教育課程

教育課程について

本学の教職大学院は、近年の急速な社会変化の中で求められる教育的諸課題に対応できる実践的なキャリアアップの場として有益なカリキュラムを編成しています。授業では、模擬授業、ロールプレーイングといった形態も取り入れ、具体的実践例を前提に理論の修得に努め、理論や実践スキルの必要性について学びます。

今日的な教育課題を探究する「5領域」の共通科目と、新たな教育を創造することのできる力を養う「体験プログラム開発に関する領域」の科目を履修した上で、各コースの内容を横断的に学ぶ「コース共通専門科目」、各コース・各系の専門性を高めるための「専門科目」を学びます。各コースの専門科目と共通科目との内容上の関連性・体系性に配慮したカリキュラムとなっています。

さらに理論と実践の融合を図るための、「課題実践実習」、「教師力向上実習」等の実習科目を経て、学びの集大成である「実践研究報告書」に繋げていきます。

修了要件

修了要件は、2年以上在学し、各コース及び各系の定める科目別履修単位数の計46単位以上を修得し、教育実践研究報告書の審査において合格しなければなりません。

科目区分 単位数
(合計46単位)
内容
共通科目 18 共通科目は、教育学・心理学などの教育科学系の専門性を活かし、理論と実践の往還を支える共通5領域科目(16単位)に加えて、大学独自に「体験プログラム開発に関する領域」(2単位)を設定しています。
専門科目 14 各コース共通科目でデザインされた科目群を基盤として、専門科目関連(10単位)を学修し、集大成として実践研究省察に関する科目(4単位・実践研究報告書作成)を設定しています。
実習科目 10 理論と実践を往還し、融合を図る学校実習を置いており、現職教員は「課題実践実習」、学卒者は「教師力向上実習」を計10単位修得します。
自由科目 4 教職大学院及び教育学研究科の全てのコースから、専門的関心に応じて履修する科目群であり、例えば、実践力を向上したい院生の場合、規定の必修の実習10単位に加えて、さらに実習科目を選択できるデザインとなっています。

多様な専門性のニーズに対応し、教員の高度専門職化を目指します。

カリキュラム構成

特長ある科目

  • ※1 共通科目群に大学独自領域として、体験プログラム開発に関する領域を設定し、「地域教育課題に関する体験プログラム開発」では、現職教員、直進学生が入り交じった小グループで課題を設定し、大学内に留まらず体験的・探究的な活動を通して、単元開発を目指すという創造的な科目としています。
  • ※2 実践研究省察に関する科目として、「課題実践研究」4単位を必修として各学期に配当し、「理論と実践の融合・往還」に取り組む具体的な方策としたことで、各科目郡や実習から得られた理論知と実践知を相互に融合させ、自身の研究課題を深化させ「実践研究報告書(修了報告書)」にスムーズに繋げていくことを可能としています。

実習科目

本学教職大学院における実習は、学部における教育実習と異なり、定められた到達目標に基づき、事前に学生自身が研究テーマや目的・内容・方法を明確にした計画書を作成し、実習に臨みます。また、実習の事後においては、計画書と実習の内容を踏まえた省察を行います。この実習により、大学院の理論と実習校の実践との往還を通して、実践的指導力と教育課題解決力の育成・向上を目指しています。なお、現職教員と学部直進者・社会人とでは、到達目標が異なることから、それぞれの実習のねらい、内容等について設定しています。

実習科目
※一定の教職経験のある学生については、本人の申請に基づき、本学が定める審査基準によって実践成果を評価した上で、実習科目の一部の履修を免除した単位認定を可能とします。

取得可能な資格

取得できる教員免許状 取得できる免許教科
幼稚園教諭専修免許状
小学校教諭専修免許状
中学校教諭専修免許状 国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、保健、技術、家庭、職業、職業指導、英語、ドイツ語、フランス語、宗教
高等学校教諭専修免許状 国語、地理歴史、公民、数学、理科、音楽、美術、工芸、書道、保健体育、保健、看護、家庭、情報、農業、工業、商業、水産、福祉、商船、職業指導、英語、ドイツ語、フランス語、宗教
特別支援学校教諭専修免許状 視覚、聴覚、知的、肢体、病弱
養護教諭専修免許状
  • 専修免許状の所要資格を得ようとする場合には、その免許状(免許教科のある校種については免許教科)にかかる一種免許状を有することが必要です。

教員紹介

小・中学校教員免許状取得プログラム

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