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2017年11月30日 「外国人児童生徒支援リソースルーム」勉強会を開催

2017年12月13日

勉強会の様子 勉強会の様子

11月30日(木),第五会議室において,外国人児童生徒支援リソースルーム勉強会を開催しました。

この勉強会は,外国人児童生徒支援リソースルームの活動の一つであり,将来外国人児童生徒とかかわる可能性が高い教員や保育士志望の学生を対象としています。

今回は,「もし,自分が外国にルーツをもつ園児の先生になったら」をテーマに開催し,幼児教育選修の学生を中心に20人の参加者がありました。

勉強会では,愛知学泉短期大学非常勤講師高木都奈子先生から,「かくれている言葉」として,用途が分かっていても名称が分からない言葉,日本人にとっては一般的で分かっていて当然と思われていても,外国人園児にとってはそうではないことについて,知立市内の保育園の園長として勤務していたときの経験を基に,実際におきた事例から紹介があり,外国にルーツをもつ園児にどう言葉を教えていくのか,どうかかわっていくのかについて講話がありました。

日本語教育講座川口直巳准教授からは,「保育園児のことばと文字認識」に関する調査報告が行われました。日本の園児たちと外国にルーツをもつ園児たちの語彙(ごい)力を比較する際に用いるPVT-R絵画語彙発達検査の紹介と調査結果についての発表があり,「外国にルーツをもつ園児たちの語彙力をつけるには,できるだけ早いうちからの支援が必要である」と報告されました。

講話をする愛知学泉短期大学非常勤講師 高木都奈子先生
講話をする愛知学泉短期大学非常勤講師
高木都奈子先生

「保育園児のことばと文字認識」に関する調査報告をする川口先生「保育園児のことばと文字認識」に関する
調査報告をする川口先生

子どもたちの語彙力の向上や定着のための方策に関するワークショップも行われ,どのような活動をすれば語彙力が上がるのか,活発な意見交換やグループ発表が行われました。

最後に,高木先生から,「語彙を理解するには1回ではダメで,何回も何回も繰り返し行うことで,一人一人が理解する。子どもたちが楽しみながら言葉を身につけていくことが大切である。子どもたちが何かをできたか,できなかったかという結果だけで評価してはいけない」と講評がありました。

最後に,外国人児童生徒支援リソースルームスタッフより,外国人児童生徒支援ボランティアスタッフ募集の案内があり勉強会を終えました。

語彙力検査を体験する参加者語彙力検査を体験する参加者

ワークショップを見守るリソースルームスタッフの夏目さんワークショップを見守るリソースルーム
スタッフの夏目さん

グループ発表の様子グループ発表の様子

(広報・地域連携課 地域連携係長 渡邊伸彦)

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