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2019年7月17日 全学FD講演会「アクティブ・ラーニングの授業デザインについて考える」を開催

2019年08月05日

講演する村上正行教授 講演する村上正行教授

7月17日(水),第一会議室において,教職キャリアセンターの主催による全学FD集会を開催しました。教職員・本学学生・一般から84人が参加しました。

講師に大阪大学 全学教育推進機構 教育学習支援部 村上正行氏をお招きし,「アクティブ・ラーニングの授業デザインについて考える」というタイトルで講演を行いました。村上氏は高等教育における教育データ分析,ICTを活用した教育,FDに関する研究を専門としています。

まず,アクティブ・ラーニング型の授業を行う上で大切なことは,授業方法よりも授業目標・到達目標であるというお話がありました。そのためには,授業設計をしっかり考えることが大切であることから,ID(インストラクショナルデザイン)の観点からみた授業設計について説明されました。IDとは,教育活動の効果と効率と魅力を高めるための手法を集大成したモデルや研究分野,またそれらを応用して学習支援環境を実現するプロセスのことを指し,日本では,2000年頃からe-learningの普及とともに注目を集めるようになっています。講演の中では,ADDIEモデルやARCS動機づけモデルなどいくつかのID理論について紹介されました。

ワークショップの様子 ワークショップの様子

講義の途中では,「普段の授業で工夫している点について」「普段の授業で困っていること,悩んでいることについて」を考え,話し合うワークショップを行いました。参加者は近くに座った人たちと熱心に話し合いをしました。そして,授業についての情報共有,議論ができる環境の重要性についても実感しました。その後,Think Pair Shareやジグゾーメソッドなどの協同学習の技法についての説明があり,特にピア・インストラクションについては,実際にWeb上の教材を使って体験を行いました。

ほかにも,講演ではアクティブ・ラーニング型の授業を行ったり,授業改善を行ったりする上で参考となるWebサイトや書籍が紹介されました。「学習目標に応じた教授方法を選ぶことが大事」「ちょっとした工夫から取り入れていくことが重要」というメッセージとともに,実際に授業に活用できる多くの情報を示していただく機会となりました。

(「主体的・協働的な学び」を実践できる教員の養成プロジェクト 梅田恭子)

(企画課 教育企画室 教育企画係)

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