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ボールステイト大学留学体験記-2014.7

 

所属 現代学芸課程 国際文化コース
留学先大学名(国) ボールステイト大学(アメリカ)
留学先での専攻 General Studies (専攻なし)
留学期間 2013年8月~2014年5月(3年次に留学)
奨学金受給 有 (日本学生支援機構留学生交流支援制度(短期派遣))

留学先大学について

学生数

21000人

留学生数

670人
(留学生の主な国籍:サウジアラビア,中国,ブラジル)
(うち日本人留学生:10人程度)

学部

総合大学であるため,さまざまな学部がある。教育学部,建築学部,情報通信学部が有名。

大学の特徴

アメリカの大学の中では,比較的小規模であるが,それでも愛教大と比べるとキャンパスは広い。緑豊かなキャンパスには,図書館,学生会館,数カ所の食堂,ジムやコンサートホールなど,さまざまな施設が揃っている。

大学の立地

アメリカ中西部のインディアナ州のマンシーという市にある大学。州都のインディアナ州からは,車で1時間半ほどかかる。

授業について

受講した授業科目

前期の間は,英語コースにて,Reading,Writing,Speaking,Listening,Grammar,Vocabulary&Literatureの6科目を受講した。後期では,フルタイムの学生として,人類学,社会言語学,異文化コミュニケーション論,デジタルフォトグラフィーの4科目を受講した。

受講を薦める科目

社会言語学と異文化コミュニケーション論がおすすめ。社会言語学では,アクセントによるステレオタイプが生まれる社会的背景を考えたり,自分でインタビュー調査を行ったりするなど,興味深い内容だった。異文化コミュニケーション論では,他の文化と接する際に考えるべきこと,コミュニケーションの仕方,文化の分類法などについて学んだ。課題の中には,異なる文化背景を持った人にインタビューをし,レポートを書くというものがあり,実践と理論を学べる授業だった。

履修方法

インターネットから受講する科目を登録する。授業を選ぶ際には,履修アドバイザーに手伝ってもらい,興味のあるクラスを探したり,時間割の組立を一緒に行ったりできる。

外国語補講


英語コースに入る場合,最初にレベル振分のためのテストを受ける。それによって,レベル0~6に振り分けられ,レベル6を修了すると,アカデミッククラスを受講できる。この場合,英語コースの先生が履修アドバイザーとして,授業登録を代わりに行ってくれる。時間割はすでに決められているため,自分で組み立てる必要がない。レベル6に振り分けられた場合,パートタイムの学生として,英語コースの授業とともにアカデミックのクラスを受講することができる。

勉強についてのアドバイス

英語コースでは,アカデミッククラスを受けるための実力を付けるための勉強を短期間で行うことができる。そのため,宿題がほぼ毎日,週末に出されることが多く,与えられた宿題をこなすので精一杯になるかもしれない。アカデミッククラスにいるときも,英語コースほどではないが,宿題が多く出され,内容の難しい読み物やレポートなどに苦戦した。計画的に進めることも大切だが,周りの友人・クラスメイトに助けをかりたり,一緒に勉強したりすることで,最後までやりきることができたと思う。

(教職希望の学生の場合)

教育学の有名な大学であるので,アカデミックのクラスを取り,専門的な授業を受けることができる。教育学以外でも,異文化コミュニケーション論など,多文化共生について学べる授業もあるので,教育に活かせる勉強はさまざまな授業を通してできると思う。

留学前準備について

準備期間

留学の12ヶ月前から準備

準備内容

留学の1年ほど前から,この派遣留学プログラムの応募,面接の準備を行った。同時に情報収集も始めた。留学の8ヶ月ほど前に,学内選考に合格し,本格的な準備を始めた。まず,ボールステイト大学のホームページでの出願手続きから始まり,ビザの申請,航空券の購入,保険の加入,クレジットカードの作成や海外でも使える銀行口座の開設などをした。

留学先の情報収集方法

前年度の交換留学生の方と連絡を取り,現地の様子や準備に関しての情報を教えていただいた。手続きに関して分からない点がある場合,ボールステイト大学で派遣留学の担当となっている日本語学部の先生にメールをして教えていただいたり,ボールステイトの国際交流センターに直接メールで問い合わせることもあった。

語学準備

12ヶ月前から
(学習方法:TOEFLのテキストを買って勉強,友人の留学生に英語のレッスンをしてもらった)

ビザ取得の有無

有 (取得に要した時間:4週間程度)

ビザ申請時の注意事項

申請書類が多く,集めるのに時間がかかった。ビザの面接は大阪まで行かなければならず,面接予約も混み合うことがあると聞いていたので,時間に余裕を持って準備を始めた。

航空券

種類:往復
値段:約23万円
出発はお盆の時期になるため,ほかの時期より高額になってしまう。片道で航空券を買い,帰りの航空券を帰国前に買っていた留学生もいた。

日本から持参すると良いもの

寒さが厳しいので,湯たんぽやカイロなどを日本から送ってもらった。日本の文化を紹介する機会が何度かあるので,浴衣を持って行くとよいと思う。

留学前にあると良かった情報

寮費の支払いの際,過剰請求をされた。のちに訂正されたが,渡航してからボールステイトに直接寮費を払うので,その方法を含めて事前に知ることができていたら,さらに良かったと思う。

留学先について

都市(街)の名前

インディアナ州マンシー

規模,雰囲気

州都ではないので,それほど大きくはないが,住民は優しくフレンドリー。

気候

春から秋については,気温はそれほど愛知と変わらない。蒸し暑さがない分,過ごしやすかった。私が滞在した年は,冬は雪が多く,風も強かった。しかし,インディアナ州の天気は毎年ランダムに変わると言われていて,雪が多く降る年と降らない年があるそうだ。

治安

アメリカのほかの大きな年に比べると,安全な方ではあるが,日本ほどではない。市営のバスの中や街の中心部は,少し危ないと感じるときもあった。夜は1人で出歩かない方が良い。

日常生活について

滞在先

滞在形態

部屋の種類

共同(同居者:現地学生)
アメリカのルームメイトと約7ヶ月,日本人のルームメイトと約3ヶ月一緒に住んだ。アメリカ人のルームメイトは自動的に振り分けられた学生であったが,日本語を専攻していたので仲良くなりやすかった。しかし,生活の仕方,たとえば寝る時間や部屋の掃除に関して,合わない部分も多かったため,その都度話し合いをして解決した。寮費は高くなるが,一人部屋を選ぶこともできる。また,ルームメイトがいる場合は,学期の初めに部屋に関するルールを2人の間で決めることになっている。

家賃

月額80,000円(食堂での食事代,光熱水料含む)

滞在先での問題

先ほど言ったルームメイトとの問題と,隣人が夜遅くまで騒いでいたり,大音量で音楽をかけていることがたまにあった。

医療(日本から持参した方が良い薬,健康管理の注意点,利用病院名,費用など)

日本からは漢方や胃腸の薬を持参した。勉強で忙しくなるため,睡眠時間が十分取れず,風邪をひくことがいつもより多かった。そのようなときは学内にある病院で診てもらい,薬を処方してもらった。診察料はかからず,薬代のみ払うことになっている。

食事(学食・外食の値段など)

学内には数カ所の食堂があり,ミールプランという制度により,1日2食~3食をIDの提示で購入できる。1食につき大体8ドルくらいを1か所の食堂で自由に使うことができる。しかし,食堂はそれほど高くないので,お菓子や飲み物もあわせて買っていた。
外食に行く場合,10ドル前後はかかる。量が多いため,食べきれない分は箱に入れて持って帰ることができるので,ほぼ2食分になっていた。

買い物(お店の名前など)

マンシーモールという,バスで20分ほどのショッピングモールで服や靴は買うことができる。料理をしたいときは,バスで15分ほどのウォルマートというスーパーマーケットで買い物をした。

長期休暇の過ごし方

ルームメイトの家にホームステイさせてもらったり,大きな都市に旅行に行ったりした。長期休暇は,Winter Breakが12月初旬から約1ヶ月間,3月にある1週間のSpring Break以外は3,4日の短い休暇が2回ほどある。

インターネット,携帯電話の使用環境

学内の建物の中では,無線Wi-Fiが利用できる。携帯電話は,学外にいるときに必要になるので,15ドルで購入,月々25ドルのプランにしていた。

服装,習慣・マナーの違いなど

大学生だからということもあるが,キャンパス内では学生はあまりおしゃれをしていなかった。ジャージを着て授業に来ている人も多く,服装にあまり気を遣わなくてよかったので楽だった。
レストランや食堂では,料理の量が多かったが,食べきれなくて残す人を多く見かけた。
しかし,大学内だけでは特に,建物に入るときに次の人のためにドアを押さえておくことは習慣になっているようで,学生やスタッフはフレンドリーな人も多かった。

1日のスケジュール例

【英語コース在籍時】

7:00  起床
8:00  1限目 クラスによって開始時間は異なるが,大体8時か9時に始まる。授業は1コマ50分。1日に6コマあり,間に2回1時間の休憩。
16:00 授業終わり 図書館で宿題をする
19:00 晩ご飯 留学生の友達とご飯を食べることもあった。
20:00 宿題再開
24:00 お風呂
1:00  就寝

休日も宿題に充てるときはあったが,買い物に行ったり,寮で料理を作って友達と食べるなどもしていた。

【アカデミックコース受講時】

<例:月曜日>

8:30  起床
10:00 発音矯正のレッスン
13:00 お昼ご飯
14:00 授業(異文化コミュニケーション論) 50分
15:00 留学生向けのグループカウンセリング(日常生活・勉強における悩みを共有する会)
16:30 留学生の友達とお茶
18:00 晩ご飯
19:00 寮で宿題をする
23:00 お風呂
24:00 就寝

月水金は50分授業,火木は75分授業となっている。日本の大学と時間割が違っていて,同じ授業が週に2~3回ある。この例でいうと,異文化コミュニケーション論の授業は,月水金の14:00から50分間行われる。

留学中,特に苦労したこととその対処法

冬の間の寒さが厳しかったので,体調を崩すこともあった。温かく栄養のある物があまり食堂では食べられなかったので,自分で日本食を作ったり,ほかの日本人の留学生に助けてもらったりした。病院には,ルームメイトが付き添ってくれたこともあったが,英語が難しく苦労した。
授業では,周りの学生が活発に発言することについていくのが難しかった。グループディスカッションも頻繁にあったが,自分から発言することに抵抗があった。そのような場合,予習で読んでくることになっている教科書について話すことが多かったので,まずは教科書を丁寧に読むことを心がけた。

留学を検討している学生にアドバイス

英語を勉強するだけでなくて,英語を使って自分の興味のあることを勉強してみたい,という方にボールステイトはおすすめの留学先だと思います。アメリカでは,大学=学問の場という考え方がはっきりしているように思えました。そのため,宿題やテストは多いですが,図書館が遅くまで開いていたり,先生がいつでも質問に応じてくれたり,レポートの添削をしてくれるLearning Centerがあったりと,学ぶ環境はとても整っていると思いました。また,授業が学生中心のディスカッションを基に行われており,日本とはひと味違う授業を体験できたのも,良い経験でした。そして,留学中に出会った人たちを通して,今までは本やインターネットなどでしか知らなかった諸外国の文化を,身をもって体感することができました。留学にあたって,語学のために,と考えている方もいるかもしれませんが,留学生活は言語だけではなく,その土地の文化や考え方にも深く触れることができる良い機会だと思います。ぜひ,そのようなボールステイト大学での生活を,より多くの人たちに体験してもらえたらと思います。