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令和3年度 9月卒業式 学長告辞

2021年9月30日(木)

学部の卒業,大学院の修了を迎えられた皆さん,おめでとうございます。
また,今日まで皆さんを支えてこられたご家族の皆様も喜んでみえることと思います。心からお祝いを申し上げます。
本日は,教員養成課程6名,現代学芸課程1名,大学院教育学研究科・修士課程1名,合計8名が,それぞれ学士,修士の称号を授与されることになりました。
皆さんの新たな旅立ちにあたり,愛知教育大学を代表して,祝福の言葉を述べさせていただきます。

令和3年度 入学式 学長告辞

この1年半は,新型コロナウイルス感染症の感染拡大の波が何度も押し寄せ,度重なる緊急事態宣言,まん延防止等重点措置の発出で,思うような大学生活が送れなかったことと思います。そのような中で工夫しながら,それぞれに残された課題に取り組んだことと推察します。よく頑張りましたね。指導の先生方も大変な状況の中で,丁寧にご指導いただき感謝いたします。早期の収束を願うと共に,当分は,新型コロナウイルス感染症拡大に気を付けながら,その中で,充実した生活を送ることのできる工夫をしていく必要を感じています。

学部を卒業する7人の皆さんは,様々な事情で,半年あるいは2年半卒業が遅れました。
脚本家のジェームズ・三木氏は,その著書のエッセイ集の中で次のように述べています。
「一本の糸のような,自分だけの持ち時間を,どんな色に染めるのか,どんなデザインをするのか,どんな結び目を作るのか。そうしたビジョンやポリシーを,どこかで意識している人には人生がある」と。ジェームズ氏は,自分の人生を主役として生きるためには,二つの条件があると言っています。一つは,トラブル解決能力があること,もう一つは,人生を持っていることというのです。
皆さんは,少し違った大学生活を送ったことと思います。一緒に入学した多くの人は,既に社会に出ています。通常とは違う「卒業」という結び目を付けた訳です。ぜひ,このことをプラスと考え,活かしてほしいと思います。明日からの未来に向けて,自分らしく,自分ならではの人生を切り拓いてください。応援しています。

修了される渡邉拓真さんは,既に,幼児教育の現場で働いてみえるとのこと,働きながらの修士論文作成は大変だったことと思います。ぜひ,幼児教育をリードする存在になっていただきたいと期待しています。

皆さんが,本学で過ごした数年の間に,「教育未来館」,「教育・人文棟」,「図書館」,「教育交流館」とAUEスクエア,「次世代教育イノベーション棟」,「講堂前広場」,「自然科学棟」の整備が進み,学生の皆さんが集うことのできる場所が増えてきました。現在は,「美術・技術・家政棟」「保健体育棟」「養護教育棟」の改修工事が行われています。設備だけでなく,教育組織やカリキュラムの改革も行いました。また,私が学長に就任して,「子どもの声が聞こえるキャンパス,地域から頼られる大学」をキャッチフレーズとして掲げ,それを実現すべく,この3月には,本学の中長期ビジョンとして,様々なステークホルダーの皆様からの意見を聞き,3つの目標と9つの戦略からなる「未来共創プラン」を策定し,実行に移しているところです。
このように,ますます充実していく母校の様子を,数年に一度は見に来てほしいと思います。毎年秋には,ホームカミングディを開催しますので,母校を訪れるよい機会だと思います。

最後に,本学での学びを礎に,健康に留意され,大きく羽ばたかれることを祈念いたしまして,卒業・修了にあたっての告辞といたします。

令和3年9月30日
愛知教育大学
学長 野田 敦敬

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