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国立大学法人愛知教育大学の平成20年度決算について

2009年9月1日

はじめに

この度、平成20年度決算にかかる国立大学法人愛知教育大学の財務諸表等について、平成21年9月1日付けで文部科学大臣により承認されましたのでここに公表いたします。

この財務諸表は、企業会計原則に基づきつつ、教育研究を主たる業務とする大学の特性を踏まえ、国立大学法人特有の会計処理を加味した「国立大学法人会計基準」により作成されております。平成20年度は、158百万円の剰余金(当期総利益)が生じていますが、この剰余金(当期総利益)は、「利益の処分に関する書類」に基づき、目的積立金として、文部科学大臣の承認を受け、中期目標に示す目的に沿って使用することが可能となるものです。本学は、一層の業務の効果的・効率的運営を目指すとともに、外部資金の獲得等に努力し、広く社会の要請に応え、中期目標の達成に向けて努力していく所存です。以下に財務諸表の概要を示します。

財務諸表の概要

  • 貸借対照表とは、本学の財政状態を明らかにするため、決算日におけるすべての資産、負債及び資本を記載したものです。
  • 損益計算書とは、本学の運営状況を明らかにするため、一会計期間における本学のすべての費用と収益とを記載したものです。
  • キャッシュ・フロー計算書とは、本学における資金の調達や運用状況を明らかにするため一会計期間の資金の流れを3つの区分に分けて開示したものです。
  • 利益の処分に関する書類は、毎事業年度の損益計算において生じた利益を、翌事業年度にどのように引継ぐかを記載したものです。
  • 国立大学法人等業務実施コスト計算書とは、自己収入等を除き、本学の業務運営に関して国民が負担するコストを明示したものです。

資産

資産の総額は、49,285百万円(対前年比1.6%増)となっており、主な増減の要因は、固定資産が建物の耐震補強等による増加と、減価償却費による減少により差引1.3%増の47,117百万円。流動資産が短期資産運用を大口定期預金から有価証券へシフトしたことによる増減と期末未払金の増加により7.1%増の2,089百万円となっています。

負債

負債の総額は、4,887百万円(対前年比12.4%増)となっており、主な増減の要因は、固定負債が資産見返負債等の増加と長期リース債務の減少により4.3%増の2,954百万円。流動負債が未使用額増加に伴う運営費交付金債務の増加、寄附金獲得額増加と未執行額増加による寄付金債務の増加、未払金の増加などにより27.4%増の1,932百万円となっています。

純資産

純資産の総額は、44,397百万円(対前年比0.6%増)となっており、主な増減の要因は、資本剰余金が施設整備のための国からの財源措置を資本剰余金とすること等による増加と、減価に対応する収益の獲得が予定されない資産の減価償却費を損益外処理とするための減少により差引531百万円増の144百万円、利益剰余金が目的積立金の計画的執行などにより33.3%減の559百万円となっています。

費用

経常費用の総額は、8,040百万円(対前年比2.5%増)となっており、主な増減の要因は、人件費を除く経常費用が、目的積立金や繰越予算の計画的執行による増加、受託研究(事業)の増加などにより4.0%増の1,787百万円、人件費が退職者の増加による退職金の増加などで2.1%増の6,252百万円となっています。

収益

経常収益の総額は、8,076百万円(対前年比0.8%減)となっており、主な増減の要因は、運営費交付金収益が主幹教諭配置及び施設調整額による増と効率化係数による減、特別教育研究経費獲得額減少による減及び退職者増加による収益額の増などにより差引0.6%増の5,155百万円、授業料収益が資産取得増加による収益額の減少などにより1.5%減の2,085百万円、受託研究(事業)等収益が受託研究(事業)の増加による収益額の増加により、受託研究で13.9%増の32百万円、受託事業で41.1%増の27百万円、施設費収益が交付額微増ながらも資産取得額増加による収益額の減少により24.6%減の196百万円、雑益が、間接経費の獲得額増加により15.1%増の73百万円などとなっています。

当期総利益

以上による理由と目的積立金取崩により、当期総利益は158百万円となっています。

総評

この財務諸表によれば、本学の経常収益合計は、上記(収益)で述べました要因により8,076百万円(対前年比65百万円減)、経常費用合計は上記(費用)で述べました要因により8,040百万円(対前年比196百万円増)となっており、差し引き当期経常利益は36百万円(対前年比261百万円減)となっています。当期経常利益36百万円については、業務の見直しによる効率化、管理経費の節約、自己収入獲得のための取組などにより生じたものです。

愛知教育大学理事(総務担当)折出健二

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