コラム

授業づくりの基礎・基本を身につける

掲載日:2017年12月01日


 全国各地の小中学校でいろいろな教科の授業を見せてもらいますが、共通する課題があるように思います。ある県の小学校で参観した国語の授業からは、次のような課題が見えてきました(一部のみ掲載)。

 ① 教科書の構成意図が読み取れないまま授業をしているため、本時の目標が十分に達成されない。
 ② 難しい学習内容を扱う場面でスモールステップが考えられていないために、つまずく子どもが何人もでてしまう。
 ③ 授業始まりの挨拶がいいかげんで、学びに向かう姿勢が感じられない。
 ④ 挙手した子どもだけを指名して授業を展開しているので、半数以上の子どもが授業に参加していない。

 ⑤ グループ活動が形式的になっていて、学び合いが成立していない。

 なぜこのような授業になってしまうのでしょうか。
 それは、「授業づくりの基礎・基本が身についていない」からです。
 授業づくりの基礎・基本とは何でしょうか。
 次の3つの視点があります。

 視点1 教材研究力
 視点2 授業構成力
 視点3 授業展開力

 先に挙げた授業の課題は、➀は視点1、②は視点2、③④⑤は視点3に分類されます。
 授業をしていた教師は、4年目の教師でしたが、「授業づくりの基礎・基本が身についていない」ことに気づかない限り、10年経っても、20年経っても、授業の質は高まらないでしょう。
 一緒にある学校の授業を参観した大学院生が次のように言ったことがありました。
「教職大学院で授業づくりの基礎・基本を学んでいなかったら、今日の授業もいい授業だと思っていたかもしれません。そう考えるとちょっとこわいです」
 教職大学院における2年間の学びが、授業を見る目を深めていると感じた言葉でした。

鈴木 健二(学級づくり履修モデル 教授)


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