2022年12月1日 クラウドファンディングオンラインセミナーを開催
2022年12月08日
12月1日(木)、国内最大級のクラウドファンディング事業者であるREADYFOR(株)よりパートナー推進部 連携推進室の岡山紗詠子氏を講師に招き、「READYFOR講師によるクラウドファンディングオンラインセミナー@愛知教育大学」を開催しました。本セミナーは、学内構成員が知識を得ることにより、クラウドファンディングが事業実現のための資金調達の選択肢として学内で広まることを目指して企画されました。各自の端末より参加する方法だけでなく、大学の会議室に集まって参加する方法も用意され、教員、学生、事務職員合わせて31人が参加しました。
セミナーでは新津勝二総務・財務担当理事が司会を務めました。新津理事は初めに「本学では昨年度に規程を整備し、2月から3月にかけて、子どもキャンパスプロジェクトの一環でカブトムシに触れる体験を提供するプロジェクトと、馬術部による馬とのふれあい体験会を実施するプロジェクトの2件のクラウドファンディング事業に初めて挑戦して、いずれも100万円を超すご支援をいただき成立しました。しかしクラウドファンディングの仕組みが学内ではまだ馴染みがなく、不安の要素もあるもののため、READYFORの方より直接説明いただいて理解を深めることにより、3件目、4件目と成立させていきたいと思います」と趣旨説明を行いました。
講演では講師の岡山氏より、クラウドファンディングとは何かという基本的な知識をはじめ、クラウドファンディングの種類、調達方式の違い、プロジェクトページの記載内容、リターンの設定、相談から掲載終了までの流れなど、実施に際して知っておくべき幅広い知識が分かりやすく説明されました。その中でも特にクラウドファンディングにおける広報活動については重点的に説明が行われました。支援の輪がどのように広がっていくかが図式化して示され、まずは自分の身近な人々に直接働きかけて応援を得ることから始まって、さらにメディア等を通じて多くの人々から知っていただき、支援が広がっていくことが説明されました。また、他大学の特徴ある成功事例が紹介され、リターンの工夫、新着情報の頻繁な更新による情報発信、長期的な計画設計など、それぞれの成功のポイントが紹介されました。
講演の最後には参加者からさまざまな角度の質問があり、熱心な質疑応答が行われました。クラウドファンディングを実施したことがない参加者がほとんどでしたが、多くの事例を知る岡山氏の実践的な説明により、実施のイメージができたのではないかと思います。「クラウドファンディングで何ができるのか」の説明の中で、クラウドファンディングはメインの「資金調達」だけでなく「活動を知ってもらう」「ファンを作る」目的で利用されることがある、との説明がありました。今後、本学でもクラウドファンディングが資金調達の選択肢として定着し、クラウドファンディングを通じて、本学構成員の地道ではあるが大事な活動が広く社会に知られて多くの支援者を得ていくことができればと思います。
(財務課 副課長 古田紀子)