研究科長挨拶
多様な専門性を有する質の高い専門職の養成を目指して
現在、中央教育審議会教員養成部門では、新たな教員免許制度の在り方が検討されており、2030年度を目途に変更が予定されています。今回の見通しでは、教員免許の取得要件の在り方や、各自が強みとする分野に関する専門的な学修の充実が議論されています。さらにこの中では、最終的に免許の修士レベル化(専修免許状)を目指す方向も示されています。こうした制度の転換により、従来の画一的な履修にとらわれず、それぞれの専門性や関心に応じた学び方で教員免許の取得を目指すことが可能になると考えられます。
すなわち、社会問題化している教員不足の解消に向け、教職のなり手の裾野を拡大するとともに、多様な専門性を有する教員を養成し、教育の質の向上を図ることが求められています。
本学は2020年度に、これまでの大学院教育の成果を踏まえ、学部教育との一貫性・系統性を保ちながら、新しい学校づくりの核となり得る教員及び専門職業人の養成を目指して改革を行いました。また、この数年間のニーズを踏まえ、新たな系の設置や、選択可能な実習で充実を図っており、まさに今求められている多様な専門性を身に付けることができる環境を整えています。
本学の大学院のカリキュラムには、多くの実習の機会がありますので、学部から直進で進学する学生の皆さんは、実習先で授業やカウンセリングを見たり、実践したりすることで、理想とする具体的なイメージをもち学びを深め、質の高い実践力を備えた専門職を目指してほしいと思います。
また、現職で進学される皆さんは、それぞれ課題を持って入学してこられます。日々の業務の中ではなかなか課題と向き合う時間の確保が厳しいと思いますので、心にゆとりを持ち、じっくりと自身の実践と向き合い、教育観を見つめ直してください。その後の専門職としての歩みをより豊かなものにしていく機会になると思います。
本学は、静岡大学との共同による「後期3年の課程のみの博士課程」も有しており、広く教育界に貢献する大学教員への道も開けます。
本学大学院で、皆さんと出会えることを心より楽しみにしています。
愛知教育大学 大学院教育学研究科長 野田敦敬
