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2022年3月10日 野田学長らが附属名古屋中学校のスタジオ教室を視察

2022年03月16日

3月10日(木)、野田敦敬学長、新津勝二理事(総務・財務担当)が附属名古屋中学校のスタジオ教室を視察しました。

2021年度は、小中学校で1人1台端末での学習がスタートした「GIGAスクール元年」です。この環境を最大限活用し新しい学びを研究、発信するため、野田学長のリーダシップのもと、附属学校にスタジオ装置を導入しています。附属学校の授業風景を全国に配信することや、双方向でのやりとりができ、オンライン授業や教育実習、研究発表会での成果を公開、教員向け研修の実施、教職大学院の授業実践など、無限の可能性を秘めたスタジオです。

3月10日(木)、他校に先んじてスタジオ教室が完成した附属名古屋中学校での授業を、野田学長、新津理事が視察しました。

教室の前後に設置された高性能カメラと移動式タブレットからの映像、また天井の小型マイクが拾うエリアごとの音声がミキサールームに送られ、教員が機器を駆使して調整した映像と音声がインターネットで配信されます。

野田学長らは、授業と装置がとらえる画像や音声を見比べ、生徒のPC画面までとらえる固定式カメラのズーム能力、解像度の高さや、生徒の声をピンポイントで拾うマイクの性能に驚きました。また、ミキサールームの教員が配信画面をホワイトボードから大画面ディスプレイに切り替えたり、発言する生徒に合わせてエリアのマイクを選択し聞こえ方を最適化したりする様子が、同じ教科で常に研究を共にして授業のポイントが理解できているからこその「阿吽(あうん)の呼吸」だと知り、感心していました。

装置の説明を聞く野田敦敬学長(左)、新津勝二理事(中)装置の説明を聞く野田敦敬学長(左)、
新津勝二理事(中)

装置装置

ミキサールームの教員に機器の使い方の説明を受けた新津理事は、「オンラインによる授業公開は、教室内におけるグループワークなど協働学習の場面をどのように分かりやすく配信するかが大きな課題となっています。教員の新たな研修制度の構築に貢献するためにも、大学との連携によりスタジオ化の成果を出していきましょう」と意気込みを教員に伝えました。野田学長は、教員の質問に疑問の顔を浮かべていた生徒たちが大型ディスプレイでアイデアを共有し、その後教員が与えるヒントで表情を変え、仲間と議論し自分の端末の画面で図形を動かして「あ、わかった!」とつい声にする様子を、生徒のそばでにこやかに見守っていました。

生徒の様子を見る野田学長生徒の様子を見る野田学長

生徒の様子を見る野田学長

最後に野田学長は、導入に携わった教員を労い「予想を超えるスタジオができた。これを使って今後どのような成果を出せるかが重要。よい授業をどんどん発信していきたい」と感想を述べました。

なお、中学校では、これまでも教育研究発表会、授業公開などで同様に配信してきましたが、カメラやマイク等のセッティングのために配信前日は夜遅くまで時間を要していたとのことでした。今回、スタジオ教室ができたことで、そういった準備の必要がなく、教員の働き方改革にもつながりました。

この後さらに、ワイド2画面液晶プロジェクターと、これに対応した大型ホワイトボードを設置し、授業環境を充実させる予定です。

スタジオ教室全景 スタジオ教室全景

(附属学校課長 佐藤重成)

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