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2014年4月 入学式にて学長告辞を行いました。

2014年4月4日(金)

新入生の皆さん,入学おめでとうございます。
愛知教育大学の教員,職員,在学生を代表して,1,111名の皆さんを心から歓迎致します。また,ご臨席いただいております,ご家族の皆様には,心よりお祝いを申し上げます。

ところで,私も4月1日に学長に就任したばかりの新米です。
縁あって,皆さんと共に,新たなスタートラインに立てたことを大変嬉しく思っています。学部生にあっては4年間,大学院生にあっては2または3年間,特別専攻科生にあっては1年間となる本学での学びが,少しでも豊かなものとなり,卒業や修了の時には,「愛知教育大学で学べて良かった。楽しかった。充実していた。」と言ってもらえるよう,最大限のサポートをしていく所存です。

皆さんにおいては,進路を決めた時,合格通知をもらった時の気持ちを忘れずに,積極的な学びに向けて努力していただきたいと思います。

そこで,これからの大学生活に向けて,二つのことを提案したいと思います。

第一は,自分の気持ちを適切に伝えることのできる言葉遣いによって,互いのコミュニケーションを確かなものにすることです。日本語には,「スイマセン」という便利な言葉があります。お店に入った時に誰もいないと,「スイマセン」と声を掛けます。人混みで,誰かにぶつかった時には,つい「スイマセン」と言ってしまいます。落とした物を拾ってくれた人にも,「スイマセン」と言います。「スイマセン」という言葉は色々な場面で使うことができ,「ごめんなさい」や「ありがとう」「失礼しました」などの気持ちが含まれています。

皆さんは,いずれ,教師として,あるいは教養豊かな大人として,あるいは親として,子どもたちにかかわることと思います。
子どもたちは日本の未来を担い,社会での人間関係をつくっていきます。だからこそ,相手に伝える気持ちを適切な言葉で表すことのできる,コミュニケーション力に富んだ人に育ててほしいと願います。
そのためには,皆さん自身が,「スイマセン」ではなく,「ありがとう」や「ごめんなさい」などに込める気持ちを大切にして,豊かに表現できる人になってほしいと思います。「スイマセン」と言いたくなった時,より適切な言葉は何なのか,是非,立ち止まって考えてみてください。

提案の第二は,世の中の出来事に興味を持ち,多様な価値観を身に付けることです。
ここで,皆さんに聞いてみたいと思います。これから話す情景を思い浮かべ,自分の選択はどちらかを考えてください。

「あなたは,今,灼熱の砂漠を歩いています。暑くて暑くて,喉はカラカラに乾いています。ふと見ると,1軒の家がありました。蜃気楼ではありません。喉が渇いているあなたは,急いでドアを叩きました。すると,中から男性が出てきました。あなたは,『喉が乾いて死にそうです。どうか,お水を分けてください。』と言いました。すると,その男性は,コップに半分(100cc)の水をくれました。」
そのコップを見たとき,あなたは,どう思いますか?選択肢は二つです。コップに,半分もくれたと思いますか?それとも,半分しかくれなかったと思いますか?もう一度聞きます。半分もくれたと思いますか?半分しかくれなかったと思いますか?心理テストのような選択肢ですが,これに正解はありませんし,どちらが適切な考えなのかというものもありません。
大事なことは,100ccという水の量は同じだということです。にもかかわらず,コップ一杯を基準にすれば,半分しかないという評価になり,コップに何もない状態を基準にすれば,半分もあるという評価になるということです。
つまり,同じ出来事でも,基準をどこに置くか,どんな価値観で見るかによって,捉え方は変わるということです。
大学での学びを通して,是非,自分なりの見方や価値観を身に付けてください。そのためには,たくさんの人と出会い,様々な体験を重ねて,感性を磨いてほしいと思います。

私たちの時間は,生まれた瞬間から,刻一刻と刻まれ,ひたすら進んでいきます。
戻ることはできませんが,失敗を恐れずに,夢を持って,学生生活を謳歌してほしいと思います。

今,私の両サイドに座っている人たちは,本学の役職者です。私と共に,愛知教育大学の発展と充実を図ること,皆さんのために努力することを約束してくれています。
お互いの出会いに感謝し,愛知教育大学で学び合えることに誇りを持って,有意義な学生生活を送られるよう期待しています。以上,私からの挨拶の言葉とします。

2014年4月4日
国立大学法人 愛知教育大学
学長 後藤 ひとみ

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