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平成23年度国立大学法人予算について保護者,同窓会員及び本学に関心のあるすべての皆様に訴える緊急声明

2010年9月28日
国立大学法人愛知教育大学学長
松田 正久
 

 平素より,国立大学法人愛知教育大学の教育・研究や大学運営に温かいご理解とご支援をいただきまして,まことにありがとうございます。
 さて,このたび,平成23年度国立大学法人予算の状況について緊急の事態が生じており,皆様にたってのお願いがあります。
 来年度予算について私は7月13日に「国立大学法人運営費交付金8%削減の撤回を求める緊急声明」を出し,自治体,国会・県会議員の方々,教育関係者など関係諸団体や個人の皆様に国立大学法人に降りかかっている危機について訴え,ご支援をお願いして参りました。
 その後8月末に文部科学省は,政府が設定した「元気な日本復活特別枠」=要望額で8,628億円を計上し,その結果,運営費交付金は,1兆1,909億円(324億円増 2.8%増)の要求となっています。他方,授業料免除や育英奨学金の財源を「特別枠」に回し,これらを合わせると要求・要望すべてが実現した場合の想定では4.3%増の枠が組まれています。しかし,各省庁とも,「削れないもの」を要望枠にあげる作戦で,しのぎあいが厳しい状況です。
 政府は,この要望額について「政策コンテスト」として,事業仕分けと同じ公開手法で国民のニーズを集約することにしています。この要望額が大幅に削られれば,本学も含めて運営費交付金の大幅な削減(4.8%)となり,大変な危機に至ります。特に,要望額に設けられた「授業料免除」の本学分1億3,900万円(260人分)が保障されないとなると教育の機会均等を保障し,学生の勉学条件を確保する上で非常に大きな問題となります。
 こうした情勢において,国民的ニーズで国立大学は必要で大事だとなれば,「要望」も「要求」も共に生きる可能性があります。そのためにも9月28日から10月19日まで設けられる「パブリックコメント」に対する関係各位の声がとても大事な意味を持ちます。
 パブリックコメントの方法については内閣府のホームページに開設され,分野別では「人材育成」,府省別では「文科省」という2つの入り方ができます。7項目・5段階評価の35点満点で評価し,自由記述もあります(その際,7項目の不完全記載はそれだけで即はずされるのでご注意ください)。ここに「国立大学の必要性」「愛知教育大学の良い点」「学生の勉学のために国の財政保障が必要であること」「愛知教育大学生がクラブサークルや地域貢献でも頑張っていること」などを記入していただきたいのです。
 学生の教育と研究者の専門的活動に投資することは日本の未来への投資です。愛知教育大学に関心をお持ちの皆様が1人でも多くパブリックコメントに積極的に参加し,本学を含む日本の国立大学を守るために行動を起こしてくださるように切にお願いします。

【政策コンテスト】
「元気な日本復活特別枠」に関するパブリックコメントの関連リンク
    http://seisakucontest.kantei.go.jp/

文部科学省 要望事業一覧 (事業番号・事業名等)   
    http://seisakucontest.kantei.go.jp/project/list2.php?t=19  


 


カテゴリ:重要|掲載日:2010年09月28日