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2022年2月3日 全学対象セミナー『デジタル教材作成ワークショップ ~PowerPointを活用した教材作成~』を開催

2022年02月25日

2月3日(木)に、本学の「教師の養成・採用・研修の一体的改革推進事業」の一環として、全学対象セミナー『デジタル教材作成ワークショップ ~PowerPointを活用した教材作成~』を対面およびオンラインによるハイブリッド方式で開催し、53人(学生39人、教職員14人)が参加しました。GIGAスクール構想により、本年度より小中学校における1人1台端末および高速大容量の通信環境下での学びが本格的にスタートした中で、生徒の学びをより深め、興味関心を高め、学習内容を明確にまとめるための資料の提示や教材開発が必要になり、それらを効率よく作成する力が重要となっています。本セミナーは、講師に愛知県立豊田南高等学校教諭・マイクロソフト認定教育イノベーターの中島浩平氏をお招きし、プレゼンテーションソフトの一つであるMicrosoft社のPowerPointを用いて、表現力に優れた分かりやすいレクチャースライドやドリルスライド等の作成方法について、実際の演習を通して学ぶワークショップ形式で開催しました。

開会あいさつをする杉浦慶一郎理事 開会あいさつをする杉浦慶一郎理事

はじめに、連携・附属学校担当の杉浦慶一郎理事による開会のあいさつが行われ、講師の中島先生の勤務校である豊田南高等学校が、愛知県の教育委員会のICTを活用した研究の実践モデル校であることや、愛知県の総合教育センターが進めている研究に中島先生が委員として参加されていることについて紹介がありました。

続いて、中島先生から、ワークショップの前半では、PowerPointの基本的な理解として、レイヤーの構造や、人のゼット型の目線の動かし方を踏まえたビジュアル的なスライドの見せ方、テクスチャーやクリップボードを使用した方眼紙の目の作り方等について説明がありました。この他、トリミングを使った余白のない見やすいスライドを作成する方法や、スポイト機能により画像から色を吸い取って同色を作り出す方法、写真の背景の削除、図形の結合による吹き出しの作成、シルエットの作成等、さまざまな便利な機能についての紹介がありました。また、アニメーションや効果音を使えば、生徒たちを授業中ずっと集中させることが可能になるとのお話があり、参加者は持参したノート型パソコンにより、学んだスキルを使って実際にスライド作りを体験しました。続けて、中島先生が作成したレクチャースライドによるスライド作成の事例紹介もありました。

ワークショップの後半では、中島先生から、PowerPointの応用的な使い方として、ドリルスライドの作成方法について説明があり、中島先生が実際に授業で使用したスライドを使って、グループワークの時間等を測るタイマーをアニメーションやBGMを使って表現する方法や、表題等のインパクトのあるものを作りたいときに活用できる袋文字の作成方法等について紹介がありました。参加者は、自身が学級や授業を担当したときのことをイメージしながらスライドを作成し、隣同士で見せ合うなどして楽しく取り組みました。また、プレゼンテーション等の動画を共有できるコミュニティプラットフォームの「フリップグリッド」についての紹介もありました。

PowerPointの活用方法について説明する中島浩平先生PowerPointの活用方法について説明する
中島浩平先生

ワークショップの様子ワークショップの様子

閉会あいさつをする新津勝二理事 閉会あいさつをする新津勝二理事

最後に、総務・財務担当の新津勝二理事による閉会のあいさつが行われ、「ICTを活用するからこそ理解力が深まり、深い学びができるという場面を愛知から全国に伝えていきたいと思います。中島先生の話の中で、『学校のベテランの先生方はすごい力を持っている。日本の今までの素晴らしい教育を引っ張ってきたベテランの先生方の授業力をデジタル化するのは次世代の皆さんです』という言葉がありましたが、この言葉を教員養成系大学として肝に銘じ、4年間を通して学生のICT活用指導力を向上させるとともに現職の先生方の研修にも貢献していきたいと思います」との想いが述べられました。

ワークショップの終了後のアンケートでは、参加者から「自分がいかにパワーポイントを使えている気になっているのかに気付かされました。生徒の使用が求められる中で、教員が指導できるレベルに達していないといけないことを痛感しました」「PowerPointはこんなにも奥が深いソフトだったんだと気付かされるとても有意義な講義でした」「学校現場にすぐに生かすことができる内容で、改めて自身のパワーポイント作りを見直す機会になりました。一方で、さらに初歩的な操作が分かっていない学生もいるので、本学のカリキュラムを考える上で、どのように進めていくのかが、課題だと感じました」という感想が多く述べられ、ワークショップの有効性が現れた結果となりました。

(教務企画課 教職キャリアセンター支援係)

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