コラム

「自主的」と「主体的」って・・・

掲載日:2017年07月27日


 「自主的に~と、主体的に~という表現があるけど、同じ意味?」

 少し前のゼミで小論文の検討をしていた時に発せられた学生の疑問です。「役割」というキーワードを、係活動を例に挙げて論じた文の中に、「自主的」と「主体的」という2つの表現が見られたのです。
 さて、この2つの言葉、同じような場面で使われることが多いですよね。意味の違いはあるのでしょうか。ゼミの時間にも意見交換をしましたが、残念ながらタイムアップ、その後の夜の会(ゼミの出発会)で再び意見交換をしました(少しだけ)。学生はネットの情報も参考に、納得のいく解釈に努めていましたが結論は出ず・・・。
 前期最後のゼミの時間、学生が意味の違いをまとめてきてくれました。それによると

「自主的」:他からの指図や干渉によらずに、なすべきことを自分の意思に基づいて行うさま(デジタル大辞泉)
      「やるべきこと」が明確になっていて人に言われる前に率先して行うこと
「主体的」:自分の意志・判断に基づいて行動するさま(デジタル大辞泉)
      何のためにやるのか目的を掲げ、それを満たすために行動すること。

係活動を例にすると、
「自主的な係活動」:学級で決まった活動を自ら行う
「主体的な係活動」:もともとある活動の内容に加え,「学級をよりよくする」という目的のために自ら内容を追加したりアレンジを加えたりして行う

ということです。

 意味の違いが明確になると、その活動の評価も正しくできるようになります。
 表現の違いを見逃さずに指摘した学生の鋭さ、それを曖昧なままにせず解釈の説明をしてくれた学生の責任感、そしてそれらを認め合う仲間たちによって、よい学びができたと感じています。
 これからもお互いに感性を磨き合い、教師としての資質を高めていってくれることを期待しています。


村上 洋(授業づくり履修モデル 准教授) 


トップへ戻る