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2021年12月24日 ㈱勤労食の濱崎佳寿子さんとSDGsについて話し合いました。

2022年01月06日

食べられるスプーン パクーン 食べられるスプーン パクーン

12月24日(金)、生活・総合専修の1年生が受講する生活科教育概論Ⅱの授業の一環として、㈱勤労食の常務取締役の濱崎佳寿子さんをお招きしました。

生活・総合専修の1年生は、主体的に生活や社会を豊かにしていく人間育成に携わる教育者となるべく、学生たち自身が主体者としてSDGsに関する取り組みを実践しています。授業では、「食べられるスプーン」であるパクーンの企画・販売を行い、SDGsの諸目標に貢献する㈱勤労食の常務取締役である濱崎佳寿子さんをゲストティーチャーとして招聘し、SDGsにかかわる取り組みについての知見を広げました。

まずは、インタビュー形式で㈱勤労食の取り組みやパクーンについてのお話を伺いました。濱崎さんは、パクーンを開発したきっかけについて、ご子息に食や健康について考えられる人間になってほしいという願いをもったことや、㈱勤労食による食堂経営の中で、食堂を利用する人々が健康的に長く働いてほしいという思いをもったことに起因することを話されました。また、メディアや農家、学校とのタイアップによってパクーンやSDGsについての取り組みを広めていることについても説明されました。

次に、実際にパクーンを試食しながら、学生からの濱崎さんへの質問タイムを含めた歓談の時間を設けました。学生からの「パクーンはSDGsの目標のうちの何番目を想定したものなのか」という質問に対して、濱崎さんは、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標14「海の豊かさを守ろう」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」を達成するための試みとしてパクーン販売を位置付けていることを説明されました。一方、学生は濱崎さんに自分たちのSDGsに関する活動について話し情報を共有しました。

自らのSDGsに関する取り組みについて話す学生たち 自らのSDGsに関する取り組みについて話す学生たち

「どのような社会を理想として活動を行っているのですか」という学生の質問に対しては、「優しい人であふれる世の中になることが理想」であると回答されました。濱崎さんは、SDGsに取り組む前提として、優しさであふれる社会を願っていらっしゃいます。それを実現するために、教育現場に足を運んだり(目標4)、志を共にする農家さんや企業と協働したりして(目標17)、パクーンを広めているということです(目標13、目標14)。

授業で学生たちは、濱崎さんのSDGsに関する優れた取り組みや思いに触れることができました。今後学生たちと、SDGs実践を重ねる中で、その実践の価値を実感したり問い直したりしながらよりよい生活や社会についての考えを深める教授学習活動を継続的に行っていきたいと考えます。

濱崎佳寿子さんと生活・総合専修1年生の学生 濱崎佳寿子さんと生活・総合専修1年生の学生

(生活科教育講座 講師 西野雄一郎)

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