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平成27年度卒業式にて学長告示を行いました。

2016年3月23日(水)

本日,晴れて,卒業ならびに修了の日を迎えた,学部 940名,大学院 113名,特別専攻科 34名,計 1,087名 の皆さん,おめでとうございます。また,ご臨席いただいております,ご家族の皆様に,心よりお祝いを申し上げます。

さて,学部の卒業を迎える皆さん。4年間の大学生活はいかがだったでしょうか? 勉学に励み,部活動やサークル活動,ボランティア活動,アルバイトなどに参加して,「学生である」ことを満喫したことと思います。4月からは,「大学生」の看板を下ろし,一社会人として,学校や行政機関,企業等で大いに活躍されることを期待しています。

大学院ならびに特別専攻科を修了される皆さん。1年間,あるいは2年間,あるいは3年間の学びはいかがだったでしょうか? 大学を卒業した後に,新たな目的をもって進学した皆さんですから,充実した日々を過ごしたことと思います。4月からは,大学院や特別専攻科での専門的な学びを生かし,高度専門職業人として,ますます活躍されることを期待しています。

ここで,卒業ならびに修了する 1,087名の皆さんに,「不易流行」について話したいと思います。

昨今,海外の経済学者たちは,「今後,10年から20年程度で,約47%の仕事は自動化される」「2030年までには,週15時間程度働けば済むようになる」「子どもたちの65%は,大学卒業後に,今は存在していない職業に就く」などと,予想しています。

日本も,例外ではありません。科学技術の目覚ましい進歩によって,私たちの生活は,確実に変わり,合理化されていくと思います。

このように,様々な状況に応じて変化することを「流行」と言います。他方,「不易」は,ずっと変わらないこと,「不変」を意味します。これら2つの言葉を組み合わせた「不易流行」は,「いつの時代にあっても変化しない,本質となるものが基礎にあってこそ,新しい変化を加えることで,進展すること」と,解釈できます。

皆さんにとっての「不易」は何でしょうか? 他の人の尊厳を守ることでしょうか? 困っている人を助けることでしょうか?

私は,2年前の入学式で,「100ccの水」について話しました。大学院生の皆さんは,覚えているでしょうか?

灼熱の砂漠を歩き,のどがカラカラに渇いているとき,あなたに出された水は,コップに半分の量だったという話です。それを見て,「半分ももらえた」と思うか,「半分しかもらえなかった」と思うかを問いました。

同じ量である100ccの水も,何を基準にするかで見方は変わります。コップに半分の水は,いっぱいの状態を基準にすれば,少ないと感じますが,空のコップを基準にすれば,多いと感じます。

同じ現象や出来事を見たとき,基準をどこに置くかで,評価は変わるということです。

もう一度聞きます。皆さんにとっての変わらないもの,「不易」は何でしょうか? 「コップに半分の水」は多いと思いますか? 少ないと思いますか?

大学を卒業するということは,人生の新しいスタートラインに立つということです。大学生という,安心できるくくりがなくなる一方で,あなたという個人を,より深く知ってもらえるチャンスの到来です。自分らしさを忘れずに,確かな価値観をもって,着実に歩んでいってほしいと思います。

ステージ正面をご覧下さい。国旗の隣に,大きな花のマークが掲げられています。ご承知の通り,これは,愛知教育大学のシンボルマークです。作者は,本日,ご来賓として,ご登壇いただいています,同窓会・会長の 竹原 裕(たけはら ゆたか)先生です。

本学の北門から1キロメートル程のところに,国の指定天然記念物である「カキツバタ群落」があることから,カキツバタの花をモチーフにしています。中央の3枚の花びらは,「学生」と,「教員」と,「事務職員」を表し,三者の融合を表しています。

皆さんの大学生活は,この3枚の花びらのように,仲間たちや,先生たちや,事務の人たちに支えられてきたと思います。これから進む「実社会」においても同じです。協力し合う人たちとの関係が重要です。本学のシンボルマークを胸に刻み,支え合い,和み合う関係作りを心がけてほしいと思います。

この2年間で,大学構内には,教育未来館が新築され,美術棟前の池まわりも整備されました。まもなく,講堂前に,教育交流館とAUEスクエアがオープンします。次年度末からは,図書館をラーニング・コモンズとして,リニューアルする予定です。

少しずつ変わる景色の中で,今年も,まもなく,大学構内の桜が満開になります。どこにいても,桜の花を見たとき,大学構内の,美しい桜の道を思い出してほしいと思います。

愛知教育大学は,これからも,「子どもたちの未来を拓く人を育てる」,「教育の総合大学」として,「不易」の役割を果たしていきます。皆さんが,「知を愛し・教え・育てる」,本学での学びを礎(いしずえ)に,大いに活躍されることを心から願い,告辞と致します。

平成28年3月23日
愛知教育大学
学長 後藤ひとみ

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