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令和元年度9月卒業式にて学長告示を行いました。

2019年9月30日(月)

本日,学部の卒業,大学院の修了を迎えた皆さん,おめでとうございます。
また,物心両面から,皆さんを支えてこられたご家族,並びに指導の先生方に心よりお祝いを申し上げます。

今期は,教育学部8名,大学院教育学研究科・修士課程1名,博士課程1名,合計10名が,それぞれ学士,修士,博士の称号を授与されることになりました。
皆さんの新たな旅立ちにあたり,愛知教育大学を代表して,心よりお祝い致します。

さて,学部卒業まで,あるいは,大学院修了まで過ごした愛知教育大学での学生生活はいかがだったでしょうか?

毎年,9月に卒業・修了する人は10名前後います。留学をしていた人,病気をしていた人,学費のために就労していた人,進路に悩んでいた人など,その背景は様々です。
しかしながら,皆さんに共通することがあります。それは,今日という日を区切りとして,明日からの未来にむけて,自分らしく,自分ならではの人生を始めるということです。

大学での学びや,それに対する評価は,ともすれば,「知識の定着」や「記憶の再生」を重視したものだったかもしれません。しかし,実社会で求められるのは,第一に,「人と和する力」であり,第二に,考えたり,応用したりする,いわゆる「生きていくための力」です。
これらの力は,本日,本学を卒業し修了する皆さんには,少なからず身についているものと思います。

ところで,皆さんの未来には人工知能との共存という世界があります。
すでに,検索エンジン,オペレーション・サポート,ロボット,自動運転への導入が進んでおり,近未来には,医療においても膨大なデータや知見の提供によって人工知能による正確な診断がなされると言われています。

このような新時代の到来を見越して,来年からは,「2020年教育改革」が進み,新学習指導要領によって,学校教育が変わり,新共通テストによって,大学入試が変わります。
そして,子どもたちの学びは,知識や技能の活用から,自分で考え,表現し,判断し,実社会で役立てることへと変化するだろうと期待されています。

しかし,どんなに科学が進歩しても,台風や洪水,地震など,自然の猛威を防ぐ手立てはありません。また,新しい学校教育が進められても,虐待やいじめ,種々の人権侵害にかかわる事件の発生を未然に防ぐ社会になるとは断定できません。だからこそ,安全で,安心な社会を作るためには,皆さん一人ひとりの生き方が重要になると思います。

日本の高齢者人口がピークとなる2042年(20数年後です)。皆さんは何歳になり,どこで,何をしているのでしょうか?
厚生労働省が,毎年行っている調査によると,現在22,3歳の人の平均余命(へいきんよみょう)は,男性で約60年,女性で約66年です。
そのうちから10年前後を引いた年数が,介護されずに健康に生活できる年数,いわゆる
「健康寿命」となります。皆さんには,健康で過ごせる50年以上の時間があるということです。

私が時々意識している言葉に,「子供叱るな,来た道だもの。年寄り笑うな,行く道だもの...」があります。
有名な言葉ですが,聞いたことはありますか? これには続きがあって,最後は「通り直しのできぬ道」と結ばれています。
子供時代には戻れないからこそ,自分の「来た道」を見つめつつ,今日という「行く道」を大切にしてほしいということです。
成果を急ぐことはありません。どう生きてきたのかという,人生のプロセスに自信をもてるよう,挑戦し続けてほしいと思います。

ところで,構内の環境は,皆さんの入学時に比べて随分変化したと思います。教育未来館,教育交流館,AUEスクウェア,リニューアルした図書館,AUEセミナーハウス,屋根付きの駐輪場などができました。
後期からは,第一人文棟の二階に教室が増え,大学生協前にあったボイラー室は,「次世代教育イノベーション棟」として,まもなく使用が可能になります。年度内には,教職員宿舎を改修した国際教育棟も完成します。

今年は,140年以上の歴史をもつ本学が,師範学校から教員養成の「大学」になって70年を迎えます。11月には創立70周年記念式典などを開催し,これからも,「子どもたちの未来を拓く」ことのできる大人や,教師や,専門職を,育てていくという決意を新たにしているところです。

皆さんが,「知を愛し・教え・育てる」を掲げてきた,本学での学びを礎(いしずえ)に,健康で,大いに活躍されることを心から願い,告辞と致します。

令和元年9月30日
愛知教育大学
学長 後藤ひとみ

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