コラム

学び続ける学生に!教師に!~海外の大学・小学校を訪問して~

掲載日:2017年09月15日


 先日、タイのラチャパット大学とその付属小学校へ研修旅行に行って来ました。自分の担当する授業に役立つ話題を求めての自主研修です。

 ラチャパット大学では、タイでの校長の役割や教員養成などについて、意見交流をしました。現場の担任経験2年で、すぐ校長任用試験を受験できること、また、教職大学院で2年学ぶとすぐに、校長任用試験が受けられることを聞き、びっくりしました。若い校長先生が多く、長く校長職を続けるそうです。教員の皆さんは、受験希望が多く、競争率も高いとのこと、副学部長さんの友人も何人かは、30代で校長をしており、はりきって学校づくりをしている様子を伺うことができました。

 また、校長は、年2回の教職員評価で、教員の給料を上げたり下げたりするそうです。そのため、先生方は、必死に、授業や指導に取り組んで、給料アップに努めているとのことでした。タイでは、校長の学校経営での役割が強いことを実感しました。

 教員養成の話題では、タイでは、教育学部で、共通して、11項目のカリキュラムを徹底して教えるとのことでした。その中で、特に印象に残ったことは、教員の心構え、マナーをしっかりと身に付けさせるといったものです。日本の大学では、あまり取り上げられない内容であり、参考になりました。また、この授業を実際に参観することができたことも、ラッキーでした。

 別の日に訪問した小学校では、校長先生始め、先生方との意見交流、授業参観、私の特別授業などを行いました。日本との学校経営との違いに驚くことが多かった中、同じ課題もありました。タイは、周辺のアジアの国の中では、英語教育が遅れているようで、英語が話せない大人が多いのが課題だそうです。したがって、数年前から、国全体で英語教育に力を入れ始め、小学校1年生から、英語の授業があるとのことでした。日本も次期学習指導要領から、小学校英語の教科化が始まることを伝えました。実際に参観した1年生の教室では、近隣のフィリピン人の英語教師が、T1で、指導していました。きちんと1年から6年までのカリキュラム、教科書があり、ビデオ教材、フラッシュカードなどを活用した授業が展開されていました。

 校長先生は、毎週金曜日午後の自由活動の時間を大切にしているそうです。これは、子どもの興味がある勉強やスポーツをどんどんやらせる時間とのことでした。子どものよさを伸ばす教育を大事に、学校経営をしていることを、力説していました。

 大学でも、小学校でも、特別に授業をさせていただく機会がありました。学生も子どもたちも真剣な眼差しに圧倒されながら、教師冥利につきる体験ができました。

 その他にも、孤児院への訪問、公立小学校への訪問など、短い期間でしたが、積極的に研修することができました。得たことを大学での授業に還元することが、訪問させていただいた大学や小学校へのお礼と考えています。

 いくつになっても学ぶことは多いです。そう実感したタイへの研修旅行でした。

 学生の皆さんには、いつまでも、「学び続ける学生に!教師に!」ぜひ、なっていってもらいたいと思います。

大島 清和 (学校づくり履修モデル 特任教授)

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