海外への留学

海外への留学

ニューマン大学留学体験記-2020.3

所属 初等教育教員養成課程 英語選修
留学先大学名(国) ニューマン大学(イギリス)
留学先での専攻 言語・歴史・教育学
留学期間

2020年1月~2020年3月 (3年次に留学)

奨学金受給

有 (奨学金の種類 未来基金)

【留学先大学について】

学生数

3000

留学生数

22人

(留学生の主な国籍:ドイツ、オランダ、チェコ共和国)

(うち日本人留学生数:1人)

学部

美術・ドラマ・英語・歴史・教育(教員養成も含む)・情報・ビジネス・メディア・心理・自然科学など

大学の特徴

小規模な大学ですが、施設が充実しており、学生へのサポートやイベントも充実しています。学生・教員・スタッフの距離がとても近く、アットホームな雰囲気が特徴。大学の寮に入ると、大学内にあるトレーニングジム(7002200)が無料で使える。図書館が7:302400オープン。カトリック系の大学で大学内にチャペル。

大学の立地

バーミンガムの中心にあるCity Centerからバスで30分離れており、大学周辺は公園やダムなどがありのどかな雰囲気。

【授業について】

受講した授業科目

Making Sense of Language/ Equality and Diversity/ Early Modern History of English and Ireland

受講を薦める科目

Making Sense of Language

履修方法

留学生向けのガイダンスがあり、その後国際交流課の方に相談しながら決定し、その場で登録した。

外国語補講

英語自体のサポートはあまりなかった。寮のイギリス人の友達に課題を添削してもらったり、教授に個人的に質問した。大学での学びをサポートする英語が第二言語の学生向けのワークショップはあった。例:アカデミックライティング(英語で論文を書くときのコツを学ぶ)

勉強についてのアドバイス

使うパワーポイントや資料を事前にネットから見ることができるので、それらを予習しておくと授業についていきやすい。

【留学前準備について】

準備期間

留学の2ヶ月前から準備

準備内容

必要な提出書類の準備、ニューマン大学とメールやりとり、IELTS受験、パッキング、クレジットカード準備(2枚以上。カードを利用した時に利用金額のお知らせがメールで毎回くるように設定しておく※不正利用の被害があったときにすぐに気が付けるのと、家計簿をつけるときに役立つ。)、航空券の購入(航空会社の公式HPから購入することをおすすめ。万が一遅延や欠航になってしまった場合、代理店を通じて購入するよりも、直接迅速に対応してもらえる。)

留学先の情報収集方法

過去にニューマン大学に留学した先輩に話を聞く、ニューマン大学の方とのメールのやりとり、ロビンズ先生にイギリスについて聞く。

語学準備

1年次から 学習方法:コンスタントに学習・2018年夏期IELTS講座)

ビザ取得の有無

Student Visitor Visa=6ヶ月までの無査証ビザ。イギリスの空港で入国の際にスタンプを押してもらう。

ビザ申請時の注意事項

e-gateを通ってしまうとビザをもらうことができないので、必ず有人ゲートを通るようにする。

航空券

Fine航空・往復  税込み約136千円

日本から持参した方がよいもの

クレジットカードを2枚以上、SIMカード・常備薬・マスク・プレゼントする日本のお土産

(レンジでお米が炊ける炊飯器、カイロ:「次の日本出身の留学生に渡してほしい」と伝えて、保管してもらっているので、大学にあるはずです。)

留学前にあると良かった情報

Soul Plazaというお店で、やや値段が高いが日本食が手に入る。

【留学先について】

都市(街)の名前

バーミンガム

規模・雰囲気

イギリスで二番目に大きな都市。多国籍。図書館・美術館・科学館など、市内に見所がある。

気候

2月中旬までかなり寒い、天気がすぐ変わる、雨の降る日が多い。

治安

スリや薬物などは多く、中心街は危険そうな雰囲気なところもあるが、大学まわりは穏やかで過ごしやすかった。

【日常生活について】

滞在先

滞在形態

大学内の寮 (Maryvale Hall)

部屋の種類

個室(トイレ・シャワー・キッチンがフラットメイトと共同 フラットメイトは現地学生とドイツ出身の留学生)

家賃

月額 月額5万6千円程度(光熱費込み)

滞在先での問題

隣人の騒音

医療(日本から持参した方がいい薬,健康管理の注意点,利用病院名,費用など)

痛み止め・風邪薬・胃腸薬など

食事(学食・外食の値段など)

学食は愛教と同じくらい。外食は1000円以上のところが多い。寮であれば、キッチンの設備が充実(オーブン・レンジ・トースター・コンロ2口)しているので、自炊で色々な料理にチャレンジして節約してみるのもいいと思う。

買い物(お店の名前など)

大学近くにはOne stopというコンビニ・ピザ屋、fish&chipsのお店がある。食材は大学からバスで15分ほどのスーパーマーケットASDAが近い。 またNorth Fieldという地区にあるスーパーマーケットALDI、冷凍食品専門店Ice Landが安い。

長期休暇の過ごし方

長期休暇の前に帰国せざるを得ませんでした。(涙)

インターネット,携帯電話の使用環境

大学や寮ではWi-Fiがどこでも利用可。携帯がSIMフリーだったので留学前にアマゾンで携帯会社Three3か月SIMカードを購入し、利用した。ギガ数が少なくなったら、近くのコンビニone stopでギガを買い足すことができる。(バウチャー制度)

服装,習慣・マナーの違いなど

すれ違う時に微笑む人が多い。車に道を譲ってもらったときお辞儀ではなく手を挙げて挨拶する。

【1日のスケジュール例】

8:00  起床 朝食 昼ご飯準備  

11:00 授業開始(レクチャー)

13:00 グループワークと昼休憩

14:00 授業再開(グループワークの発表や話し合い)

15:00 授業終了

  自由時間 

(料理を作る/散歩/ジムに行く/ 授業の予習復習/家族や友達と電話のどれか)

19:00 夕食

   自由時間

21:00 図書館で勉強

24:30 就寝

【留学中,特に苦労したこととその対処法】

特に苦労したことは、コロナウイルス感染拡大の影響で、急遽帰国したこと。帰国を決断してから3日後に大学の寮を出て、4日後に飛行機に乗った。部屋の片づけや、荷物を日本に送る手続き、飛行機チケットを手に入れる、各所へ帰国することを連絡。友達、お世話になった方々へのお礼と別れの挨拶。やるべき事が短い期間で多く、不安と緊張感から3日間はまともに寝ることができなかった。

他には、街中でアジア人差別にあったり、クレジットカードの不正利用被害にあってカードが使えなくなったり、自分の英語力が足りていないことで何度も落ち込み、正直辛いことが少なくなかったです。

⇒物事を前向きに捉えるようにする。

 留学をしなければ味わえない様々な思いや、苦労がある分、成長につながると思います。又、嫌なことがあると、その分人に優しくしてもらったときにありがたく思えますし、楽しいとき、嬉しい時が心底幸せに感じられました。乗り越えたことがあると、心が強くなると思います。

⇒目の前のできることに集中する、

情報を集め、今何をすればいいのかを考えること、そして自分のできることに集中してひとつずつ手続きを進める。そうすれば解決していくことが多いです。

⇒人に相談する

困っていることをちゃんと伝えれば、助けてくれる人が多くいました。ありがたかったです。自分で抱え込まずに、愛教の先生や先輩に相談して助けてもらい帰りのフライトのチケットを確保することができました。

精神的にきつい時も、寮の友達とご飯を食べたり、映画を観たりと一緒に過ごしてリフレッシュしました。

また留学生を家に招いて夕食会を開いてくれる現地のおばあちゃんの存在が助けになりました。人との交流のおかげで元気をもらいました。

【留学を検討している学生にアドバイス】

現状、ニューマン大学は他の派遣留学先と違って、授業料不徴収制度が撤廃されています。そのため、愛教に授業料を納め、かつニューマン大への授業料も7割納める必要があります。(今後変更があるかもしれません。)決して安くないです。費用を主な理由に元々は香港教育大へ留学予定でした。経済的支援をしてもらう家族としっかり話し合ってください。

日本でできることだって多くあります。愛教に来ている留学生と交流する・国内で英語を勉強する・多様な職種でアルバイトをする・ボランティア活動をする・イベントに色々参加してみる・沢山の人々に会ってみる等。新たな価値観に触れたり、新しいことを学んで視野を広げるのは自分の行動次第で、どこでもできることだと思います。留学は多くの費用と時間をかけてすることで、リスクがあることです。いきなり、「チャレンジしよう!留学の理由は後からついてくる」という考えで動くよりも、助走をして「なぜ、留学に行きたいのか?本当に自分にとって留学が必要なのか」と考えて、軸を作ってから留学することをお勧めします。そのほうが、困難なことがあった時にもめげずに、ぶれずに頑張れるはずです。

【留学を予定している学生にアドバイス】

地元の生徒と一緒に授業を受け、現地の生活を実体験できることが派遣留学の特徴だと思います。私はキリスト教徒ではないですが、大学の聖歌隊に参加して週2回歌ったり、日曜は大学近くの教会のミサに友達と通ったり、火曜は地元の教会(Birmingham city church)が開いているバイブルスタディに参加していました。友達ができ、他の留学生と交流したりもして短い間でしたが充実していました。ぜひ興味があることを見つけてどんどん参加してみるといいと思います。ここでしかできないこと、人との出会いを大切にして過ごしてみてください。

私は、ニューマン大学の前に8月に香港教育大学に留学予定でした。香港民主化デモ活動の影響で、フライトの3日前に断念しました。行先変更後のニューマン大はコロナの影響で、2か月で帰国せざるを得ませんでした。これらの経験で強く感じたことが2つあります。一つは、国際交流センターの職員の方々や大学の教授、家族友達のサポートがあってこそ留学に行けたということです。そして、留学以前に、学校で学ぶという機会があるのは当たり前じゃないということです。留学される方は、大学に4年間通う+αの体験・学びができるのです。留学ができることに感謝し、当たり前だと思わないで、11日をぜひ愉しんでください。Wish you all the best!

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