は、タクシーでベルリン空港に行き(料金は25€)、夕方の飛行機でフランクフルトに移動しました。空港から中央駅までは電車ですぐです(3.8€)。中央駅は、ヨーロッパの大都市と同じターミナル式の大きな駅です。10数年ぶりに、フランクフルトのホームを踏みましたが、そう変わっている感じはありませんでした。ホテルEXCELSIORは、駅の南口のすぐ前です。建物は古く、エレベーターも狭いので快適とはいえませんが、便利なのが何よりです。
また、Minibarには飲み物や果物が置いてあり、これらはすべて無料です。荷物を置いてすぐ、駅に出かけフランクフルト⇔フライブルグの高速鉄道ICEの切符と座席の予約をしました。時間にして片道約2時間で、200kmくらいです。料金は片道62€、指定席料金は4.5€でした。この日は、会議疲れと遅かったことで、駅でファーストフードを買って宿での夕食となりました。
翌日の朝食時の食堂には、日本人のツアーの方々もたくさん見え、お客の7割は日本人のように感じました。8時50分発のスイスのBasel行きに乗車し、途中Maniheim、Karlsruhe、Offenburg 等に停車し、11時にはFreiburgに到着です。
駅には、フライブルグ教育大学の国際交流担当のレベンフロム先生(フランス歴史学専攻)が迎えてくれました。最近日本でも紹介されているように、フライブルグは環境都市として有名です。都市型交通システム(トラム)のよさが前面に出る都市づくりを行っている人口22万人のスイスとフランスの国境に近い南ドイツのScswarzwald(黒い森)の入り口にあります。
この日12時から、名古屋大学のヨーロッパセンターが、フライブルグ大学(総合大学)の一角をかりてオープンする式典があることを、同式に出席される濱口名大学長から伺っていましたので、せっかくの機会ですから参加することにしていました。式典には、Baden-Wüttenberg州の教育科学相も出席され、名大関係者、小平日本学術振興会ボン事務所長、フライブルグ大の学長をはじめとする関係者、フランスのストラスブール大の関係者など多数の出席の下で行われました。
私たちは、その後、レベンフロム先生に市内を案内していただき、昼食後、大学に向かいました。市内の中心にあるフライブルグ大学は、市内にキャンパスが散在するヨーロッパ型の大学でしたが、教育大学は日本と同じキャンパスが他大学でした、早速、Druwe学長にお会いし、1時間ばかり本学の紹介や今後の国際交流をどう進めるかについて話をしました。大学は、緑の木々に囲まれ、後ろには小高い丘がある素晴らしい環境でした。市電の最終駅から歩いてすぐ、また近くには鉄道駅もありました。単科の教育大学は 16州の中で、Baden-Wüttenberg州に6大学(Fraiburg、Heidelberg、Karlsruhe、Ludwigsburg、Schwäbisch Gmünd、WeingartenのPädagogische Hochshulen)あるのみです。
夕食は、その土台は1120年以前にさかのぼるという古い建物にあるレストラン「赤い熊」で、この地方の伝統料理を楽しみました。街は第二世界大戦時に連合軍の爆撃でほとんどが破壊され、再建された建物ということでしたが、中心の教会は塔の高さが、100mを越える巨大な建物で、圧巻でした。まだ延々と修復工事が続いているとのことで、周りには工事用の張りが巡らされていました。ホテルまでの道すがら、雨に煙る街を歩いていて、家々の歩道の前に、10cm四方の金色のプレートが埋められているのに気付きました。これは第二次大戦中、ナチスによって強制収容所に収容され、命を奪われたユダヤの人々の死を忘れないために人々の記憶にとどめるために、1人1人の状況が書かれていました。
翌日、出発時間まで2時間ばかりあったので、お二人の先生に案内され、209段の階段を展望台まで上がりました。小学生が遠足に来ており、彼らは、僕の顔が珍しかったのか、「どこから来たの?名前は?」と矢継ぎ早の質問でした。
翌20日は、同行のお二人は早朝の列車でフランクフルトに戻り、イギリスのバーミンガムの協定大学訪問に向かいました。僕は、お二人の先生に送られて、僅か丸一日のフライブルグ滞在を終え、12時前のICEに乗りフランクフルト空港16時半発の飛行機で、コペンハーゲン空港を経て、スウェーデンのルンドに向かいました。日本の教育系大学との交流の話も話題になりました。話の途中から、国際交流の本学担当のKuhn教授(教育哲学専攻)も加わっていただきました。その後、図書館をはじめ構内の各施設を案内していただいたり、本学からこの4月に留学したばかりの学生の寮も案内していただき、元気で頑張っている様子を確認でき,安心しました。特に、初等・中等教育に関する科学実験の展示など興味を引く施設が充実していました。また、建物は、廊下の幅が私たちの大学の2倍はあり、ゆとりの中での学生生活というのを感じました。

