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2017年9月22日 「根羽村・根羽村森林組合・愛知教育大学樋口研究室 連携による『木のおもちゃ』の発売」を記者発表

2017年09月27日

9月22日(金)に「根羽村・根羽村森林組合・愛知教育大学樋口研究室 連携による『木のおもちゃ』の発売 記者発表会」が実施され,幼児教育講座 樋口一成教授がデザインし,長野県下伊那郡根羽村で生産された木を用いて,根羽村森林組合が制作した「木のおもちゃ」が,11月1日(水)より発売開始されることが発表されました。この「木のおもちゃ」は,肌触りや香りが素晴らしい木製であるだけでなく,精密につくられた台の上を,独特な形の木を転がしてその動きや音を楽しむことができる他に類をみないものです。記者会見の会場となった本学第一会議室には,発売予定の「木のおもちゃ」大小それぞれ25種類,計50種類が勢ぞろいしました。大型のものは2m~3mの大きさで,220人定員の部屋が美しいおもちゃでいっぱいとなりました。

木のおもちゃ(大型)

木のおもちゃ(小型)

会見では,まず,根羽村の大久保憲一村長より,当プロジェクトについて,愛知県を流れる矢作川の源流にある根羽村で生産された木材に流域の人々が触れ,利用していく「木材のカスケード利用」により,持続可能な地域づくりが可能になる,とあいさつがありました。

続いて,樋口教授と根羽村森林組合の今村豊参事より,当プロジェクトがはじまった経緯や発売計画について説明がありました。

あいさつする大久保憲一村長

幼児教育講座 樋口一成教授

根羽村森林組合 今村豊参事

スパイラルタワー(大型)

造形が専門である樋口教授が「木のおもちゃ」の制作を開始したのは大学院生だった1988年です。もともとは玩具制作が目的ではなく,子どもたちが新しい形や動きを見つけていく発達の過程を研究するための制作だったそうです。その後,個展などでおもちゃの展示を行っていましたが,2014年に開催された展覧会に来場して作品を観た今村参事が商品化したいとのオファーをしたとのことでした。今村参事はこの時の展示会の様子を「子どもたちがおもちゃにくぎづけになっていました。スパイラルタワーなどは,一番高いところから球を転がしたい子どもたちがタワーによじのぼってしまったり,あまりの楽しさに球を独占しようとしたりしていました。おもちゃによってアクティブになっている子どもたちを目の当たりにして,このようなおもちゃを,ぜひ自分たちの手で作りたいと思いました」と話しました。

根羽村森林組合は,主に建築具材の制作を行っています。ウッドデッキやブランコなどはそれまでも制作したことがありましたが,このように精巧で緻密(ちみつ)なものを制作するのは大きなチャレンジだったといいます。正確に動かない,ヤニが出るなどの問題がありましたが,安城市大工組合の協力も得て,2015年には10種類の,2016年には25種類の制作が可能となり,今年ついに発売に至ったとのことです。

おもちゃを体験する参加者

説明の後,記者会見参加者が,「木のおもちゃ」を体験しました。参加者は大人ばかりでしたが,転がる木の独特な動きや心に響く音,また木の美しさに「動きがおもしろい」「心癒やされる」「木の目の模様が美しい」と皆がその魅力に夢中になりました。

「木のおもちゃ」の購入申込は,根羽村森林組合のホームページのお問い合わせフォームから可能となる予定です。詳細情報については,今後,同ホームページに掲載されます。

(広報・地域連携課 広報・渉外係長 古田紀子)

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