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2015年1月29日 後藤ひとみ学長が海上保安庁職員研修で講演

2015年02月27日

1月29日(木)10時から,後藤ひとみ学長が名古屋市港区にある海上保安庁第四管区海上保安本部の女性職員研修で講演を行いました。今回の研修は,同庁が女性職員を対象に企画・実施したものです。

講演を行う後藤学長講演を行う後藤学長

はじめに学長就任時の新聞5紙のうち4紙の記事の見出しに「女性」を強調するような表現が使われていたことを挙げ,自分が女性であることは事実だが,女性であるからといって果たすべき業務や役割に違いが生じてはならないと自分は常々思っているので,違和感を覚えたと率直な感想を述べました。

そして,これまで一人の研究者として,大学教員として,果たすべき役割に対して責任感を持って一生懸命取り組んできた経験が自分の支えとなっていると続けました。「何でもできるようなスーパーな人に憧れを持ってしまいがちだが,何でもできるということは逆に特色を無くしてしまうことにもなるのではないか。これについては『この人』というものを持つことこそ,組織にとっても本人にとっても大事なのではないか」「仕事の中で失敗と成功の経験を積みながら,自身の得手・不得手を知り,周囲も納得し認めるような『得意』を身に付けることができれば,おのずと道は開けてくる」と語りかけました。

熱心に講演を聴く海上保安庁職員の方々熱心に講演を聴く海上保安庁職員の方々

最後に人材育成・リーダーシップの観点から,女性だからやれること,できることではなく「自分自身(人)」としてやることは何かを考えて努力することの大事さを強調しました。また,職場における女性登用は制度設計も重要であるが,管理職は多少の不得意があっても長所を生かせるようにサポートすることと,自分のゴールに向かって努力している人を見極めることが大事であると締めました。そうした言葉の一つひとつから,養護教諭育成のパイオニアとして走り続けてきたことへの自負と責任感,そして女性としてではなく1人の人間として使命に向かって努力することの大切さが伝わってきました。講演には研修対象の女性職員だけでなく,特別講演ということで管理職職員も参加されていましたが,時にユーモアを交えながらも,人材育成への熱い想いのこもった内容に熱心に聴き入っていました。

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