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2019年7月29日 第17回アカデミックカフェを開催しました。

2019年08月26日

講師の中田名誉教授 講師の中田名誉教授

7月29日(月),教育未来館 多目的ホールで第17回アカデミックカフェを開催しました。今回の講師は昨年度まで本学理事を務められた中田敏夫名誉教授。日本語学が専門の中田名誉教授は「愛知県の学校方言『放課』の誕生 ―標準語成立のプロセスと方言化―」のテーマで講演を行いました。方言という身近な話題とあって学内外より40人の参加者がありました。

講演の様子 講演の様子

講演は,静岡県出身である中田名誉教授が愛知県に来て「放課」や「ピンクい」などといった愛知県の方言を聞いて驚いたというエピソードから始まりました。そして,明治期に東京語をベースに成立した標準語が方言の要素も積極的に取り込んでいった歴史や,標準語そのものが変化することにより,地方で使われていた標準語が方言として取り残されてしまう例などを大変分かりやすく説明されました。「放課」もまた,明治期全国で「休み時間」を表す言葉として一般的でしたが,「授業を終える」意味としての使い方や,「放課後」という言葉の誕生などもあり,「休み時間」という意味で使用するのは愛知県のみとなったとの解説がありました。

他にも,「黒板消し」や助動詞「れる・られる」の歴史など,中田名誉教授が明快に解説する言葉の変遷の様子に,参加者は興味深く聞き入りました。途中休憩の間にもお茶やお菓子をとりながら,自分の経験をもとに言葉の話題で講師と談笑する参加者の姿が見られました。また,講演後も「ら抜き言葉」や愛教大言葉である「リカバー(再履修)」に関する質問が次々と出て,活発な質疑応答が行われました。

講師と談笑する参加者 講師と談笑する参加者

参加者からは「方言や言葉が生きていることが分かった」「ら抜き言葉はマナー違反だと思っていたが,時代の流れという視点を初めて知った」などの感想が寄せられ,有意義なひとときとなりました。

(広報・地域連携課 副課長 古田紀子)