コラム

道徳の教科化を迎えて

掲載日:2018年05月25日


 4月から新入生51名を迎えて共通科目の授業が始まってから、一ヶ月半が経ちました。

 共通科目の一つ「心の教育と道徳教育の推進」(鈴木健二教授と共同で担当)では、今年度から本格実施される道徳の教科化によって学校現場から不安が出されている中で、実践的にどのように向き合えばいいのかについて考えています。これまでの授業では、道徳授業の教材開発の方法、教材活用法や授業の方法を中心に、具体的な教材例をもとにしながら、理論的な背景も交えつつ検討してきました。

 今回の授業では、道徳授業によく取り入れられている役割演技という手法について、実際に体験してみることを通して、その意義と課題について考えました。

 まず、「話の聞き方」に関する役割演技を、グループ単位で受講生全員に体験してもらうことで、役割演技が子どもにとってどのような作用をもたらすのかについて実感してもらいました。応用領域学生(現職学生)と基礎領域学生(ストレートマスター)の混成でグループが組まれているので、様々な意見が飛び交い、自然と深い議論になります。

 体験した後に受講生に感想を発表してもらいましたが、「観察者からの意見で、自身の即興演技の見方が変わった」、「こういう話の聞き方は職場でも経験したことがある」など、道徳と役割演技との関わりを考える上で興味深い意見が出されました。

 その後、担当教員から、役割演技の起源であるサイコドラマを視野に入れつつ、役割演技の理論的要点と実践上の留意点について解説が行われました。

 こうして教職大学院では、学校現場が抱える課題を視野に入れつつ、授業づくり、学級づくり、学校づくりの3つの視点から様々な授業を行っています。こうした取組が、受講生の教育認識や教育実践の発展、さらには学校現場の課題解決に少しでも生かされることを願いつつ、今日も教職大学院の一日が過ぎていきます。

中山 弘之(学級づくり履修モデル 准教授)

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