● 古井戸から50年ぶりの再発見・アカハライモリ渥美種族 渥美半島で絶滅したとされてきたアカハライモリ「渥美種族」が50年ぶりに再発見されました。本邦で著しい地域多様性を示すことが知られているアカハライモリの進化史を解明するうえで重要な知見となります。今回の発見の発端となったのは、古井戸の清掃作業の際に地域住民が偶然発見した1個体のイモリで、住民の1人から県自然環境課に情報提供があったことでその存在が明らかになりました。この発見を踏まえて、井戸の近隣や、それと類似した環境を探索した結果、今回の2集団の発見に至りました。● 身近な生きものに隠れていた新種 ヒガシニホンアマガエルが愛教大と京大の共同チームにより明らかになる 日本人に身近な「あまがえる」について、近畿地方を境界に東西2種に分けられることが判明しました。西日本産は中国・朝鮮半島・ロシア産と同種であるのに対し、東日本産は樺太産と同種であることが明らかになりました。大英博物館収蔵のニホンアマガエル基準標本の観察に基づき、西日本産が真のニホンアマガエルであることが突き止められ、東日本産を新種ヒガシニホンアマガエルとして記載することとしました。本研究成果は、ニュージーランド時間の2025年2月20日(木)「Zootaxa」オンライン版に掲載されました。● 「動作法月例訓練会」が文部科学大臣表彰を受賞 本学の特別支援教育講座肢体不自由領域担当教員が指導にかかわり実施している「愛知教育大学動作法月例訓練会」が、令和6年度の「障害者の生涯学習支援活動」に関する文部科学大臣表彰を受賞しました。令和6年12月10日(火)に文部科学省の東館3階第一講堂で行われた表彰式には、代表して森□博志教授が参加しました。 「愛知教育大学動作法月例訓練会」は、発達支援技法である動作法による発達支援活動を毎月1回実施しています。この活動は50年にわたり続いており、この活動への参加が障害者のライフワークとしての心身のセルフケアおよび保護者の情報交換や学びの場となっています。また、大学での教育課程外の活動として実施することで、ボランティア学生の専門性の向上だけでなく、動作法の社会的な普及にも繋がっているということも評価されました。また、令和6年12月23日(月)には、学長及び理事に受賞の報告を行いました。新種の両生類を次々発見!アカハライモリヒガシニホンアマガエル森□博志教授のコメント文部科学省で行われた表彰式学長室で報告する森□教授 この動作法月例訓練会では、県内各地から肢体不自由や知的障害の子どもたち(とその保護者)が集まり、私ども特別支援教育専攻の学生やOBの特別支援学校教員が支援を担当しながら毎月実践を続けています。学生にとっては貴重な実践経験の場となっていますし、教育現場の教員にとっても貴重な研修の場となっています。 この活動を評価していただけたことは大変ありがたく思っております。このような取り組みがより一層社会的に認知され、教育現場においても展開されていくようにと思っております。Pick upAUETeacher6島田 知彦准教授 [理科教育講座]森□ 博志教授 [特別支援教育講座]ここが自慢!愛教の先生
元のページ ../index.html#6