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平成30年度入学式にて学長告示を行いました。

2018年4月4日(水)

新入生の皆さん,入学おめでとうございます。
愛知教育大学の教員,事務職員,在学生を代表して,1,082名の皆さんを心から歓迎致します。また,ご臨席いただいております,ご家族の皆様に,心よりお祝いを申し上げます。

愛知教育大学は,教員養成を主軸とした全国屈指の大学です。明治6年(1873年)の愛知養成学校から数えて,140年以上の歴史を有し,師範学校から愛知学芸大学になった1949年からは69年,愛知教育大学に改称した1966年からは52年が経過しました。

歴史ある本学には,いくつかの特色があります。

第一の特色は,幼稚園教諭から大学教員まで,子どもたちの発達に応じた,プロフェッショナルな教員の養成を行う,「教育の総合大学」だということです。

私たちの未来,日本の未来は,これから育つ子どもたちに委(ゆだ)ねられています。どんな子どもたちを育てていくかという,「人づくり」や「人育て(ひとそだて)」は,今後の社会を左右する大きな課題です。
そこで,昨年4月には学部を改組し,教養豊かな人を育ててきた「現代学芸課程」を,教員養成の機能を生かす「教育支援専門職養成課程」にしました。
4年後,教員養成課程の皆さんには,子どもたちの未来を拓く,優れた教師になってほしいと思います。

教育支援専門職養成課程の皆さんには,教育の素養を身につけて,子供たちの生活背景に目配りし,心の面から,福祉の面から,教育行政の面から,学校や教師の活動をサポートする,専門職になってほしいと思います。
2年あるいは3年後,大学院を修了する皆さんには,専門的知見と教育の素養を生かした高度な専門職として,学校をはじめとした様々な場で活躍してほしいと思います。

第二の特色は,キャンパスの風景が緑の木々と融和していることです。先週は満開の桜が咲き誇り,4月からの新たな門出にふさわしい,美しい情景を見せてくれました。

機械化や電子化,合理化が進み,冷暖房完備の環境が当たり前のことと思いがちな昨今だからこそ,春・夏・秋・冬に合わせて変化し,四季を感じることのできる緑豊かなキャンパスは,本学が自慢できる学習環境だと思っています。
皆さんの感性が,このキャンパスで,より一層みがかれ,深まることを願っています。

ところで,キャンパスの施設設備というハード面について言えば,私が学長に就任して以降の4年間で,教育未来館の新設,美術棟の改修,教育交流館の開設,AUEスクエアの整備,馬術部厩舎の改修,図書館の改修などを行いました。5月には,宿泊・自炊のできるセミナーハウスが竣工し,さらに,来年度の完成を目指して,第一人文棟の改修やメモリアルホールの開設も予定しています。
これらは,充実した教育・研究のための環境づくりということで,様々な人の協力を得て進めてきました。
数年前とは異なる施設・設備という器ができた今,それを使いこなす皆さんの力が問われるということです。

少し前の話です。ある4年生が,卒業のときの謝恩会で,「教員採用試験に受からなかった。どうしよう。」と話しかけてきました。私は勉強したのかと聞きました。すると,その学生は「ほとんどしていない。愛教大に入ったんだから,勉強しなくても先生になれると思っていた。」と言うのです。
本学は,確かに,正規教員採用者数,8年連続全国1位という実績を有しており,日本で最も教師に近い大学です。
しかしながら,この実績は,入学後の学生の皆さんの努力によるものであり,愛知教育大学という器の中にいるだけで達成できるものではありません。

私は,4年前から,AUE学生チャレンジプログラムを開設しました。これは,学生のスキルアップと本学の活性化を目指して,学生主体の取組みに対して1件40万円を限度に支援するものです。

この取組みのテーマに用いている「チャレンジ」という英語には,「挑戦する」という意味があります。
さらに,「挑戦する」という日本語には,「世界記録に挑戦する」のように,「困難な問題や未経験のことなどに取り組む」という意味があります。
私は,皆さんに,困難な問題や未経験のことに挑戦してほしい,仲間と共に,より豊かに育ってほしいと願って,AUE学生チャレンジプログラムを開設しています。

もちろん,本学には,このプログラム以外にも,学校や企業や海外などでの体験を支援する様々な取組みがあります。

大事なことは,愛知教育大学という器に安心するのではなく,その中で展開される学習機会や施設・設備を使いこなす技量をもつことです。

私たちの日常には,予期せぬこと,不思議なこと,よくわからないことがたくさんあります。「疑問をもち,解明し,知識を得て,考え,自分なりの価値観をみがく...」,そんな大学生活を過ごしてほしいと思います。

そのためには,まずは「初志貫徹」という気持ちをもつことです。大学生活は,今からがスタートです。思い立ったときの最初の気持ちを忘れずに,志をもって,やり通してみて下さい。そして,何事にも,チャレンジして下さい。
その結果,失敗したり,自信をなくしたりするかもしれません。

そんな時にむけて,次の言葉を紹介します。「時には,雨も降って,涙もあふれるけど,思い通りにならない日は,明日,頑張ろう」というフレーズです。
聞いたことがあるかもしれません。わかりますか? これは,AKB48が歌っている,「365日の紙飛行機」の中の言葉です。うまくいかなくて,哀しいと思うときには,気持ちを切り替えて,明日,また,頑張ろうと,思ってごらん。という,メッセージです。
この歌詞には,続きがあります。「人生は紙飛行機,願い,乗せて,飛んで行くよ。その距離を競うより,どう飛んだか,どこを飛んだのか,それが一番大切なんだ。」
なかなか,いいフレーズだと思いませんか? 是非,夢に向って,失敗を恐れずに,挑戦し続けて下さい。
そして,人とのかかわり,自然とのかかわりの中で感性をみがき,他人の心や体の痛みがわかる,温かな人になってほしいと思います。

本学は,教職大学院を核として,「高度化」を主軸に,「実践力」の育成をはかり,「学び直し」の場を提供する,地域貢献型の大学を目指していきます。

学部生にあっては4年間,大学院生にあっては2年間または3年間,特別専攻科生にあっては1年間となる本学での学びが,少しでも豊かなものとなり,卒業や修了の時には,「愛知教育大学で学べて良かった。楽しかった。充実していた。」と言ってもらえるよう,最大限のサポートをしていきたいと思います。

皆さんが,心身共に健康で,有意義な学生生活を送られることを願い,私からの告辞とします。

平成30年4月4日

愛知教育大学 学長 後藤ひとみ

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