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教員養成系大学の特徴を活かしたリベラル・アーツ型教育の展開

はじめに

平成23年度から4年間進めてきた本プロジェクト「教員養成系大学の特徴を活かしたリベラル・アーツ型教育の展開」(特別経費「幅広い職業人の養成や教養教育の充実」)も,無事終了を迎えます。この事業は教員養成系大学における教養教育のあり方としてリベラル・アーツ型教育を提案しようとしたものでした。そして,多様な分野を有機的に結びつけ,複眼的な視点で,自己の問題に取り組むためのカリキュラムを構築し,実践することを目標としてきました。

「愛知教育大学憲章」に示された本学の目標には,「学部教育においては教養教育を重視し,教員養成課程では多様な教員養成プログラムを通して,平和な未来を築く子どもたちの教育を担う優れた教員の養成をめざし,学芸諸課程では,社会の発展と文化の継承及び創造に貢献できる広い教養と深い専門的能力を持った多様な社会人の育成をめざす」とあります。本学が「幅広く深い教養及び総合的な判断力を培い,豊かな人間性を涵養する学問の府」(学則第18条)をめざす背景には,充実した「教養教育」により,高度な専門性を持った「教養人」を育むという目標があったとも言えます。

さて,本プロジェクトは,具体的には平成25年度から開始した教養教育の新カリキュラムの充実に向け,教員養成教育に資する教養教育の創造を目的とする活動を行ってきました。本学の教養教育は,リテラシー学修領域(「科学リテラシー」「市民リテラシー」「多文化リテラシー」「ものづくりリテラシー」),基本概念学修領域,現代的課題学修領域,感性・創造学修領域から構成されます。愛知教育大学は,教養教育を通じて,学生の「汎用的能力(ジェネリック・スキル)」の育成を目指しています。平成26年度はプロジェクトの最終年度として,教養教育カリキュラムの編成に関する教育,防災教育の検討,リテラシー・マップの作成,汎用的能力を育成する教育方法の調査,クリッカーの活用研究などを行い,4年間の調査研究の成果を総括してきました。そして,ここに最終報告として一冊の報告書にまとめることになりました。この間,多くの方々にご協力を賜り,最終報告できることとなりましたことを感謝申し上げます。

また,それと同時に,昨年度「ミッションの再定義」により,現代学芸課程は「第3期中期目標期間末までに規模の縮小とともに社会的要請を踏まえた抜本的な見直しを図る」こととなり,新たな教員養成大学としての「教養教育」のあり方が求められることとなります。今後とも多くのご協力,またご指導・ご鞭撻をいただき,教員養成大学として求められる「教養教育」を新たに創造していく予定であることを申し添えさせていただきます。

2015年3月
国立大学法人 愛知教育大学
中田 敏夫

プロジェクト活動報告書等

シンポジウム報告書

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