コラム

新学習指導要領を読み解くことと教育責任

掲載日:2017年04月19日


 この3月末に、次世代型の資質・能力育成に基軸を置く新学習指導要領が告示されました。「資質・能力」「主体的・対話的で深い学び」やカリキュラム・マネジネント、学習過程の改善、外国語学習・プログラミング教育の導入等、新しい考え方やキーワードが多く出ています。こうした教育動向の背景には、例えば「シンギュラリティ2045年問題」(第4次産業革命)、「OECD新たな教育モデル2030」(2018年PISA調査の枠組みへも)、第3期教育振興基本計画や「学び続ける教員像の具体化」を掲げる新組織・教職員支援機構等があります。大学入試制度も約40年ぶりに変わり、高校・中学教育も新科目の登場等で大きく変わります。

 新学習指導要領については既に「前文」「総則」等の在り方への批判等もありますし、何がどう変わるのかわかりにくいとか、どうせ5~8年でまた変わる等とも一部で言われています。様々な考え方があるのは当然ですが、学習指導要領を正しく読み解きより良い形で教育実践に活かすためには、子ども達と保護者、地域に公的責任を持つためには「断片的な情報」や「偏った解釈、権威」等を鵜のみにしないで、先生方一人一人が自分自身で分析や判断・評価するリテラシ―(知識・教養と洞察力)が必要です。

 現代は世界中でフェイク(偽)・ニュースが事実(真実)のように拡散しています(アメリカ大統領選挙や某情報まとめサイト記事問題等)、子ども達に「未知の状況にも対応できる『思考力・判断力・表現力等』」を育成するためには、まず私達一人一人がこうした状況と向き合う知識・教養とスキル(汎用的リテラシー)、学びを人生や社会に生かす「学びに向かう力・人間性」を再構築する必要があると思います。

佐藤 洋一(授業づくり履修モデル 教授)


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