HATOプロジェクト大学間連携による教員養成の高度化支援システムの構築
-教員養成ルネッサンス・HATOプロジェクト-

文字サイズ
検索

教員養成系大学における障害学生支援ブックレット

表紙・まえがき

文部科学省国立大学改革強化推進補助金
大学間連携による教員養成の高度化支援システムの構築
―教員養成ルネッサンス・HATO プロジェクト-

特別支援教育の多面的・総合的支援プロジェクト
(平成24年度~平成28年度成果報告)

教員養成系大学における
障害学生支援ブックレット

愛知教育大学教員養成開発連携センター

まえがき

本書は、障害のある学生が教員養成系大学(あるいは、教育学部)に入学してきたときに、大学がどのように修学支援をすればよいかという考え方や具体的な支援事例を、当該学生に関わる大学の教職員(例えば、支援担当者、授業の担当教員など)に提供することを目指したものです。本書の発行により、教師を目指す学生の支援がより円滑化・活性化することを期待します。
さて、このブックレットは、国立大学改革強化推進補助事業「大学間連携による教員養成の高度化支援システムの構築―教員養成ルネッサンス・HATOプロジェクト-」の中の、愛知教育大学が主幹として携わる「特別支援教育の多面的・総合的支援プロジェクト」の成果のひとつです。この事業は平成24年度末より開始されましたが、国立の4つの大規模教員養成単科大学、北海道教育大学(H)、愛知教育大学(A)、東京学芸大学(T)、大阪教育大学(O)の4大学(HATO)が連携して進めている事業です。
「特別支援教育の多面的・総合的支援プロジェクト」では、これまで主に次のような「高度化」を目指して行ってきました。

  1. 全学の特別支援教育のカリキュラムの高度化
  2. 専門課程の特別支援教育のカリキュラムの高度化
  3. 教員養成系大学における障害学生支援の高度化
  4. 教員養成系大学と地域の教育委員会・学校との特別支援教育の連携の高度化

本書はこのうちの「障害学生支援の高度化」の一つの取り組みとなります。4大学のみならず、宮城教育大学、広島大学、福岡教育大学のご協力を得て、教員養成系大学・教育学部で学ぶ障害のある学生に大学としてどのように修学支援をすればよいのかという共通の課題を、具体的な支援事例をもとに提供します。教員養成学部は、たとえば実技系の教科があり、教育実習がありと、一般学部に比べ学ぶ様態が複雑です。また学生の障害の形も多様です。その意味で、このようなブックレットが障害学生支援に関わる大学の教職員に提供されることで、よりきめ細かな学生の修学支援につながるものと考えます。このブックレットが皆様の日々の教育活動の中で参考となれば幸いです。

平成29年3月吉日

愛知教育大学教員養成開発連携センター長 中田敏夫

ページトップへ戻る