コラム

実り多き学校サポーター活動

掲載日:2017年12月27日


 教職大学院の特色ある実習に「学校サポーター活動」があります。この「学校サポータ―活動」では、教職実践基礎領域の院生が、1年生後期から毎週月曜日と木曜日の週2回、連携協力校において、校務補助や学習補助、授業実践など学校現場での様々な活動をさせていただきます。これらの経験が、2年生前期の「教師力向上実習Ⅰ」、後期に行う「教師力向上実習Ⅱ」における充実した学びにつながっていきます。大きな価値のある実習だと感じています。

 本年度の2年生の学校サポーター活動も、この12月で区切りを迎えました。私のゼミのIさんもその一人です。先日、お世話になった実習校に最後の訪問指導に出向きました。終業式を明日に控えた忙しい日でしたが、Iさんの道徳の授業を参観することができました。「議論する道徳」をめざし、テーマ発問を取り入れた意欲的な授業です。最後のサポーター活動の日まで、よりよい授業づくりに取り組むIさんの姿勢には頭が下がりました。
 授業が終わり、一緒に参観してくださった校長先生や担任の先生にお礼を申し上げていると、クラスの子どもたちが集まってきました。そして私に、「先生、僕たちの授業、どうだった?」と尋ねるのです。「みんな、自分のこととして真剣に意見を言っていたね。いい授業だったよ。」と答えると、なんとも嬉しそうな表情を見せました。6年生の彼らは、自分たちがほめられたことだけでなく、「自分たちのI先生」が努力した授業が高く評価されたことを誇らしく思っている...そんな気がしました。「ありがとう。みんなのおかげで、I先生はいい勉強ができましたよ。」と子どもたちに伝え、実習校を後にしました。
 
 1年4か月にわたる学校サポーター活動や教師力向上実習の大きな価値は、子どもたちと院生のこのような姿からも感じ取ることができます。教育の場で何よりも必要なものは、子どもたちと教師の信頼関係です。目の前の子どもたちと真剣に向き合い、誠実に実習に取り組むことで、深い絆をつなぐことができたIさん、そして多くの院生たちには、自信をもって教壇に立ってほしいと願っています。

杉浦 美智子(学校づくり履修モデル 特任教授)


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