文字サイズ

ホーム > 海外への留学 > 東北師範大学留学体験記-2014.2

東北師範大学留学体験記-2014.2

 

所属 現代学芸課程 国際文化コース
留学先大学(国) 東北師範大学(中国)
留学先での専攻 中国語
留学期間 2013年1月~2014年2月(愛教大3年次に留学)
奨学金受給

留学先大学について

学生数

24567人

留学生数

724人(主な国籍:韓国・ロシア,うち日本人:15人程度)

学部

留学生学院

大学の特徴

「師範大学」とは日本でいう教育大学であるため,愛知教育大学同様,将来先生になることを目指している学生が非常に多かった。大学は,人民大街に位置する本部と,浄月譚に位置する浄月キャンパスに分かれる。

大学の立地

学校からバスで10分程度行ったところに商店街があり,市場や服屋,本屋がある。学校の近くには食べ物屋が多い。中華料理のお店はもちろん,マクドナルド,ケンタッキーフライドチキン,バーガーキング等外国の飲食店も多く,最近ではスターバックスコーヒーの建設も盛んである等,今まさに発展途上下にある。

授業について

受講した授業科目

中国語,口語(話し言葉),聴力(リスニング),写作(作文),中国文化

中国映画鑑賞,二胡,切り絵,普通語(共通語),太極拳

受講を薦める科目

(上記科目のうち,2行目に記したものが自分で選択し受講した科目)

太極拳。私は残念なことになかなか上達しなかったが,太極拳の独特な動きは大変興味深かった。中国で散歩をすると(特に早朝)時折,おじいさんやおばあさんが太極拳をしているのをみかけた。太極拳の時間は,中国文化を体験できる貴重な機会だと考える。

その他の科目も,中国文化に触れられるものばかりなので,積極的に受講することをお薦めする。

履修方法

最初に師訓大楼(留学生寮)の12階にある事務室にてクラス分けテストを受け(口頭でのテスト。簡単な自己紹介と,その場で渡された文章を音読するもの),翌日渡されたクラスの授業を受け,自分でレベルが合っていると思えばそのまま受講。1週間程度さまざまなクラスの見学が可能。

外国語補講

勉強についてのアドバイス

こつこつと続けていくことかと思います。中国語に溢れた環境で中国語を勉強できる機会が得がたいものであると意識して,話すこと,聞くこと,尋ねることに積極的になれたら,面白いくらい上達するのではないかと考えます。日本で中国語を勉強している時には得られなかった感覚として,アウトプットの楽しさがあります。日本ではそうはいきませんが,中国では,授業で覚えた言葉をそのまま日常生活で使うことができ(特に初級レベルの段階では),知識のインプットとアウトプットに時間差がないのが大変嬉しかったです。この環境のありがたみをつい忘れそうになったり,時には外国語を話して自分の意思を伝えるのが億劫になったりしましたが,丁寧に,こつこつと続けていくこと,またそうするための手段を考えていくこと(勉強方法の見直し,ネイティブスピーカーとの交流を図る等)が大切かと思います。

(教職希望の学生の場合)

自身が教職希望でないため,具体的なことは書けないのですが…。

私は,教師とは自身の考えや体験をもって生徒に影響を与えていける存在だと考えています。留学先での体験が教師という職業に直接関係あるとは言えなくても,教師自身の考え方や生き方に影響を与え,その教師に学ぶ子どもたちにも少なからず影響を与えると思います。積極性や冒険心,好奇心を備えた教師は魅力的です。

留学前準備について

準備期間

留学の6ヶ月前から準備

準備内容

センターへの必要書類の提出,東北師範大学に留学している先輩と連絡を取り,情報をもらう等

留学先の情報収集方法

留学経験のある先輩(特に自身の派遣希望先の大学),及び派遣希望先大学から来ている留学生に質問して情報を得る。

語学準備

12ヶ月前から (学習方法:中国語の授業を履修,中国語検定の受検を目指しての勉強

ビザ取得の有無

有 (要した時間:7日程度)

ビザ取得時の注意事項

特になし。写真を貼る欄があるが,指定の大きさでない写真でも受け付けてくれた(日本にはない中国のアバウトさ,自由さ。気軽さを感じた)。名古屋大使館で申請したが,入口に棒のようなものを持った警備員がおり,荷物チェックがあったがすぐに終わった。

航空券

種類:往復 (65000円)

日本から持参すると良いもの

歯ブラシ(中国の歯ブラシはヘッドが大きいため使いづらいと,以前留学されていた先輩にアドバイスをいただいた),シャーペンの芯,消しゴム,歯磨き粉,ラップ(何かにつけて,日本のものは質が良いのだと実感),調味料(ふりかけ,お茶漬け,梅干しが恋しかった。カントリーマアムは大変受けが良かった),調味料(だし,味噌,カレールー,シチュールー(中国人の友人たちが珍しがっていた),白玉粉(日本の食べ物を紹介するときに役立ちました)

留学前にあると良かった情報

特になし。色々教えていただいて大変助かりました。

留学先について

都市の名前

吉林省長春

規模,雰囲気

市区人口は358万人,都市圏人口は750万人。観光名所としては,偽満皇宮博物館が挙げられる。上記にあるように,発展途上の街で,これから発展していくのだという勢いが感じられた。

気候

中国の北東部,吉林省の省郡・長春に位置する。冬は気温がマイナス20度~30度,10月から4月までと厳しい寒さが長く続く気候が特徴的である。春は5月中の1週間ほどで過ぎ,その後は30度近くまで気温が上がり夏が始まる。

治安

旧満州国であるため,特に年配の方から日本に対する恨みを語られることはあったが,1年を通して10回以下の珍しい出来事だった。基本的に友好的で,日本の有名人や漫画,アニメ名を告げられおしゃべりに発展することも多かった(固有名詞も中国語読みのため,留学開始時は何のことを言っているのか分からなかった)。

日常生活について

滞在先

滞在形態

部屋の種類

共同 (個室有。バス・トイレ・キッチン共用,同居者:留学生)

家賃

光熱費,水道代,インターネット代込みで月額14000円

滞在先での問題

他国からの留学生との同居において,どの部屋でもトラブルの種になりやすかったのは,部屋の掃除についてだった。汚しても掃除をしない,その割に人に掃除の仕方について注意をする等,感覚や振る舞いにおける文化の違いを体感して,その状態が続くと面倒に感じられることもあった。感覚が違うのだということを意識し考えることで解決した。

医療(日本から持参した方がいい薬,健康管理の注意点,利用病院名,費用など)

・薬の持参は必須。腹痛薬,風邪薬,目薬,ありとあらゆる薬を持って行った。個人的な症状だが,万里の長城に行った時に急な勾配で膝を痛めたので,日本から湿布を持ってこればよかったと後悔した。

・中日友誼医院を利用していた。学校内の病院を利用したこともあったが,渡航直後であったため診療があまりに雑なのに驚き,体調不良からくる不安さが募ったことから,比較的大きな病院を利用するに至った。病院内が広すぎて内科を探すのに一苦労した。費用は約300元(日本円で5100円程度)で,血液検査や肺の検査をすると割増し。中国の病院は何かにつけて点滴を打っていた。

食事(学食・外食の値段など)

昼食,夕食時には概ね学食を利用した。1食,日本円で90円~170円と安い。たまに贅沢をしたい時には,食堂傍のレストランに行くこともあった(日本円で約450円)。朝食はスーパーでヨーグルト(1つ17円程度)やパン(90~170円)を買って食べることが多かった。学校側に外食のお店が多くあり,大体のお店が450円程度だった。

買い物(お店の名前など)

桂林路市場,重慶路市場,中東市場など,バスでアクセスも良く,お店の名前物がたくさん揃う市場によく行った。一通りの物が揃うので,普段の生活には勿論,帰国時にお土産を買う際にも利用した。値段交渉も中国語上達に一役買うかも。

長期休暇の過ごし方

滞在期間の1年はあっという間なので,長期休みの度に計画を立て,旅行に出かけた。それぞれの土地が持つ雰囲気,美食,生活様式が垣間見えて,旅行の度に発見があり大変楽しかった。

インターネット,携帯電話の使用環境

wifi環境のあるところ(wifiは自宅用に購入。そのほかは,カフェ,ホテルにwifi環境あり)ではipod touchを使用した。環境下にないところは,中国で購入した古い型の携帯で電話やメールをした(ネットは使えない。地図が見られないのが,旅行時に不便だった)。

服装,習慣・マナーの違いなど

・日本のように大学生の女の人が毎日化粧をしたり,頑張ってお洒落をしているということはなかった(北京・上海の都市部では違うのかもしれないが)。

・食事時に茶碗を持ち上げない。また,中国の人はためらわずゲップをしたり,口から取り出した魚の骨を自分のお皿ではなく,テーブルに直に置くので,慣れなければ気になってしまうかもしれない。

1日のスケジュール例

7時半 起床・準備 → 8時 出発 → 8時10分 1限開始 → 9時40分 1限終了,休み時間 → 10時10分 2限開始 → 11時40分 2限終了,昼食 → 13時30分もしくは15時 選択授業開始(選択していない場合は休み)

そのほか,チューターや家庭教師の中国人と交流・留学生同士の交流・スポーツをする機会もある。留学生との交流を目標とするサークルのメンバーとの交流会等もあった。

留学中,特に苦労したこととその対処法

語学力の向上について悩みました。

発音が難しいこと,語彙がなかなか増えないこと(勉強しても実際に使うに至らない),同時期に来た別の留学生より自分の中国能力が劣っているのではないかという不安等,考え出したら止まらなかったように思います。

時間が経つにつれて,環境や周囲の友人たちと自分とのバランスを取るのが楽に,簡単になってきました。また,マイペースに,楽しく中国語に取り組むことを心がけました。気が滅入る時には,日本人の友人と日本語でおしゃべりすることでストレスを発散することもありました。また日本人同士でも中国語で会話をすることおあり,練習になりました。他国からの留学生と一緒に中国語を勉強したり,中国人の友達に付き合ってもらい会話の練習をしたりと,友人の存在を有り難く思う機会が多かったです。

留学を検討している学生にアドバイス

(派遣先で主に語学の勉強をしたい学生に向けて)

渡航前から1単語,1フレーズでも多現地の言葉を勉強しておくことで,留学開始と同時に積極的な交流を心がけられるのではないかと思います(私は,留学前の勉強時間が圧倒的に足りていなかったため,留学開始後は,簡単な単語やフレーズから勉強を始めました…急速に語彙が増えていく楽しさはありましたが,日本で勉強できる段階の知識を中国で得始めたということに,焦りを感じました)。

留学は,特別なことではありません。留学に行けば未来が拓けるということではありません。けれど,楽しく辛く,日本では経験しがたいことに多くぶつかることのできる貴重な機会です。今私は,この機会をいただいたことを大変有り難く思います。

留学を検討している方は,ぜひ,「無理っぽい」「大変そう」と結論づけてしまわず,自分なりの思いきりを持って決断してください。応援しています。