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2023年6月17日 未来共創プラン戦略1「子どもキャンパスプロジェクト」の一環で「こどもICTマイスター応援プロジェクト」を開催!

2023年09月07日

6月17日(土)、愛知教育大学未来共創プラン戦略1「子どもキャンパスプロジェクト」の一環で、ディスレクシア協会名古屋(関連リンク参照)主催の「こどもICTマイスター応援プロジェクト」を開催し、小学生8人、中学生6人、高校生1人およびその保護者15人が参加しました。

本プロジェクトは、プリントディスアビリティのある児童生徒とその家族を対象とするICTのスキルアップセミナーを実施するものです。主に、県内の弱視や発達障害(発達性読み書き障害)等の当事者家族・支援団体と連携をとりながら、プリントにアクセスできない子どもたちに本学学生と教員がICTスキルを教え、プリントにアクセスできるように支援します。「見える、読める、書ける」の体験から、プリントに書かれている内容が「分かった、楽しい!もっと知りたい!」という気持ちを育み、地域のインクルーシブ教育に貢献します。

はじめに、本学特別支援教育講座の相羽大輔准教授から「ICTを活用して読み書きをしてみよう」というテーマで講演を行い、読み書きのサポートのポイントや実際にiOSやアプリ、スキャナー等を活用して読み書きを行う動画が紹介されました。

読みの工夫の紹介

書きの工夫の紹介

次に、名古屋市内の中学校2年生の三輪かのんさんから「ディスレクシア当事者生徒による工夫の紹介」というテーマで事例紹介を行い、LINEの文章を読み上げソフトで読み上げたり、近所の習い事教室のチラシをタイピングで作成した事例が紹介されました。

読み障がい、読みたい!テキスト読み上げ方法〜Androidスマホ〜

その後、年齢に応じて3つのグループに分かれてICTを使って本やプリントを読み込んだり、学習プリントに書き込むワークショップが行われました。名古屋学芸大学ヒューマンケア学部吉村匡特任教授(本学障害学生支援室コーディネーター)やボランティアで参加した本学の学生・OBからに指導を受けながら、子どもたちだけでなく保護者もICT機器の設定方法等を学び、実際に写真を撮影して音声で読み上げたり、撮影した学習プリントに書き込む体験を行いました。

相羽大輔准教授と三輪かのんさん相羽大輔准教授と三輪かのんさん

ワークショップの様子①ワークショップの様子①

ワークショップの様子➁ワークショップの様子➁

ワークショップの様子③ワークショップの様子③

実施後のアンケートでは、子どもたちから「写真を撮って文章を読み上げる、新しい方法が分かったからとても良かった(学校の宿題・課題等、デイジーや電子教科書になっていないものも、これで読める。読みたい本も、親に頼まなくても読める!)」、保護者から「子どもの年齢に近い方が、学校の理解のもとに、実際にタブレットでいろいろと工夫して勉強され、国語のテストも点数が上がって自信になっていたことが分かり、励みになりました」といった感想をいただきました。

子どもたちや保護者が必要なICTスキルを身に付けるだけでなく、子ども同士が友達になったり、保護者同士がつながる場となる非常に有意義な会となりました。

当プロジェクトは、「子どもと共に、学生と共に、社会と共に、附属学校園と共に、未来の教育を創ります。」というビジョンを実現するため、積極的に地域の子どもたちを受け入れていきます。

(企画課 未来共創推進室長 稲垣 匡人)

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