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2017年3月29日 「本学におけるアクティブ・ラーニングのいま,そしてこれから」を開催

2017年04月27日

3月29日(水)本部棟第一会議室において,教職キャリアセンター主催のFD集会を開催し,教職員・本学学生・一般から82人が参加しました。本学教員の4人が,本学におけるアクティブ・ラーニング(以下,AL)の現状,実践授業例,そして目指すべき方針について報告しました。

集会の様子集会の様子

はじめに,伊東正人准教授(理科教育講座)が,昨年7月に実施したALに関するアンケート結果を報告しました。アンケートの対象者は,本学で授業を担当する教員と非常勤講師を合わせた420人で,265人(回収率63%)から回答がありました。アンケートの結果,回答者のうち90%がAL授業を実施しており,AL授業の開講授業数に対する割合は,学部では65%,大学院では77%であることが分かりました。10%がAL授業を実施していませんでしたが,その中には,「今後,AL授業を実施してみたい」,「迷っている」など,ALに対して肯定的な意見がみられました。アンケート結果を受け,本学でAL授業を実施するためには,ハード面(教室整備,ICT機器導入)やソフト面(授業形態の方法や教材開発)の支援が必要であることが報告されました。また,他大学のALに対する取り組み例も報告されました。

次に,本学で実践されているAL授業例の報告がありました。大鹿聖公教授(理科教育講座)は,教科教育科目「理科教育CⅡ」での実践例を報告しました。大鹿教授は,学生の自己主張や自己表現力を高めるために協働学習を授業に取り入れており,協働学習活動の方法やその発展のさせ方,評価方法,その効果と課題などについて報告しました。

引き続き,新山王政和教授(音楽教育講座)は音楽的思考を基盤として,生活の中のイメージやアイデアを音楽表現に結びつける能動的な学習活動を導入した授業を報告しました。また,一般学生や音楽選修・専攻学生を対象にした授業で実践された,グループ活動によるリズム創作が報告されました。さらに,音楽選修・専攻4年生を対象にした授業での,博物館を取材したプロモーションビデオを製作する活動が報告され,学生が実際に製作したビデオが上映されました。両教員のALに対する考えに対して,活発な質疑応答が行われました。

報告をする野田教職キャリアセンター長報告をする野田教職キャリアセンター長

最後に,野田敦敬副学長(教職キャリアセンター長)から,教員養成大学ならではの4つの視点(主体的学びの視点,対話的な学びの視点,深い学びの視点,教員養成としての視点)を含めた,本学が目指すALの方針について報告がありました。質疑応答では,4つの視点に対する活発な意見交換が行われ,これらを集約し,今後,本学が目指すAL像を発表することが述べられました。

本学は第3期中期計画において,ALを取り入れた授業を学部・大学院ともに全開講授業の6割以上で導入することを掲げています。本FD集会で報告された本学におけるAL授業の現状と授業実践例,および4つの視点から眺めた本学独自のAL案は,教員の今後の改善につながると考えられます。本FD集会は,各教員の授業がどのような視点に立ったものになっているかを見つめ直すよい機会となりました。

(「主体的・協働的な学び」を実践できる教員の養成プロジェクト代表 伊東正人)
(高度教員養成支援課 高度教員養成総務係)

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