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2022年5月25日 「教職キャリアセンター・ICT教育基盤センター共催 全学FD講演会」を開催

2022年08月09日

会場の様子 会場の様子

5月25日(水)に、今年度から本学に着任した中川哲客員教授(株式会社EdLog代表取締役社長、文部科学省初等中等教育局視学委員)を講師に迎え、全学FD講演会「Society 5.0変化の時代 GIGAスクールにおける学び」を開催し、91人(学生38人、教職員53人)が参加しました。

GIGAスクール構想の加速により、小中学校では1人1台タブレットと高速通信ネットワークの配備がほぼ完了し、学校現場だけでなく、教員養成大学においても、ICTをどのように活用していくか、教員や教員を目指す学生のICT活用指導力をどのように育成していくかが課題になっています。本講演会はそのような現状を踏まえ、GIGAスクールによる1人1台タブレットの現状と、GIGAスクール構想のねらいや目指していることの理解を深め、日々の大学の授業改善や、教員を目指す学生が学校現場で必要とされるICT活用指導力を高める機会として企画しました。

はじめに、総務・財務担当の新津勝二理事から中川客員教授の紹介があり、今回の研修会の趣旨について説明がありました。続いて野田敦敬学長から開会のあいさつがあり、ICT活用指導力を身につけた学生の輩出については今まさに大学に期待されているところであり、今日はその良い機会にしていきたいと述べました。

GIGAスクール構想の背景について説明する中川哲客員教授 GIGAスクール構想の背景について説明する
中川哲客員教授

中川客員教授から、Society5.0の時代とは具体的にどのような状態なのか、身の回りで起きている事例を元に説明があり、これからの社会の中では子どもにどのような力を身につけてもらいたいか問い掛けられました。ITの普及により変化が速く、複雑で情報にあふれている時代の中で子どもたちが豊かに生きられるように、GIGAスクール構想で描いている資質・能力の育成のイメージと、実践事例について紹介がありました。

無理やり全部ICTにするものではなく、適材適所で紙とデジタルの使い分けをすることが求められていて、デジタルは「複製」、「残存」、「伝搬」という3つの特性を生かして情報共有を行う際に活用すると話され、GIGAスクールのファーストステップとして何をしたら良いのか、また、GIGAスクールで目指したい姿について説明がありました。

本講演では3人の学生がクラウド上の共有ドキュメントを活用して、講演と同時進行で講演録を共同編集しており、その様子を演示しました。

クラウド上で講演録を共同編集する学生クラウド上で講演録を共同編集する学生

講演録の演示(ICT活用の実践)講演録の演示(ICT活用の実践)

講演後の質疑応答の時間には、これからの時代の価値観・教育観・学力観、現場でのICTの普及と活用の課題、情報モラルの高め方、高等学校の事例などについて質問があり、Society5.0時代とGIGAスクールにおける学びについて、理解を深めました。

講演会終了後のアンケートでは、参加者から「GIGAスクールというものがどのような背景で何を目的としてどのような展望をもって進められているのか、ポイントは何なのか等を学び、GIGAスクールについて改めて考えることができた」、「教育の現場に出たら、ぜひ積極的に取り入れていきたいと思った」という感想が寄せられ、Society 5.0時代における社会の状況やGIGAスクール推進のポイントについて理解する機会となりました。

(教務企画課 教育高度化支援係)

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