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2023年1月6日 全学FD・SD研修会 「今、教育に求められるものとは〜法律家の立場から〜」を開催

2023年02月14日

1月6日(金)、弁護士の池田桂子氏を講師としてお招きし、全学FD・SD研修会「今、教育に求められるものとは〜法律家の立場から〜」を本学で開催しました。本研修会は教育研究創成センターFD開発部門の主催で、本学の学生および教職員を対象として行いました。

池田桂子氏のあいさつ池田桂子氏のあいさつ

研修会の様子研修会の様子

講演ではまず、近年の子どもに関連する法律をめぐる状況や、子どもの置かれた状況を概観し、分析がなされました。そしてそれを踏まえ、「子どもの権利条約」に定められた精神からは、従来の同質性が高く、それゆえに同調圧力も強い教育システムから、多様な人々が互いに対等な存在だと認め合い、共に社会を創造するということを理解した教育システムへの転換が必要であるとの指摘がなされました。

次に、教員をめぐる状況と教員の資質・求められる教員像についてのお話がありました。教員の質の向上には学び続けることが必須であり、さらにその学びの先には実務に携わり実践している人との交流が必要であって、そのための装置が求められるとのご指摘でした。

さらに教育ガバナンスをめぐっては、「地域のなかの学校」であることをいま一度見直し、地域の特性に合った、そして多様な価値を包摂する寛容な社会の実現に向けた教育を実現していくことが公教育のガバナンスには求められるとの指摘がなされました。

その他にも、企業の雇用に関する考え方や、近年整備が進められているスクールロイヤーや法教育の取組み、弁護士による教育へのかかわり方など、池田氏の幅広いご経験に基づくお話を伺いました。

講演では多様性や地域性といった単語をキーワードに、今の教育について考える際に必要となるさまざまな視点が提示され、参加者それぞれが考えを深める良い機会となりました。

(教育ガバナンス講座 大塚英理子)

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