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平成29年度9月卒業式にて学長告示を行いました。

2017年9月29日(金)

本日,学部の卒業を迎えた皆さん,おめでとうございます。
また,物心両面から,皆さんを支えてこられたご家族,並びに指導の先生方に,心よりお祝いを申し上げます。

初等教育教員養成課程では,社会選修,数学選修,理科選修,家庭選修の計4名,中等教育教員養成課程では,社会専攻の1名,現代学芸課程では,国際文化,臨床福祉心理,造形文化,情報科学の計6名,
合計11名が学士の称号を得ることができました。
ここで,愛知教育大学の教員・職員を代表して,学長としての言葉を伝えたいと思います。

さて,この数年を振り返ると,様々な出来事がありました。

制度面では,消費税8%の導入,マイナンバーの開始,18歳の選挙権の施行などが挙げられます。喜ばしい話では,富士山や富岡製糸場が,世界文化遺産になり,北海道新幹線が開通して日本列島がより速いレールでつながりました。哀しい話では,御嶽山の噴火,関東・東北の豪雨,昨年4月の熊本地震などで多くの命が失われました。

皆さんが,卒業までに過ごした時間はいかがだったでしょうか。
毎年,9月に卒業する人は10名前後います。留学をしていた人,病気をしていた人,学費のために就労していた人,進路に悩んでいた人など,その背景は様々です。

皆さんにどんな背景があったとしても同じです。大事なことは,これまでに何を学び,その学びを,どう生かしていくのかということです。大学での学びや,それに対する評価は,ともすれば,「知識の定着」や「記憶の再生」を重視したものだったかもしれません。しかし,明日からの実社会で求められるのは,第一に,人と和する力です。第二に,考えたり,応用したりする,いわゆる「生きていくための力」です。

今年3月に,厚生労働省から,最新の生命表が公表されました。それによると,大学を卒業する人の余命(よめい)は,男性は平均61年余り,女性は平均67年余りという結果です。また,「今後,10年から20年程度で,約47%の仕事は自動化される」と言われており,皆さんの未来には,確実に,人工知能との共存が到来します。これからの60年以上をどう生きるのか,どんな人生を歩むのか,考える時間はたっぷりあります。本日の卒業式を新たなスタートとして,是非,自分らしい,オンリーワンと言える人生を歩んで下さい。

大学構内には,教育未来館,教育交流館,AUEスクエアなどができ,入学時とは違った風景が広がりつつあると思います。まもなく,図書館もリニューアル・オープンします。本学は,「子どもたちの未来を拓く人」を一人でも多く育てるために,これからも,学習環境の改善,カリキュラムの改善などを積極的に進めていきます。卒業後も,時には,愛知教育大学を思い出し,出発点を確かめるためにも,是非,訪ねて下さい。私たちは,これからも,皆さんが帰って来ることのできる大学を目指していきます。

卒業,おめでとう。
皆さんの更なる飛躍を願って,お祝いの言葉とします。

平成29年9月29日
愛知教育大学
学長 後藤ひとみ

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