大学紹介

HOME > 大学紹介 > 学長からのメッセージ : 学長室だより > 晋州教育大学校の歓迎会を行いました。

晋州教育大学校の歓迎会を行いました。

松田学長ら 松田学長あいさつ

晋州教育大学校の皆様、ようこそ愛知教育大学へおいでくださいました。愛知教育大学を代表し、李(イ)先生、姜(カン)先生と共に、13名の学生の皆様の本学への訪問を心より歓迎いたします。

私は、この4月から愛知教育大学の学長に就任しました松田正久と言います。学長としては、なりたてのほやほやで、ご無礼な点もあると思いますが、なにとぞよろしくお願いいたします。

晋州教育大学校は愛知教育大学が1997年度に9番目の大学として学術交流協定を結んだ韓国で唯一の大学です。そして、一昨年度に協定10周年を迎え、新たな協定のもとに20周年に向けての一歩を踏み出し、今年2年目の春を迎えています。両大学の交流は、本学の国際交流の歴史の中でも、最も中身の充実した交流の一つであり、本学から晋州教育大学校に留学した学生は、この間、14人、また晋州教育大学から本学に留学された学生の方々は15人と聞いています。また研究者の交流も活発に行われていると伺っています。これも両大学の関係者の方々のご努力の賜物と感謝申し上げる次第です。大学祭の季節に晋州教育大学校からの訪問の皆様を迎えるのも、今年で4回になります。

さて、大学のキャンパスは、桜の木も緑に覆われ、日に日にその深さを増していますし、歩道のツツジの花も、少しピークを過ぎましたが、キャンパスに彩りを添えてくれます。また、楠の新緑が一段とその眩しさで私たちを和ませてくれています。韓国の春も素晴らしいでしょうが、日本の春、特に愛知教育大学は緑に囲まれた自然環境に恵まれた中にあります。今年の名古屋は、数日間の夏日のような暑さが続き、その後1,2日の雨、という具合にこのような気候が繰り返しています。気温の変化も激しいので、体調には十分気をつけられて、日本での滞在を楽しんでいただければと思います。

さて、教育の問題では、皆様の国でも日本でもそれぞれの課題があり、まさに教師の役割や教育の実践的な研究が大事になっています。日本では、「ゆとり教育」「生きる力を育てる教育」の見直しが中央教育審議会で議論され、新しい学習指導要領のもと、理科や数学の時間数の増加などを柱に、2009年度から先行実施に移されることになっています。また国立大学は、そのシステムが変わってから初めての全体評価が今年度実施され、この評価により、次の期間の国立大学の予算が決まるという正念場を迎えています。韓国の大学改革も時折、日本でも話題になりますが、政権も変わり、いい方向に風が吹いているのでしょうか。こうしたことも滞在中に情報交換できればと期待しています。お互いに文化や歴史の違いはありますが、一人ひとりの人格を育てるという崇高な教育の営みを探求することは、わたしたちの人間観・社会観・文化のありかたを総合的に問い直すことを必要とします。

また、人間の形成にいま大事なのはコミュニケーション、柔軟な対話です。こうした活動をになう可能性をひめているのは、若い世代の学生の皆さんだと思います。

ぜひ、皆様の滞在のあいだ、愛知教育大学の学生はもとより、皆さんが参観する学校の教師たち、子どもや保護者の方々とも豊かに対話をつくりだされることを願っています。

私は、今年度の新入生の学生諸君に対し、フランスの詩人ルイ・アラゴンの詩集から、「教えるとは希望を語ること、学ぶとは誠実さを胸に刻むこと」という有名な詩の一節を紹介し、ともすれば未来が不透明な混濁とした社会状況の中に、本学に入学された皆さんに、希望を持って、本学での学びを実践していただくよう、お願いいたしました。私は、何よりも夢や希望を語れる教師になってほしいと願っています。これは、韓国や日本を問わず、普遍的なものと確信しているからです。

わたしたち、韓国と日本の教育大学関係者の交流も、お互いの国の未来を語り合う中で、相互の理解を深めあうことができると信じています。そして、目先にとらわれないで、末永い交流につながるようにしていきたいと願っています。

本日のこの歓迎会が、両大学の交流のますますの発展の礎となることを願っています。そして、近い将来、まだ訪れたことのない隣国である韓国を訪ね、晋州教育大学校の皆様と交流できたらと願っています。

日本にご滞在中の皆様のご健康・安全を切に祈念して、私の歓迎の言葉といたします。

2008年5月15日
愛知教育大学学長
松田 正久

歓迎会 交流会