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平成28年度9月卒業式にて学長告示を行いました。

2016年9月30日(金)

本日,学部の卒業,大学院の修了を迎えた皆さん,おめでとうございます。

教育学部3名,大学院教育学研究科・修士課程1名,大学院教育学研究科・後期3年博士課程1名,合計5名の新たな旅立ちにあたり,愛知教育大学を代表して,心よりお祝い致します。また,物心両面から,皆さんを支えてこられたご家族,並びに指導の先生方に,衷心よりお祝いを申し上げます。

さて,大学卒業まで,大学院修了まで過ごした愛知教育大学での学生生活はいかがだったでしょうか。大学での学びやその評価は,ともすれば,知識の定着や記憶の再生を求めるものだったかもしれません。しかしながら,実社会で求められる最大の能力は,まずは,人と和する力であり,さらに,考える力や応用する力といった,いわゆる「生きていくための力」だと言えます。

10年ほど前のことです。私は,研究室の学生Aさんの9月卒業を見届けるために,初めて,この場に出席しました。Aさんは,経済的な理由で半年間休学をしました。その間,アルバイトに専念し,学費を貯めて,約束通りに復学しました。計画性の高さと,確実な実行力に驚きましたが,経済的理由が全て解消したわけではなく,復学後もアルバイトを続ける必要がありました。よって,部活動やサークル活動などをして学生生活を謳歌する時間的なゆとりはありませんでした。

Aさんには,養護教諭になるという夢がありました。しかし,教員採用試験を受けるとき,自己推薦書には,部活動の実績も,ボランティア活動の実績も書けないこと,卒業延期をしたことに戸惑いを感じてしまいました。

そこで,Aさんには,経済的に自立し,夢に向かって,アルバイトと学業に専念してきた自分に自信と誇りをもつよう励ましました。努力は実り,現役合格を果たした彼女は故郷に帰っていきました。

今年の9月卒業・修了者は5名ですが,昨年は13名,一昨年は21名でした。留学をしていた人,病気をしていた人,進路に悩んでいた人など,その背景は様々です。大事なことは,今までの生活から何を学び,これからの人生にどう生かすかということです。

私が常に意識している言葉に,「子供叱るな,来た道だもの。年寄り笑うな,行く道だもの...」があります。これには続きがあって,最後は「通り直しのできぬ道」と結ばれています。子供時代には戻れないからこそ,自分の「来た道」を見つめつつ,今日という「行く道」を大切にして下さい。

そして,時には,愛知教育大学を思い出し,出発点を確かめるためにも,是非,訪ねてほしいと思います。大学構内には,教育未来館,教育交流館,AUEスクウェアなどができ,入学時とは違った風景が広がりつつあると思います。私たちは,これからも,皆さんが帰って来られる大学を目指して頑張って行きます。

本日は,卒業,修了,おめでとうございます。皆さんの更なる飛躍を願って,お祝いの言葉と致します。

平成28年9月30日
愛知教育大学
学長 後藤ひとみ

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