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本学学生がタイの協定校で日本語教育実習を行いました

 本学は,国際交流基金の助成事業である「海外日本語教育インターン派遣プログラム」に,平成21年度から5年連続で採択されています。

 このプログラムは,大学で日本語教育を専攻する学生が,海外の大学(所属大学の協定校)で実習を行うものです。今年度,本学からは,日本語教育コースの学生6名がプログラムに参加し,タイの協定校3校(ラチャパット・ラチャナカリン大学,チェンライ・ラチャパット大学,スラタニ-・ラチャパット大学)で約1ヶ月間の実習を行いました。

 下記は,プログラムに参加した学生3名の体験記です。

intern K.jpg①私は「海外日本語教育インターン派遣プログラム」に参加し,夏休みにタイのチャチュンサオにあるラチャパット・ラチャナカリン大学の日本語学科で,4週間日本語教育の実習をしました。大学の近くにはワット・ソートーンという綺麗で大きなお寺があり,土日には多くのひとが訪れていました。日本語学科の学生は全員で35人で,中には愛教大へ留学していた学生もいます。チャチュンサオは首都バンコクから電車で2時間ほどですが,あまり日本人がいないので,学生の日本語の会話の練習相手になれるよう積極的に話をしました。授業は週1コマ3時間,滞在中は3回授業をしました。授業は金曜日だったのでその他の日は,「3時間という時間でどれだけ楽しく日本語を学べるか」ということを意識して授業案の作成と教材作成をしていました。授業以外でもごはんを一緒に食べたり,マーケットへ行ったり,海やバンコクなどの観光地へ出かけるなど学生との交流活動も行いました。4週間という短い期間でしたが,日本や日本語を客観的に捉えることができ,またタイについても知ることができました。自分に「日本語教師として海外で働く」という選択肢を与えることができたとても有意義な4週間でした。

(現代学芸課程日本語教育コース  川谷 紗知子)

※写真は,最後の授業で一緒に折り紙で鶴と手裏剣を作った時のものです。

②私は「海外日本語教育インターン派遣プログラム」に参加し,夏休みの1ヶ月,タイのチェンライ・ラチャパット大学で日本語教師として実習を行いました。これまでに,日本で学ぶ学習者に日本語を教えるという授業はありましたが,タイでの日本語教育はそれとは全く異なるものでした。日本で学ぶ学習者とタイの学生,置かれている状況が違うので当然であるのかもしれませんが,先生方の授業をたくさん見学し,先生方のご指導の下,実際に自分が授業えおすることによってたくさんの新しい発見がありました。学生は意欲的でいい子たちばかりで毎日楽しく過ごせました。ただ楽しいだけではなく,教案作りや授業を通して日本語教師という仕事の大変さ,日本語教育の難しさ,またその楽しさや面白さに改めて気づかされる,まさに充実した生活でした。初めての土地,慣れない生活に戸惑うこともありましたが,それも含めて貴重ですばらしい経験になりました。

(現代学芸課程日本語教育コース  加藤 有香)

intern I.jpg③タイはとてもいい所です。人がとても優しく人懐こいですし,基本物価も安いので生活であまり困ることはありませんでした。食べ物はすべて辛いと思われがちですが,辛くないものもあります。辛いというより大味なので,味付けが濃いといった方が正確です。この海外日本語教育インターン派遣プログラムで,実際にスラタニ-・ラチャパット大学の日本語教育に関わり,自分のスキルアップに繋がったことを実感しています。それまで日本で教えることがすべてだったので,異国のタイで教壇に立ってみて初めて日本で教わったことが必ずしもいいものとは限らないことに気づけました。授業はとても難しかったですが,担当の日本語の先生にアドバイスをいただきながら教案を何度も作り直したり,授業で失敗して気づくことが多々あり,次回の授業でそれをどう克服するかいつも考えていました。これほど日本語教育に浸かる1ヶ月はきっと教師にならない限り経験しえないので,いい体験ができて良かったです。この体験を将来違う形でも生かせるといいなと思いました。

(現代学芸課程日本語教育コース  池田 容子)


カテゴリ:留学生支援・協定校交流支援部門からのお知らせ|掲載日:2013年11月15日

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