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2022年3月17日 全学FD・SD講演会「教員養成系大学による社会的インパクトの創出」を開催しました。

2022年03月28日

会場(対面)の様子 会場(対面)の様子

3月17日(木)、岐阜聖徳学園大学の観山正見学長を講師としてお招きし、全学FD・SD講演会「教員養成系大学による社会的インパクトの創出」を開催し、対面・オンラインあわせて93人の教職員が参加しました。

国立大学法人にとって令和4年度は第4期中期目標期間の初年度となり、文部科学省より交付される運営費交付金の構成も新しくなりました。今回の運営費交付金の大きな変更点の一つに「ミッション実現戦略分」の導入があります。これは、国立大学法人がさまざまなステークホルダーと連携・協働しながら、社会変革や地域の課題解決を行い、「社会的インパクト」を創出することを推進するために導入されました。今回のFD・SD講演会は、この「社会的インパクト」についての本学構成員の理解を深めるため、文部科学省でこの運営費交付金の検討を行った「第4期中期目標期間における国立大学法人運営費交付金の在り方に関する検討会」の委員の一人であった観山学長に講師をお願いして実施したものとなります。

事業概要説明を行う新津勝二理事 事業概要説明を行う新津勝二理事

観山学長の講演に先立ち、本学の財務・総務担当の新津勝二理事より、事業概要説明として、令和4年度予算内示の厳しい状況が説明され、「第4期の評価が第5期の運営費交付金に反映されることとなりますが、教員養成系大学としてどのように社会的インパクトを創出していくかについて、検討会における議論も含めご指導いただきたい」と、今回のFD・SD講演会の趣旨が述べられました。

講演を行う観山正見学長 講演を行う観山正見学長

引き続き行われた基調講演で、観山学長は社会的インパクトの評価については、文部科学省内でもこれから検討が進められる、と前置きした上で、長期的な取り組みによりアウトカムが出てくる教育活動について、ただ「できない」と言うだけでは評価してもらえないこと、以前より取り組んできた活動の成果でも評価の対象となり得るということを述べられ、大学の良さをアピールし、大学側から評価の土俵を作っていくことが必要と話されました。そしてさらに、教員養成系大学における視点について、ステークホルダーを考慮することが重要であるとし、積極的な情報発信や教育委員会、企業との連携、DX教育の推進などいくつかの具体例を挙げながら私見をお話しくださいました。

講演会の後の質疑応答では、本学教職員より評価指標や大学からの情報発信、国立と私立の教員養成大学の違いなどについて意見や質問が出され、充実した意見交換が行われました。

今回の講演会を通じて、本学の厳しい現状を教職員間で共有するとともに、社会的インパクトやアウトカム評価についての理解が深まりました。

(財務課 副課長 古田紀子)

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