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2016年 年頭あいさつを行いました。

2016年1月4日(月)

皆さん,新年,明けましておめでとうございます。新年早々,お忙しい中,ご参集いただきましてありがとうございます。

昨年は,何とか大過なく愛知教育大学を運営することができました。これも皆様のご尽力のおかげであると,改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

ところで,監事のお二人に,「学長は周りにいる人たちに本当に恵まれていますね」とよく言われます。その通り,これらの方々があって乗り切れた1年目,2年目であり,そのサポートのおかげで,昨年は第三期の計画を提出することができ,第二期も無事に終わろうとしています。

残り3ヶ月ですが,昨年同様に,事務の方々には評価にご尽力いただいているところです。特に,昨年の今頃は,就任1年目の総括をしながら,第二期の最終年にむけた総括を計画しなければならず,さらに,第三期の計画も考えなければならないということで,評価,評価に追われる日々でした。

この状況は,国立大学法人になって以降,これからも続いていくと思います。ただ,評価に追われていると,学生たちあるいは子どもたちの宿題と同じで,することや提出することが大事になってしまって,何が求められているかがわからなくなるという状況が,私たちのなかに知らず知らずのうちに作られているような気がしています。ですから,期日を守って求められる形に提出していくことは最低限の努めですが,それを飛び越えて愛知教育大学らしさをどう出していくか,これがこれからの課題であると思っています。

昨年,議員の方を含めていろいろな人と話しました。そのときに,「教員を育てる大学が大事であることは言うまでもない。人があってこその文化であり,ものづくりであるのだから。しかしながら,人を育てるのに,愛知教育大学でなくてはならない理由は何であるあるのか。それを示すことが大事。」と言われました。実績があること,歴史があること,これは過去によるものです。これからの5年,10年ではなく,20年先も見据えた愛知教育大学のビジョンを出していただきたいと文科省にも言われています。

振り返ると,新執行部の1年目はいろいろなことに関して「学びの年」だったと思います。ミッションの再定義はこうやって作られてきた,こういう約束をしている,こういうことを守らなければならないなどを知る年だったと思います。では,2年目はどうかというと,その学びを踏まえていろいろなことを「考える年」だったと思います。どうあるべきかを考え,3年目を迎える28年度にどう反映させていくかを考えてきました。

そのため,例えば事務の方々には,学長室でのやりとりをする中で,厳しい言葉をかけたこともあります。それは,考える年である以上,単に昨年通りということはあり得ないと考えたからです。先程言いましたように,愛知教育大学らしさが求められる以上,守るべき歴史を守りつつ,改革していかなければならないことがあります。一つひとつの戦略を含めて,世の中にもっと愛教大の素晴らしさを伝えるような取り組みをしていかなければならないということです。そういう新しいビジョンの中で考えていかなければいけない時に,昨年通りということは基本的にあり得ないだろうと思っていま

す。

ただし,全てを変えましょうと言っているのではありません。教育の中には振り返りという言葉があり,リフレクションや省察と言います。反省の省という字に,考察の察という字を使って,省察(しょうさつ)とか,人によっては省察(せいさつ)と読みます。

リフレクションとは,やり終えたことに対して振り返りをすることによって,どのような意味があったかを考える,改善すべきことを見つめていくということです。

同じように,日々の私たちの業務,事務的な仕事や教育の中でのかかわり,学生への対応は,昨年と今年が同じであっていいのかどうか,それを見直していく,再考することが必要です。

したがって,「前回はこうでした」「昨年はこうでした」といった形で提案を持ってきた時には,多くの場合,「なぜそうするのか」と問われ,時には返されていたと思います。昨年通りであることに安心するのではなく,昨年通りで良かったかどうかを振り返り,良かったことは胸を張ってやり続け,悪いことは改善していくという理屈を持った柔軟な対応と新しさが求められます。このことが伝わっていない時は,厳しく返したと思います。また,杓子定規な方法で,長々と時間をかけている時にも,見直しをしてほしいと言ってきたように思います。

皆さんには,さまざまな力があります。事務の方は一つのルールの中で一生懸命やっていただいています。その一方で,どちらかというと社会性に欠けがちな教員サイドは,事務サイドに迷惑をかけながらサポートしていただいています。

そこには横のつながりはあっても,縦の関係は存在していません。つまり,同等の関係だということです。しかし,教員の一部には,事務の方を自分の思い通りに使おうとする悪しき慣習が残されていることも確かです。その部分は,我慢するとか耐えるとかではなく,良い人間関係を作り,横のつながりを充実させていくためにも,率直に上の方に挙げてほしいと思います。なぜなら,これから先は,職場環境が温かく豊かでなければ,何事も改善の方向で進んでいくことができないからです。

最初に述べましたように,私が何とか3年目を迎えようとしているのは,温かい人柄の監事がいらっしゃって,そのお二人が言われるように,部局長に恵まれているからだと思います。とはいえ,理事の方々は,私に仕事を急ぐよう催促されたり,たくさんのクレームを一手に引き受けたりしながら,たぶん人生を縮めつつ,でも笑顔で一生懸命頑張ってくださっています。本当に心から感謝しています。

私たちの使命は,教員を育てていく愛知教育大学をこれからも長きにわたって骨太の大学として続いていくことができるよう変えていくこと,その素地を作ることだと思っています。そのためには,これからも皆様に一層のご協力をお願いしたいと思います。

1年目は「学びの年」で,2年目が「考える年」であったとするならば,その学びと考えを元にして,3年目の今年は少しでも新しい計画に沿って「進めていく年」にしたいと思っています。これからも思うところを発言していき,ご協力を賜るようお願いすると思います。ご意見は遠慮なくお伝えいただければ幸いです。

今年一年が皆さんにとって,心身ともに健康でいられる年であるよう祈念すると共に,愛知教育大学がまさに「進む年」として躍進するよう,皆様のご協力をお願いしたいと思っております。

今年もどうぞ一年よろしくお願いいたします。ご静聴ありがとうございました。

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