学長のことば

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 令和5年11月19日(日)本学講堂にて、創基150周年記念式典を挙行することができました。創基150周年を迎え、先輩諸氏がいくたの困難を乗り越え発展させていただいたことに敬意を表するとともに、次なる50年を見据えた取り組みとして、令和4年12月の中央教育審議会答申にあげられた「多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成」を受け、多様な立場の人々と連携・協働する新たな科目群をカリキュラムに位置付けることで、多様な教師集団をコーディネートできる力を有した教員、専門教科を超えた文理融合、STEAM教育を実行する科目、学校教員養成課程と教育支援専門職養成課程の学生が共に学ぶ機会を増やし、大学教育からの「チーム学校」体制の構築など、今後も大学と附属学校園、地域社会の皆様と協働し、「創基150周年を迎え、新しい形の教員養成に挑戦し教職の魅力を高め、未来につなぐ!」を新たなコンセプトとして、一丸となって使命を果たしていきたいと考えています。

 その一つが「地域協働教育体験活動」です。「地域協働教育体験活動」とは、学内外の様々な場で地域と協働して実施する教育体験を通して、教職及び教育を支える専門職等に必要となる資質や能力について多角的に考えることを目的としています。愛知県リクリエーション協会、地域の和菓子屋、歴史博物館、スポーツクラブ、国際交流協会などと連携した25コースの授業を実施しています。多様な人々と接しながら、子どもを対象とした企画を実行することで、コーディネート力を育成することができると考えています。

 もう一つは「未来共創科目」です。「未来共創科目」とは、現代の学校教員や教育支援専門職は、発達障害、言語や文化の多様性、性の多様性など様々なダイバーシティを包摂し、すべての子どもたちのウェルビーイングを保障していかなければなりません。同時に、デジタルツールを活用し、領域横断的視点から高度な学びをデザインする力量も求められます。そして、「チーム学校」に携わる専門職の有り様としては、こうした高度な知識や技能を自律的に模索しながら常に更新していくことが不可欠です。そこで、これらの現代的課題に対応する学校教員や教育支援専門職を育成する観点から、「ダイバーシティとインクルージョン」「学びのイノベーションと学力・学習保障」「専門職としての新たな働き方と学び」を柱として、多様な科目(20科目程度)として開設します。3年次までに形成してきた知識、経験、学識、能力を統合・発展させ、専門分野を超えて現代的教育課題を学び合うことで、自律的に専門性を高める姿勢を育成するとともに得意分野をもった多様な教員を輩出することを目指します。

 また、これまでに培ってきた教員養成の「知の拠点」としての役割を果たし続けるため、そして本学の取り組みを未来へとつなぐために、令和3年3月に「未来共創プラン」(愛知教育大学中長期ビジョン・目標・戦略)を策定し、学長就任時にキャッチフレーズとして掲げた「子どもの声が聞こえるキャンパス」、「地域から頼られる大学」の実現に向けて、取り組んでいるところです。例えば、「子どもキャンパスプロジェクト」では、年間30回ほどのイベント等を実施し、約7000人を超える子どもたち、引率の先生方、保護者などを招くことができています。子どもと触れ合う中で、学生は教職等への意欲を高め、子どもは活動対象や教職に関心をもってくれることをねらっています。

 本学を、未来を創る子どもたちのための教育大学として、学生だけでなく子どもたちの好奇心やチャレンジ精神を育むことのできる場にしていく所存です。

令和8年4月1日
愛知教育大学長 野田敦敬



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