Aichi University of Education

HOME > News & Topics > 2017年一覧 > 2017年06月掲載分 > 2017年3月13日~19日 平成28年度インドネシア海外短期学生交流プログラム実施

2017年3月13日~19日 平成28年度インドネシア海外短期学生交流プログラム実施

2017年06月02日

2017年3月13日(月)~19日(日)に,本学の協定校であるインドネシアのジョグジャカルタ大学,スラバヤ大学の協力のもと,平成28年度インドネシア海外短期学生交流プログラムを実施しました。本プログラムは,インドネシアの文化・社会・教育に関心を持つ学生を現地に派遣し,学生間の交流,現地学校での日本文化紹介などを行うことを主な目的とするもので,さまざまな専攻,学年から計7人の参加者がありました。

写真1 ジョグジャカルタ大学での歓迎レセプション写真1
ジョグジャカルタ大学での歓迎レセプション

滞在前半にはインドネシアの古都ジョグジャカルタを訪れました。ジョグジャカルタ大学では歓迎レセプション(写真1)のあと,家庭科や音楽の授業(写真2)を参観しました。その後,インドネシア伝統工芸品のバティックの体験ワークショップに参加し,各自作品を仕上げました(写真3)。また,世界遺産のボロブドゥール寺院も訪れ,その壮大なスケールに皆圧倒されました(写真4)。最終日には同大の公立協定小学校であるSD N Percobaan 2で,授業を観察したり,校長先生に教育方針などを伺ったりしました(写真5)。また,国立4大学(名古屋大学,三重大学,岐阜大学,愛知教育大学)が参加する国立大学改革強化推進事業「アジアを中心とする国際人材育成と大学連携による加速度的推進」の一環で,ジョグジャカルタ大学近くのガジャマダ大学に設置された名古屋大学・日本法教育研究センターを訪れ,同センターの新地真之名古屋大学特任講師からインドネシアの教育や文化に関する貴重な話が聞けました(写真6)。

写真2 ジョグジャカルタ大学での授業参観(家庭科)写真2 ジョグジャカルタ大学での授業参観(家庭科)

写真3 作成したバティックを掲げる一行写真3 作成したバティックを掲げる一行

写真4 ボロブドゥール遺跡に圧倒される一行写真4 ボロブドゥール遺跡に圧倒される一行

写真5 SD N Percobaan 2での児童との交流写真5 SD N Percobaan 2での児童との交流

写真6 名古屋大学・日本法教育研究センター訪問写真6 名古屋大学・日本法教育研究センター訪問

写真7 スラバヤ大学での歓迎レセプション写真7
スラバヤ大学での歓迎レセプション

滞在後半は,インドネシア第二の都市スラバヤを訪れました。スラバヤ大学では歓迎レセプション(写真7)のあと,同大学日本語学科の学生と本学学生の意見交流会(写真8),日本語学科の皆さんの日本芸能の披露による盛大な歓迎会(写真9)がありました。その後,バティック製作体験,絞り染め体験をして,手提げ袋などを作成しました。また,同大学の提携校である私立のSD Labschoolを訪問し,学校の様子を見て,同校の先生方に話を伺うとともに,日本文化(折り紙)を紹介する活動を小学校の子どもたちと行いました(写真10)。

写真8 スラバヤ大学の学生との意見交流写真8 スラバヤ大学の学生との意見交流

写真9 スラバヤ大学日本語学科の皆さんの鮮やかなよさこい演舞写真9 スラバヤ大学日本語学科の皆さんの鮮やかなよさこい演舞

写真10 SD Labschoolでの日本文化紹介(折り紙)写真10 SD Labschoolでの日本文化紹介(折り紙)

参加した学生には帰国後にレポートを課しましたが,その内容から,参加者それぞれが大きな発見をし,これからの進路に資する体験をしたことがうかがえました。ある学生は,「宗教的な考えの違いや文化の違いなどから衝突が起きることの多い現代であるからこそ子どもたちに自分が知らないことにも好奇心を持って自分から進んで他の国の文化や風習などを調べてもらいたい。その興味のきっかけとのなるような話の一つとして,今回の経験を生かしたい。」と述べ,教師を目指すにあたり有意義な経験ができたようでした。

今回訪問した両大学はとても熱心に,温かく迎えてくださいました。そうした多大なるご支援やご配慮があったからこそなしえた訪問でした。改めて両大学の関係者の皆さまに厚くお礼申し上げます。なお,訪問大学の一つ,ジョグジャカルタ大学は,すぐに大学のホームページでこの訪問のことを取り上げてくださいました。

末筆ながら,本プログラムは本学教育研究基金,平成28年度特別経費プロジェクト「グローバル人材育成を主軸とした教員養成等プログラムの開発」からの経済的支援を受けて実施されました。ここに記して謝意を表します。

今年度もこのプログラムを実施する予定です。学生の皆さんの積極的な参加を待っています!

(外国語教育講座 准教授 小塚良孝)

高校生の為の受験生応援ページ

このページを印刷する