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体育実技を伴う演習の授業改善~障害を理由とする差別解消の推進のために~(討論会)

  • 開催日時:2016年4月21日(木)17:30~18:30
  • 開催場所:養護教育一号棟125 保健体育第6演習室
  • 参加者数:13名

【FD活動報告書】

本FDは,2016年3月22日に学長決定として周知された「国立大学法人愛知教育大学における障害を理由とする差別の解消の推進に関する教職員対応要領」に対応していくために,保健体育講座が開講している体育実技を伴う演習の授業を受講する障害を持つ学生への適切な対応方法を検討することを目的として開催した.

 本FDは,平成27年度スポーツⅠアダプテッドコース担当の山下が行った授業などの資料に対して意見交換を行う形式で行われた.資料は,授業で学生に課した「レポート」と「国立大学法人愛知教育大学における障害を理由とする差別の解消の推進に関する教職員対応要領」であった.

レポートは,下肢に障害を持つ学生のものであり,そこには「来年度のスポーツⅡでは他の学生と一緒に車いすでスポーツをやらせてほしい」ということや「(自分が)教える立場になったとしても(障害を持つ子供に)見学という処置は絶対に取らない」ということが述べられていた.また,愛知教育大学の体育施設で「使いにくいところ」ということで,場所及び理由が述べられていた.

意見交換の結果は以下の通りであった.

障害を持つ学生が他の学生と一緒に活動することに関して,本FDの参加者の事例では,陸上競技の授業を他の学生と一緒に車いすで行った学生がおり,リレーの授業ではアンカーを務めるなど危険性がない範囲でルールを配慮して行ったことや,器械運動の授業で脚の部分欠損の学生に対して,技能に応じた実技課題を設定して取り組んだことが挙げられ,授業を受講することに対しては,本人の意欲によって「実技を行いたい」のであれば安全を配慮して一緒に行うという対応が望ましいという意見が述べられた.そして,他の学生と一緒に「実技を行いたい」という学生に対して教員は「拒否することなく積極的に教育する」ことが確認された.

しかし,教育内容の視点からは,教員免許状に関する授業において教育内容を変えることは悩ましい部分があるという意見があり,変えることのできない教育内容について学習する方法を今後も検討していく必要性が確認された.また,学生の障害の程度に応じた適切な対応の仕方や安全な指導のための知識技能については,教員間で差があり,不安に感じるという意見もあったため,場合によっては学生の担当医や保健環境センターの教員と連携を取りながら,必要に応じて診断書を提出させるなどの必要があることや,保護者からの同意を得ておく必要があるのではないかという意見もあり,ケースバイケースでの対応が必要であることが確認された.さらに,非常勤講師が担当する授業や不安を抱いている専任教員の授業においては,介助者など必要な人材の配置を求めていく必要性が確認された.

 体育施設のバリアフリー化も不足している場所は改善していくように大学側に要求していくことが確認された.

本FDにより保健体育講座は,インクルーシブ教育を推進していくことが確認され,教員の適切な対応については,学生ごとにケースバイケースで対応していく必要性があること,必要な環境は整備していくように求めていくことが確認された. 

報告者:山下純平







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