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2021年6月3日 新津勝二理事・事務局長が「Society5.0時代の教育支援専門職」をテーマにオンラインで講義を実施

2021年06月11日

講義の画面 講義の画面

6月3日(木)、教育ガバナンスコース1年生対象の授業「BS教育支援と教育ガバナンス」のゲストスピーカーとして、本学の新津勝二理事・事務局長が「Society5.0時代の教育支援専門職」をテーマにオンラインで講義を行いました。

この授業は、教育支援専門職のあり方や役割、意味を理解し、各領域への関心と問題意識を深めることを目標としており、この日の講義は教育ガバナンス講座 江島徹郎教授の企画で実現しました。新津理事は、これまでに赴任した大学の附属学校で行われていたICTの活用事例や、文部科学省の情報教育振興室長としてICT活用・環境整備の推進に携わって得た知見など豊富な経験に基づいたお話を繰り広げました。

講義では、はじめに、教育課程に関する法制度や学習指導要領の構成、変遷などに触れ、世論や社会の変化の影響を受けて学習指導要領が変化を遂げてきたことを紹介し、その時代ごとに求められるものが違うからこそ、教育専門職として、教育改革の目的や方向性を意識して行動することの重要性を伝えました。

各自のパソコンで講義を受ける学生の様子 各自のパソコンで講義を受ける学生の様子

そして、今日の新学習指導要領には、『情報活用能力は、学習の基盤となる資質・能力』や『学校のICT環境の整備とICTを活用とした学習活動の充実すること』が明記されたことを説明。「従来の対面・板書の授業をベースに、効果的な場面でICTを活用するようなハイブリッドな学びを求められている」と話しました。また、「GIGAスクール構想による小中学校での一人一台端末の実現などの急激な環境変化に対して、教職員のICT活用指導力が追い付いていないことが課題。教育支援専門職の底力の発揮どころとして、GIGAスクール構想実現のために必要な知識、技能、情報を常にキャッチアップして『教育行政のプロ』を目指してほしい」と学生に語り掛けました。

講義の後半では、教育支援専門職の魅力紹介として、大学の地元の子どもたちに向けてワークショップを企画したことや、教師の魅力向上に向けた教師冥利に尽きるエッセイをクラウドファンディングを用いながら公募・公開したことなどさまざまな取り組みを紹介し、「教育支援専門職は、社会のため、学校のため、住民のため、世界中の子どもたちを笑顔にするために働くことができる!」と学生へ激励のメッセージを贈り締めくくりました。

質疑に応える新津理事(左)江島徹郎教授(右)質疑に応える新津理事(左)
江島徹郎教授(右)

趣味の料理を例に出して解説する新津理事(画面にはお手製のパンが映し出された)趣味の料理を例に出して解説する新津理事
(画面にはお手製のパンが映し出された)

授業後のふりかえりでは「教育の情報化にはさまざまな課題があると感じたが、これから教育支援専門職になる私たちがどのような専門性をもって課題に向き合えるのか、役割を考えて学びに取り組みたい」「ICT活用の目的や問題点を明確化し、解決の方向に導く役割が重要だと感じた。私も貢献したいという思いが大きくなった」などの感想が聞かれ、ICTの活用と支援について学生が自分ごととして考える機会となりました。

(広報課 広報・渉外係 社本真里)

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