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2022年6月15日 「第7回指導者用・学習用デジタル教科書研修会」を開催

2022年07月04日

6月15日(水)に、本部棟第一会議室にて、教職キャリアセンターICT活用等普及推進統括部門主催の「第7回指導者用・学習者用デジタル教科書研修会『教育出版・音楽』」を教育出版株式会社との共催で開催し、36人(学生14人、教職員18人、学外教育関係者4人)が参加しました。

今回の研修会は、本学と教育出版株式会社との間で締結された相互連携に関する協定に基づいて開催したもので、昨年2月に開催した国語のデジタル教科書に引き続き、音楽のデジタル教科書の特性や意義等についてより深く学ぶために、教育出版株式会社の東京本社と中部支社の3人の講師により、デジタル教科書の現状と課題の講義や、参加者が持参したノート型パソコンを使用したデジタル教科書の演示と体験を行いました。

デジタル教科書の現状について説明をする岡本章宏氏デジタル教科書の現状について説明をする
岡本章宏氏

はじめに、総務・財務担当の新津勝二理事から開会のあいさつがあり、研修会の趣旨が述べられ、研修会の第一部では、教育出版株式会社東京本社教育ICT事務局長の岡本章宏氏から、日本の教育のデジタル化の現状と背景、GIGAスクール構想に伴うデジタル教科書の普及状況やICT環境の整備状況について、また教科書会社が発行するデジタル教科書の違いと著作権について説明がありました。

指導者用デジタル教科書の操作について紹介する狩野佑輔氏指導者用デジタル教科書の操作について
紹介する狩野佑輔氏

次に、同社中部支社の狩野佑輔氏から小学校音楽4年生の指導者用デジタル教科書について説明がありました。参加者は実際にコンテンツを操作して各種機能や操作性を体験し、デジタル教科書ならではの特徴である動画や音源データの活用方法について学びました。

学習者用デジタルコンテンツ集の操作について紹介する平林里彩氏学習者用デジタルコンテンツ集の操作について
紹介する平林里彩氏

続いて、同社中部支社の平林里彩氏から、小学校音楽4年生の学習者用デジタルコンテンツ集について説明がありました。デジタルで行うことで理解が深まる音作りのコンテンツや、楽器の演奏が制限される中で非常に好評であった鍵盤ハーモニカのコンテンツの実演等があり、口頭で説明をするだけでは理解しづらい内容について、音と視覚的情報から理解しやすくなることや、画面操作で実際に演奏できることを体験しました。

授業実践を行う音楽教育講座の新山王政和教授 授業実践を行う音楽教育講座の新山王政和教授

第二部は本学音楽教育講座の新山王政和教授により、小学校2年生の学習者用デジタルコンテンツを使いながら授業実践が行われました。自動演奏機能には教員がピアノから離れて指導できる利点があることや、音楽が苦手で鍵盤や楽譜が読めない学生にとってはデジタルツールを活用することで臨機応変に指導できると説明がありました。メトロノーム機能を活用してテンポによって雰囲気が変わる体験や譜面にペンツールで色分けをして視覚的に旋律を指導する方法について紹介がありました。「デジタル教科書は目の前で音が出てくるのでとても便利である上、メタ認知という客観的自分を見ることが大事になる音楽においてはとても有効的です」と話されました。

研修会終了後のアンケートでは、参加者から「実際にデジタル教科書を体験しながら使い方、活用方法まで学ぶことができて良かった」「実践的な内容があり、研修会を受ける前よりも現場に出た時に使う自信がついた」という感想が寄せられ、体験型研修会の有効性が現れた結果となりました。

(教務企画課 教育高度化支援係)

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