2019年05月16日 松井 孝彦(授業づくり履修モデル 准教授)

「主体的に学習に取り組む態度」の評価について

 令和2年度より、小学校で新しい外国語教育が始まります。英語教育を専門としている私は、声をかけてくださった学校へ行き、その全面実施に向けて準備しておくとよいことを先生方に話す機会があります。私の話の後に質疑応答の場を設けているのですが、そこで最もよく尋ねられることが評価に関する事柄です。外国語の評価をすることが初めてという方が多く、授業内のどういった場面で、どういった視点から、どういった基準に従って評価をすればよいのかを知りたいと思っている先生方が多いことが分かりました。  私はその質問に答えつつも、評価に関して外国語のみならず全ての教科において気を付けるべきことを常に話すようにしています。それは、新学習指導要領では評価の観点が変わることと、第3観点の「主体的に学習に取り...

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2019年03月27日 野木森 広(学校づくり履修モデル 特任教授)

教職大学院での学びの意義

 「経験は意図的に積んでそれに整理を加えなければ実力にはならない。」、植草大学名誉教授 野口芳宏氏 愛用の言葉です。  働き方改革が声高に叫ばれる今、学校現場では目の前の課題に追われ、自己の実践を内省するゆとりが減りました。反面、教育を取り巻く状況は複雑化し、学び続ける教師像が求められています。  そのような中、教員が現職のままで履修できる教職大学院のシステムは貴重です。2月15日に行われた修了報告書発表会では、応用領域の学生による、現任校の課題を探索した実践研究が報告されました。これらは、現任校における課題意識と大学院で学んだ指導理論とが結び付いた具体的な解決策であり、多くは他校にも適用できる実効性の高い教育実践です。そして、何よりもこのような探索は、当事者にとって自己...

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2019年02月28日 伊藤 幹夫(学級づくり履修モデル 准教授)

「伝えたい言葉」を紡いで話す

 先日行われた、「修了報告書」発表会に向けた現職学生とのゼミで、発表練習をしているときの出来事です。完成した修了報告書を基に、報告書の流れで的確にまとめた発表をした学生がいました。しかし、本人も、それを聞いたゼミの学生や教員らも、なんだかしっくりこない様子でした。「順序立てて話していてとてもよいのだけれど。」「なんだか伝わってこないんだよなあ。」などなど。そんな中、ある教員が「話す事って聞き手に聞く順番を強制しちゃうんですよね。」と述べられ、私もはっとしました。  「書く」ことは、自身の考えを整理しながら、一直線上の文章にしていくため、書き手に順序性と論理性が求められます。しかし、読み手は、必ずしも初めから一直線に読むとは限りません。タイトルや資料などを頼りに、ざっと目を...

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2019年01月25日 佐々木 徹郎(授業づくり履修モデル 教授)

わが国における教師教育

 「教師教育」という言葉は,わが国ではまだ十分に知られていません。しかし,教育先進国では,かなり有名なものになっています。このコラムでも,高橋美由紀先生がフィンランドやシンガポールの「教師教育の開発」についてご紹介いただきました。「教師教育=教員養成+教員研修+α 」です。この「α」は,わが国では,教員採用が多いようですが,海外ではむしろ「教師教育の開発」や「教師教育者の専門職化」を指すことが多いようです。  教育学部では,教員養成に興味はあっても,共通の理解や合意はあまりできていないようです。ましてや,教員養成と教員研修を一体のものとして認識することはほとんどありません。これには,わが国の戦後の教員養成の歴史が影響しています。戦前の教員養成は,主として師範大学で行われて...

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2018年12月25日 杉浦 美智子(学校づくり履修モデル 特任教授)

小中学校の連携・協力体制の構築に向けて~他校種実習から~

 教職大学院の特色ある実習に「他校種実習」があります。この「他校種実習」は、教育実践研究科の応用領域に在籍する院生つまり現職教員の中で、これまでの勤務が小学校のみあるいは中学校のみという先生を対象とした実習です。これまでの教職経験とは異なる校種の連携協力校に出向き、授業実践、学級経営、学校運営という観点から学びを深めることが目標です。また、この実習を通して、小学校・中学校の連続性のあり方について考えることも重要なポイントとなっています。 本年度は、応用領域の院生16名のうち7名がこの他校種実習を行いました。5名が中学校、2名が小学校での実習です。10月の第2週・3週の火曜日と金曜日の計4日間の実習期間中には、大学の担当教員が訪問指導に出向きました。教育実習以来初めての中学...

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