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晋州教育大学校留学体験記 - 2007.2

大学 晋州教育大学校
所属 国際理解教育課程 日本語教育
留学期間 2007年3月9日 ~ 2008年2月11日(愛教大4年次に留学)

派遣先の国・大学

この国・大学を選んで良かったと思ったこと

  • 晋州教育大学には他の国からの留学生がいない!全員が韓国の学生であり,韓国の大学生の中に入ることができ,たくさんの友人ができた。ソウルなどの語学堂(語学学校)に通うと,日本人が多く,韓国の友達と出会うのは難しいらしい。
  • 日本と文化の違いが大きくないから,生活で困ることはほとんどない。似ている文化の中で,違いを見つけるのが面白かった。
  • 日本と近い国なので,帰国してからも会いに行きやすい。

この国・大学で,残念だと思ったこと

留学生制度ができておらず,授業のサポートや大学での韓国語の授業がなかった。
(私の場合は,韓国語の授業は知り合いの方に3カ月くらい教えてもらった。)

普段の生活について

奨学金はありましたか?金銭状況を教えてください

はい。奨学金を財団法人晋州教育大学 佳亭 学術研究財団(趙煥麒チョン ハンキ)からいただいていました。(計700万ウォン)
毎月50万ウォンを韓国の銀行振り込みでもらっていました。さらに準備金として少しいただきました。奨学金だけで,一年自由に過ごすことが出来ると思います。

寮,住居はどうですか?

韓国の学生と同じ寮にいました。先生たちが使うゲストルームを私のときから使わせてもらいました。普通の学生は,シャワー,トイレが共同なのですが,そのゲストルームには,トイレ,シャワー,テレビ,エアコン,冷蔵庫,キッチンもあるので,自由に一人でつかえました。

寮の食堂で朝から夜ご飯まで3食もらえます。

夏休み,冬休みが長く,学生たちは基本的に実家に帰ります。
そして冬休みは,寮から出ていくように言われます。私たちのときは,そういわれましたが,結局出て行かなくてもよくなりました。

食生活についてアドバイス,おすすめの食べもの

辛いものが多いですが,辛くないものもあります。
そして辛いものが苦手な人もなれると思います。
食卓に出てくる量が多いですし,食べる機会も多いので,食べ過ぎには気をつけてください。

服装について,暑い・寒い・TPOなど

晋州は盆地らしく,夏は暑く,冬は寒かったです。しかし,韓国の南側なので,そこまで寒くはないです。愛知と同じ格好で行っても,支障ないです。

習慣の違い,マナー,対人関係,犯罪などのトラブルで注意すべきこと

  • 車の運転が荒いこと。特に晋州はそうらしいです。
  • 食事のときに,食器を持ち上げて食べてはいけない。目上の人が口をつけてから,食べるなどありますが,そこまで気にしなくてもよいと思います。

日本から持参するとよいと思われるもの

電気プラグの形と電圧が異なるため,日本製品のプラグを韓国型のプラグに変えられるものを買っていくといいと思います。しかし,韓国に行っても買えます。ちなみに値段がものすごく安いです。

おすすめのお店。場所・スタッフ・先生など

  • お店・・・イーマート(スーパー),ピカリ(居酒屋),学校から歩いて20分くらいにちょっとした街があり,お店がたくさん集まっています。百貨店も出来,市場も近くにあります。
  • 場所・・・南河(ナムガン):学校から歩いて10分くらいに河があります。そこで,おじさん,おばさんはウォーキングしています。
  • スタッフ・・・日本語ができるチューターがついてくれるので,安心してください。
  • 先生・・・愛知教育大学と交流のある先生方が何人かいらっしゃいます。日本に何年も滞在していた先生も多く,日本語がとても上手で,とてもよくしてくれます。

言葉で困りましたか?どのくらいで慣れますか?

言葉では困りましたが,やはり自分のことを表現できるようになるまでは,半年はかかりました。失敗を恐れたりして,あまり自分から話そうとしなかったので,言いたいことが言えず,つらいときもありました。帰国するまででも,やはり知らない単語は何万とあるので,相手が話している内容をいつも100%理解できたわけではありませんでした。

私は,大学の朝鮮語Ⅰ・Ⅱの授業と独学で韓国に行きました。動詞の活用が分かる程度でした。なので,韓国に行っても,何の話をされているのか分かりませんでした。日本語ができる学生が多いので,そのような学生に助けてもらっていたり,あとは,英語で話しかけられたりもしました。

出来ない状態で韓国に行き,そこからどんどん理解できるようになり,話せるようになる段階まで上達していくのが自分自身で分かるという喜びもありますが,大学の授業に関して言えば,全く理解できない状態なので,大学の授業も理解したいと思うのであれば,日常会話が出来る語学力は必要だと思います。

留学生活中はアルバイトをしましたか?

はい,知人に日本語を教えるアルバイトをしていました。学生ビザで行くため,正式なアルバイトは許可を得ないといけないそうです。そしてアルバイトするほどお金も困らないです。

留学中に行くべき,おすすめ観光スポット

板門店ツアーは必ず行った方がいいと思います。韓国籍の人はいけないので,日本人だからこそ見に行けるものです。

あとは,ソウル,釜山などたくさんあります。韓国は日本よりも狭く,高速バスが主の交通手段となりますが,交通費も安く,ホテルなど宿泊費も安いので,多くのところにいけると思います。チムチルバンという健康ランドのようなところで,寝たこともありました。1泊7千ウォンくらいだったと思います。

私は夏休みに,日本の友人と一週間ほどグルメツアーをしました。韓国の南端(珍島)から出発し,「全州」で有名なビビンバをたべ,ソウルへ行き,そして,板門店ツアーに参加し,最後にタッカルビが有名な「チュンチョン」へ行きました。

留学先の情報収拾方法(出版物,webサイト)

大学生活について

留学先おすすめの授業・履修方法

  • 前期 韓国文化理解,伝統音楽,時事英語,英語教育
  • 後期 英語,北韓社会論,スポーツ,教室英語
  • おすすめ・・・言語を必要としない授業を取るといいと思います。音楽,スポーツなど。
  • 履修方法・・・受けたい授業を先生に伝え,先生がその授業を担当している先生に連絡をし,許可を得る。そして書類にその先生の印鑑を押してもらう。
    (授業単位は交換できません)

勉強についてのアドバイス

スポーツの授業をとると,ヒーローになれます。

コンピュータ,インターネット使用環境

日本よりもインターネットが普及していて,自分のパソコンを持って行けば,寮の部屋でも使うことができます。学校の図書館にみんなが使えるようにパソコンもおいてあります。

留学前の勉強・単位取得などに関してアドバイス。たとえば,教職希望の学生は実習の時期をどう調整しましたか。

実習については,留学にいくということを伝え,まず辞退しました。そしてその時に書類を返してもらいました。次の年(留学中)に申請をしなければならないので,大学にいる友人にその書類を渡し,そのままそっくり新しく書類を書いて,出してもらいました。

留学先で,どのようにして現地の学生と交流を深めたか?(できる限り具体的に)

どこかの学科に所属することになるのですが,学科ごとのイベントが毎日のようにありました。3月は新入生歓迎パーティもあり,学科全体のMT(合宿)もあります。そして一年生は3月下旬のホッスル(ダンス大会)に向けて,毎日練習していました。(私は日本で足を怪我して韓国に行ったため,参加しませんでした。)
4月には体育大会もあります。ここで学科の人たちとたくさんの時間を過ごすので,仲良くなれます。

私は,バスケットのサークルに入りました。言葉が通じないけれど,バスケットのおかげで,そこでも多くの友人,先輩に出会いました。男子しかやらないので,女子はマネージャーでした。9月には全国教育大学のバスケットの大会もあり,ついていきました。
またそこでは女子の3対3の試合があり,マネージャーの友達と体育科の子たちと参加し,優勝しました。

愛知教育大学との交流に参加している子たちとも多く知り合いました。

どこの国からの留学生がいますか?日本人の留学生はいますか。

留学生はいません。愛教からの留学生しかいないため,私がいったときは,私を含め2人でした。中国にある大学と提携を結んだりしているようですが,他国の留学生はまたいないです。

健康・医療関係

留学時に必要とされた予防接種の種類・回数・費用

受けた予防接種は下の3種類です。

  • DT2種混合 3500円
  • A型肝炎 7500円×2回(日数を置いて,2回打たないといけない)
  • 日本脳炎 4000円

健康管理あるいは衛生面について特に注意すべきこと

日本で愛用している薬があればもって行ったほうがよいと思いますが,韓国の薬局では薬を購入できますし,安いです。効果に差はないと私は思いますが・・・。

留学中に病院へ通った経験の有無,医療費など

病院には,1度行きました。(食あたり? ,下痢)
医療費は本当に日本に比べたら安いです。初診料もないため500円以下だと思います。
韓国の国民健康保険を払っていたからかもしれません。

留学前に入った保険

日本では入りませんでした。韓国の国民健康保険に入りました。3カ月で3万ウォンくらいだったと思います。

留学後

留学後,日本にきて困ったこと

私は大学4年次に留学したため,一緒に入学した友人たちが卒業してしまい,とても寂しかったです。

おすすめのおみやげ

韓国海苔,美容パック,靴下(市場で1足1000ウォン)。

帰国後の履修について

4年生として,後輩たちと授業を受けました。

就職活動

留学先からどのように就職活動を行ったか

留学しているときには,就活のサイトに登録し,インターネット上でできることをしていました。2月に帰国して3月から就職活動を本格的に始め,会社説明会や選考を受けました。

就職活動の際,留学経験がどのように影響したか

面接などで自分をアピールしなければならないが,そのときに留学のエピソードなどが自分の強みになったと思います。また1年間自分と向き合う時間も与えてもらい,自分自身のことがよく分かり,自己分析がやりやすかったと思います。

最後に

留学前と留学後にどのようなギャップがあったか

留学前には当たり前に一緒に居た友人たちが,卒業していき,大学では寂しい思いをしました。しかし,新しい人と出会えるいう考えで必死に乗り越えました。

留学してよかったですか?

はい。たくさんの人と出会うことができ,自分の世界が広がりました。行かなければよかったと後悔したことは何度もありましたが,この1年の経験を振り返ると,本当に行けてよかったと思います。
私より1年前に留学していた先輩が「何かを選ぶことは,何かを失うこと」と言っていたのが,とてもよく分かりました。

留学を終えての感想

この留学という機会を与えてもらって本当に感謝しています。たくさんの人に出会い,多くのことを得たと思います。自分の世界が狭いと気付かされ,とてもよい転機にもなりました。