文字サイズ

ホーム > 海外への留学 > フライブルク教育大学留学体験記-2012.1

フライブルク教育大学留学体験記-2012.1

所属 現代学芸課程 国際文化
留学先大学名(国) フライブルク教育大学(ドイツ)
留学先での専攻 ドイツ語,経済学
留学期間 2011年10月~2012年9月(愛教大3年次に留学)
奨学金受給 有 (1-3月:JASSO,4-7月:バーデンヴュルテンブルク州奨学金)

【留学先大学について】

留学生数

約50人(ルクセンブルク,ロシア,チェコ,スペイン,イタリア,アメリカ,イギリス,カナダなど)

学部

教育学部

大学の特徴

男:女=2:5の環境。Grundschule,Hauptschule,Realschuleの教員養成課程。(Gymnasium教員養成はUni(総合大学))

3000人程度の学生数に加えて毎期50名程度の留学生。BW州の教育の評判の高さと環境の良さから人気のある大学とのこと。校舎も環境も愛知教育大学に似ている。

大学の立地

徒歩5分でSバーン(近郊線。名鉄のようなもの),10分でStrassenbahn(トラム,路面電車)の停留所がある。中心街まで前者10分弱,後者15分。どちらも学期の最初に買うことになるSemesterticket(定期)で乗り放題です。定期の購入は自由ですが,とても安くて(約70ユーロ/半年)有効範囲が広いので,よく町に出たりSchwarzbald(黒い森)の村々などに出かけるなら十分元が取れます。

【授業について】

受講した授業科目

留学生用語学コース(Deutsch als FremdspracheのGrammatikとKonversation)を一期目はA,二期目はBとCを受講。他にLandeskunde(社会科?),Unternehmen und Wirtschaftsgeschehen(経済学) ※Aが初級,Bが中級,Cが上級

受講を薦める科目

初心者から独検3級ならA1 Intensiv,A1/A2 GrammatikとKonversationなど。独検2級程度ならB1/B2,背伸びしてC1/C2に参加するとレベルが高いので伸びも早い。Landeskundeは遠足や旅行も組み込まれているのでお勧め。

履修方法

留学生用語学コースはクラス分けテストを受けて,初回の講義に出席すればOK。他の正規学生用コースは事前に教授にメールを送り,留学生であり講義を受講したい旨を伝え,可否を聞く。返事がなければ講義に赴いて直接交渉する。

勉強についてのアドバイス

留学生同士の集まりや同居人からのお誘い,たくさんの人が集まりそうなイベントなど,どんどん新しいことに飛び込んでください。最低限の警戒心は必要ですが,必要以上には要らない。参加してみて合わないな,違うなと思ったら次から断ればOK。

【留学前準備について】

準備期間

留学の6ヶ月前から準備(実質1ヶ月弱)

準備内容

ビザの必要の有無,(交換留学なので)自分がすべき手続きの確認など

留学先の情報収集方法

国際交流課,在日大使館HP,留学体験記,ネット

語学準備

渡航半年前から (学習方法:「ドイツ語コミュニケーション」に参加,独検の3級取得

ビザ取得の有無

無 (現地で3ヶ月以内に申請)

ビザ申請時の注意事項

10月は新学期なので役所が混む。役所対応は整理券方式で,100~200番待ちもザラ。朝早く行って整理券を入手して,本など時間を潰せるものを持って行ったり周辺を散策するといい。手続き完了までに計3回ぐらいお世話になり,一度行っただけでビザが発行されて送られてくるなんてことはないので注意(体験談)。言葉や手続き内容がよく分からなければ,分かるまで窓口で粘る。遠慮が致命傷になりかねない国なので,同じことを繰り返しても嫌な顔をされても気にしない。(真摯に「本当によく分からなくて困ってるんです」とお願いすれば大抵優しい)

航空券

キャセイパシフィック本社HPで予約,約17~19万円,香港経由フランクフルト着

日本から持参しなくてもよいもの

洗剤,調味料,生活必需品。経済規模も似通っているので,ドイツ人も同じような生活をしています。化粧品もVELEDAが有名ですが,日本で買うと高いものが安く買えるので切り替えてみては?文房具も質がいい。服も防寒具も質のいいのが安く買える。風邪薬や湿布も友人にいいのを教えてもらったり。一般的な日本食のほとんどはアジアショップで手に入ります。

日本から持参した方がよいもの

ご当地もの。私は味噌煮込みやカレーうどんを持って行きました。

何が必要ないかが分かっていると,好きなものを持って行くスペースが結構できます。

留学前にあると良かった情報

フライブルク教育大学で受けられる語学コースの種類と詳細。

A1集中コース(A1 Intensiv: 前知識0の完全初心者用)は週3回。A1/A2(初級,独検3級程度)は文法Grammartikとコミュニケーションが各1回,B1/B2(中級,独検2級程度),C1/C2(独検準1~1級程度)も同じく。それぞれ120分で全て無料です。活用しない手はない。

総合大学(Uni)にも語学コースがありますが,こちらは有料。Uniに交換留学で来ている人たちもお金を払わなければなりません。これに比べて教育大学は留学生の人数も少ないので,その分手厚いサービスが提供できます。日本人といえば愛教生ぐらいで,日本人がたくさんいる音楽大学や総合大学とも離れているので,ドイツ語漬けには最高の環境。日本人と出会いたい場合は街で見かけたら話しかける,音大に行ってみるなど。皆さん優しいです。

【留学先について】

都市(街)の名前

フライブルク・イム・ブライスガウ(Freiburg im Breisgau)

規模・雰囲気

学生街。歯科医や弁護士など比較的裕福な層や大学関係者や音楽家など,いわゆる知識者が多く住む街です。緑が豊かで路面電車が走り,とてものんびりとした雰囲気。中心街は観光地としても人気です。

教育大学は都心部から離れ,ハイキングコースの充実した山に囲まれ,黒い森の村々や牧場にも徒歩で行けてしまう距離なのでのんびり度がMAXです。小川もあるし夏には寮の前の草地に寝転がって木陰で勉強したり昼寝したり。住んでしまうと散歩に2時間とか余裕です。いつの時代のヨーロッパだ,と同じドイツでもアーヘンに住む友人は半ば呆れ驚き笑っていました。笑。といっても中心街へは路面電車でも自転車でも約15分ほどで,交通の便は非常にいいです。少数派ですが,私はたまに徒歩でも行っていました。(約40分,毎回コースを変えたり街並みが面白かったりで飽きない)

気候

ドイツでの最長の日照時間。夏には太陽を求めてたくさんの観光客がやって来ます。基本的に北海道と似た気候ですが,最近の夏は何日かうだる暑さの日がある。冬は簡単にマイナスになるので防寒はしっかり。2012年は2月の大寒波で-18度になりました。また教育大周辺は時折ものすごい濃霧。比喩ではなく1m先が見えない。また夏に何度か凄まじいスコールがあり,1分も経たないうちに車道から15cmはあろう歩道に水があふれました。すぐにやむので無理せず雨宿りしてください。

治安

大学周辺はとても安全。ただし最低限の注意は必要。地区によって少々危ないところもあるので,着いたら同居人に確認するのが一番です。コミュニケーションのとっかかりにも。

【日常生活について】

滞在先

滞在形態

部屋の種類

個室だがキッチンやバス共用の4人1フロア(私の場合,同居人はたまたま全てドイツ人女子学生でした。しかし本来は男女も国籍もバラバラになりうる)

家賃

月額 265ユーロ(光熱費込み)

医療(日本から持参した方がいい薬,健康管理の注意点,利用病院名,費用など)

AOKという健康保険に加入し,月額76.45ユーロ払っていましたが一度も利用せず。本来は初診料10ユーロを払えばそれから3ヶ月間はいくら受診しても基本的に無料というもの。

食事(学食・外食の値段など)

教育大学(Littenweiler)の学食(Menza メンザといいます)は何度か食べたのですが口に合わず。理系学部のメンザは種類も豊富で比較的おいしいと感じました(メニューによる)。外食は6~10ユーロあればそこそこいいものが食べられます。曜日や時間限定でお得なメニューがあるのでぜひチェックを。教育大学の近くにはPizzaboxxという激安ピザ屋があるのですが,私はそこより中心街のタイカレー屋やMartin's Braeuによく行っていました。月曜,ビールが安いです。1ユーロ=100円弱の超円高だったので,全てが驚くほど安く感じました。

買い物(お店の名前など)

徒歩圏内ならEDEKAというスーパーがありますが少し高め。路面電車で5駅目のAlter Messplatz降りて目の前のZoというショッピングモールに食料品や衣料に医薬品まで様々なお得なお店が入っています。(日本ではアピタやジャスコ?)食料品店はALDIが一番安く,次にREWE,その上がEDEKA。有機栽培系食品なら中心街に出てAllnatureなど。

長期休暇の過ごし方

クリスマス休暇は同居人のお宅,春休みと夏休みは主に語学学校に通っていましたが,2泊3日くらいでちょくちょく旅行にも出かけていました。大型旅行はクリスマスマーケット巡り(12月初旬,7泊8日)と家族旅行(8泊9日)とスウェーデン(4泊5日)。訪れたのは国内外で30都市ぐらい。

インターネット,携帯電話の使用環境

まず同居人にネットを使いたい旨を伝えれば,どうすればいいのか教えてくれます。共同の無線LANを月額7~12ユーロで使わせてもらうのが一般的かと。そうでない場合は,自分で有線LAN契約をして接続。学内ネットワークに接続するためには別途説明会があるので参加してください。

携帯電話はSamsungの一番安い本体(19ユーロ),ALDI TalkのプリペイドSIMカードを買いました。SIMは初期費用15~20くらいで,なくなったら全国どこでもALDIでチャージできるので楽でした。

服装,習慣・マナーの違いなど

いつでもてきとーな服でOKです。私は部屋着と外出着をほとんど区別していませんでした。むしろおしゃれをしていると浮いている気が。笑。といっても日本人や韓国人は綺麗な格好をしています。ジャージ族はいませんでした。

【留学を検討している学生にアドバイス】

中々留学に踏み切れない学生の方へ。愛知教育大学の,特にドイツ語圏の交換留学枠の競争率がとても低いことはご存じでしょうか。これが他の大学,とくに外国語系であればこうはいきません。他大学で他学生が死にものぐるいになって獲得しようとしている所を,あなたの少しの頑張りで得られるかもしれません。そしてその先には無限の可能性,無二の経験,先へ続く未来が待ち受けています。迷っているならやってみる。案外うまくいくものです。