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2019年02月28日 伊藤 幹夫(学級づくり履修モデル 准教授)

「伝えたい言葉」を紡いで話す

 先日行われた、「修了報告書」発表会に向けた現職学生とのゼミで、発表練習をしているときの出来事です。完成した修了報告書を基に、報告書の流れで的確にまとめた発表をした学生がいました。しかし、本人も、それを聞いたゼミの学生や教員らも、なんだかしっくりこない様子でした。「順序立てて話していてとてもよいのだけれど。」「なんだか伝わってこないんだよなあ。」などなど。そんな中、ある教員が「話す事って聞き手に聞く順番を強制しちゃうんですよね。」と述べられ、私もはっとしました。  「書く」ことは、自身の考えを整理しながら、一直線上の文章にしていくため、書き手に順序性と論理性が求められます。しかし、読み手は、必ずしも初めから一直線に読むとは限りません。タイトルや資料などを頼りに、ざっと目を...

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2019年01月25日 佐々木 徹郎(授業づくり履修モデル 教授)

わが国における教師教育

 「教師教育」という言葉は,わが国ではまだ十分に知られていません。しかし,教育先進国では,かなり有名なものになっています。このコラムでも,高橋美由紀先生がフィンランドやシンガポールの「教師教育の開発」についてご紹介いただきました。「教師教育=教員養成+教員研修+α 」です。この「α」は,わが国では,教員採用が多いようですが,海外ではむしろ「教師教育の開発」や「教師教育者の専門職化」を指すことが多いようです。  教育学部では,教員養成に興味はあっても,共通の理解や合意はあまりできていないようです。ましてや,教員養成と教員研修を一体のものとして認識することはほとんどありません。これには,わが国の戦後の教員養成の歴史が影響しています。戦前の教員養成は,主として師範大学で行われて...

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2018年12月25日 杉浦 美智子(学校づくり履修モデル 特任教授)

小中学校の連携・協力体制の構築に向けて~他校種実習から~

 教職大学院の特色ある実習に「他校種実習」があります。この「他校種実習」は、教育実践研究科の応用領域に在籍する院生つまり現職教員の中で、これまでの勤務が小学校のみあるいは中学校のみという先生を対象とした実習です。これまでの教職経験とは異なる校種の連携協力校に出向き、授業実践、学級経営、学校運営という観点から学びを深めることが目標です。また、この実習を通して、小学校・中学校の連続性のあり方について考えることも重要なポイントとなっています。 本年度は、応用領域の院生16名のうち7名がこの他校種実習を行いました。5名が中学校、2名が小学校での実習です。10月の第2週・3週の火曜日と金曜日の計4日間の実習期間中には、大学の担当教員が訪問指導に出向きました。教育実習以来初めての中学...

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2018年11月27日 田中 清美(学級づくり履修モデル 特任教授)

たかが「夫婦喧嘩」と思っていませんか? 子どもの前では、それは心理的虐待になります。

 たび重なる家出と不特定多数の男性との交際により、14歳のA子は児童自立支援施設に入所となりました。  落ち着いた生活をする中で、A子が語ったのは、それまでの過酷な家庭環境でした。  いつ始まるか分からない父親から母親への暴力に怯えながら、父親からは「お前が出来たから(母親と結婚することになり)自分の人生がダメになった。」と言われ、自分のせいで「母親が不幸になった。」と思って生活してきたということです。  A子は自分の存在に意味はなく、むしろ他者にとって不幸の源と思うところもあったようです。  児童虐待防止法では、子どもの前で夫婦喧嘩を見せることは「心理的虐待」とされています。昨年度、全国で13万件を超える児童虐待件数の半数以上が、この「心理的虐待」なのです。  たかが...

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2018年10月12日 山田 浩一(授業づくりモデル准教授)

子どもが主役となる授業のさらなる広がりを願って -ある日のゼミでの一コマから-

私のゼミでは、「ミニ討論会」と称した議論を毎回実施しています。この日のテーマは「平成30年度全国学力・学習状況調査の結果をどうみるか」。 参加している学生からは、「(愛知県は)ランキングでは決して高くはないけれど、この結果を必要以上に気にするのではなく、目の前の子どもにフォーカスをして日々の授業をしっかりと取り組んでいけばよい」、「文部科学省が教科ごとに分析をしている課題を今後じっくり読み込んでいきたい」などと、前向きで的を射た発言が続き、感心させられました。 そんななか、学力テストの成績が毎年上位の常連である秋田県出身の学生の発言には、考えさせられました。その学生が言うには、「秋田県では学力テストの結果が上位になって以来、アクティブラーニングの普及が加速している。」...

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